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ちょっとマイナーなの書いてみたいなと思いまして、かき始めました。
どんどん未完が増えて行く。
――に憑依って見たことないのでやってみました。
あんまり時間ないので更新速度は……。
プロローグ

―――???



「此処何処……?」

 彼は茫然としながら、その場で立ち止り呟いた。
 彼の前や後ろには、ハイライトの入っていないような目の人間がズラっと並んでいる。つまり、彼もそこに並んでいると言うわけだ。
 気持ち悪いと思った。ただただ、ゆっくりと裸で歩いているその姿が。
 
 彼はその列から一歩横に抜けだし、辺りを見回す。
 白い空間。どこまでもただただ白い床が続いている。
 そこで、他の人間と違い、白と黒の服を纏った人間が二人いることに気付いた。少し離れたところで、会話をしているようだ。
 彼は二人にゆっくりと近づいていく。

「すいません。道を教えてもらっていいでしょうか?」

 彼が話しかけると、二人はビクっとし、こちらを振り返る。

「……誰?」
「誰って……名前なんてどうでもいいと思いますが、和也です。加川和也。で、道を教えてください」

 二人は一瞬目を見合わせ、白い服を着た人間が口を開く。

「あそこに並べば出れるよ?」

 指を指す方向を見てみると、先ほど並んでいた場所だ。

「嘘つかないでください。これでも、表情と口調で、人の真偽を見抜くことには長けているんです」

 和也は俗に言う、御曹司である。近づいてくるものは皆和也と良好な関係……いや、和也の父親と良好な関係を築こうと甘い言葉ばかりをかける。誘拐など、何度されたかわからない。真偽程度見抜けなければやっていけなかった。
 学校でもそれは変わらず、友達顔して近づいてくる人間ばかりだった。そのせいで、引きこもってしまったのだが。それでも、知識だけは誰よりも持っていた。グループを継ぐ為にも、学力が必要なのだ。各専門家庭教師に、自宅で教えられてきた。

「あんなレイプ目した人間と一緒の場所に行きたくもないです」
「ふむ……君の目も同じようだが?」

 確かにそうかもしれない、和也はそう思った。
 生きていて死んでいるようなものだった。ならば、あの者達と自分は同じなのだと。

「にしても、君は何故意識があるのだ?」
「意味がわかりません」
「此処に来たと言うことは魂だけ、つまり記憶媒体である脳などないのだよ。ならば、意識すらないはずなのだが……」

 その言葉の意味がわからない程和也はバカではなかった。ただ、だからなに? と言う風体で、何も思っていないような印象を受ける。

「死んだんですか?」
「うむ」
「病気もありませんでしたし、昨日は普通に寝たのですが?」
「寿命だ」

 寿命と言われても困る。病気も何もない健康体。それが17歳で寿命で死んだと言われてもこまるのだ。

「老衰だ」
「同じこと言わなくてもわかってますよ、漏水野郎」
「……いきなり口が悪くなってないか……?」

 思考中にちゃかされたのだから当たり前の反応だろう。

「これは、あれですか? 神の間違いで寿命が短く?」

 引きこもってただけあって、テンプレくらいお見通しだ。と言う感じで和也は問うた。

「いや、実際こちらにミスはない。決められた寿命が17だったのだ」

 そんな短い寿命聞いたことがない。
 しかも老衰でなど。病気ならまだ理解も出来たが。

「はあ……どうでもいいです。早く魂ごと消滅させちゃってください」
「無理」

 和也は首を傾げる。神ならそれくらい出来るだろうと。

「意識持って此処まで来た人間なんてはじめてだし。だから、無理」
「なんでそんな投げやりなんですか……じゃあ、戻してください」
「それも無理。寿命で死んでるし」
「……どうするんですか。転生させてください」
「無理。輪廻から外れたし」

 そう言って指さされたのは、永遠と並ぶ列。あんなものが輪廻だとは思ってもいなかった和也、てか普通に抜け出せた。

「さまよえって言うンですか? 殺しますよ?」
「口が悪いな……、ふむお主神にならな――」
「死んでも嫌です似非神野郎」
「……」

 二人の間に沈黙が訪れた。

「くく、くははははは! 面白いじゃないか小僧! ああ、面白い!」

 その沈黙を破ったのは、隣でずっと黙っていた、黒い服を着た人間の笑い声だった。

「神に対するそのものいい、気にいったぞ!」
「閻魔……お前また何か」
「いいではないか、創造神。意識を持ったまま魂になり、更に俺達が此処に“たまたま”いたのだぞ? 此処に来たのは何億年ぶりだ? そんな天文学確率に出会えた少年だ。少しくらい遊んでやればどうだ?」

 白い――創造神はため息をつく。

「仕方ないのう……、一人の人間の為に世界を作るなんてはじめてだぞ……?」

 そう言うと、創造神は無色透明の球体を取り出した。

「ふむ……どんな世界がいいかのう」
「それなら、NARUTOの世界にしてください」

 傍聴に徹していた和也が口を開いた。

「なるととは知らんのでな、少し頭を覗いてもいいかな?」
「どうぞ?」

 創造神は目を瞑り、次の瞬間には目の前に本がバサバサと落ちてきた。
 それは、生前部屋にあったNARUTOの単行本だった。なぜ和也がわかったかと言うと、最新巻にコーヒーをこぼしたあとがあったからだ。

「ふむ。して、なぜこの世界なのだ?」
「単に続きが気になったからです。昨日の夜最新刊読んでませんでしたし」
「……」

 創造神は黙りこみ、本の上に手を当て、続いて球体に手を置いた。
 すると、球体の見た目が青や緑のに変わった。よくみると、それは木々や海だ。

「さて……世界宝玉は完成したが……どうやって入れるか?」
「任せてください」

 和也が勢いよく球体に手を伸ばすと、そのまま球体に指が当たり――突き指した。

「「……」」

 重い沈黙が流れた。

「普通、入れるものでは?」
「そんな簡単じゃないのだが…。衝撃には強いのだよ」
「安心しろ坊主。俺が輪廻眼やるよ。そうすりゃ大丈夫だ」

 輪廻眼。NARUTOに出てくる特殊な目だ。血の継承――血継限界ではなく、偶発的に現れる瞳。
 全ての性質変化が使え、修羅道、畜生道、餓鬼道、天道、人間道、地獄道、外道の七つの能力が使える眼。
 たしかに、魂を操れれば輪廻に潜り込むことも可能になるだろう。

「もっと、チート的なのないんですか? 原作にいる人間程度の力じゃ死にます。チャクラ無限とか、身体能力上がるとか、術使い放題とか」
「無理」

 バッサリと切られたが、和也は眉ひとつ動かさなかった。

「創造神もなんかやったらどうだ? こいつを観察するのも面白そうだ」
「ふむ……ならば、ワシのペットのくーちゃんをやろう。最近子供が生まれて困っておったのだ。子供が6匹産まれての、そのうちの一番小さい子をやろう」

 すごくやっかいばらいな気がして、軽く青筋が浮かぶ。

「安心せい、最近って言っても、5000年以上前だ。多分」
「……愛玩動物などいりません。世話できません」
「無理。もう精神世界に入れておいたからの」
「……」

 自分の中にくーちゃんって言うのが入ってしまった事実に、和也は心の中で泣いた。

「あー、もうめんどくね? 行って来い。じゃーな」

 閻魔がそう言うと、意識が曖昧になってゆく。最後に和也は思った。
 
(結局輪廻眼しかもらってないし……死にますよね? 変なペットまで押しつけられたし。チャクラ少なかったら何も出来なそう)

 完全に和也の意識が無くなり、和也が消え去ると、創造神が口を開いた。

「して、閻魔は何故、あれに憑依させたのだ? 魂を追い出すのは禁忌だぞ?」
「面白そうだろ? 魂の管轄は俺だし、大丈夫だ」

 白い空間には、創造神のため息と、閻魔の厭らしい笑い声が響いた。
テンプレやってみた。
派生テンプレって楽だよね?


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