挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
神級回復呪文使いが転生したら……こうなった。~調子に乗ったランディの、神罰転生~ 作者:鹿鳴館
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

69/120

【63話】第4試合、オステンバーグ高等学院

 
 リッツ教官が、ニヤニヤと楽しそうにしている。
 あのバトルマニアが、自分の遊び(バトル)以外で、楽しそうにしてるだと?

「リッツ教官が、壊れた!?」
考えていた事が、つい口に出てしまう。

「壊れとらんわっ!! お前、今日の2試合が終わったら、みっちりとしごいてやる」

「最近運動不足だから、おっけーですよ」

「よし! よく言った。 それでだな、ランディのお楽しみは俺だとして、前菜に……午前の試合に『人神の愛』のギフトを持つ、レキュメントってガキと、午後には『竜神の愛』のギフトを持つ、テスターってガキが出場する。 この二人はガキにしちゃあなかなか強い。 ランディお前が相手になれ」

 メインディッシュがリッツ教官って事に、突っ込みを入れたいが、僕はバトルマニアじゃないと言いたいが、話が進まなくなりそうだから、やめとこう。

「分かりました、やっとまともに戦えますね。 久しぶりに全力で戦えそうです」


 ~小さいリッツ教官がいる~

「えっ、誰かなんか言った?」

 みんなは首を横に振っていた。
 しかも、僕と目を合わせない。
 凄く不名誉な台詞を聞いた気がしたんだけどなぁ。


 ……
 …………

 もうすぐ、オステンバーグ学院との試合が始まるが、今までとは様子がちょっと違う。

 だが、その理由は直ぐに分かることになった。

「我らオステンバーグ高等学院は、ウエストコート高等学院に『2対2』の決闘を申し込む」


 はぁ!? なんだ? 決闘って。
 八武祭で、まだ知らないルールがあったか。
 来年は、もう少し勉強しよう。

「その決闘受けた!」

 後側の場外に控えて座ってる、リッツ教官が立ち上がる。

 リッツ教官の声と共に、大歓声が起こった。
 そして、オステンバーグ学院の選手達も勝ったみたいにガッツポーズをしていた。

「よし! 8割がた負ける試合が、8割がた勝てる試合になった」
「情報通り、決闘を受けてくれた……」
「こっちにはレキュメントとパージがいるから確実に一勝できる。 勝ち目が出た!」


そして、審判もメガホンを取り出して叫んでいる。
「両高等学院の合意により、八武祭2対2の三試合、星取合戦をここに開催する!!」



 お前ら、僕を無視して話を進めるな。
 そして、リッツ教官……僕に色々説明してくれませんか?


 ……
 …………

 詳しい人に話を聞いたら、八武祭では大会を盛り上げるために、特別な決闘ルールが存在するんだって。

 それは、2対2の三組で戦う『☆星取り合戦』と、1対1の五人同士で戦う『勝ち抜き戦』があるんだけど、双方の合意がないと成立しないため、過去五年間、一度も行われていない試合形式だった。

 まあ、わざわざ有利な試合を投げる事なんてしないよな。
 なんで、こんなルール作ったんだ? あっ、盛り上げるためだったね。


 既に相手チームは出る選手が決まっている。
 先鋒はたぶん回復魔法使いに、ギフトなし枠だろう二人組。
 そして、うちはモンテ先輩にまりな先輩。

 中堅は誰だか知らん二人。
 そして、うちはラディスとカティスの兄弟チーム。

 大将は『人神のギフト』コンビの三年のレキュメントとリーダーのパージ。
 そして、こちらはダナムと僕だ。

 メガホンで、解説っぽいのをしてるけど、観客席の盛り上がりが凄すぎて、聞き取り難い。

 審判の指示で、先鋒の四人が中央に集まる。
 八対八の時と違い、お互いの距離が近い。

「オステンバーグ高等学院VS(バーサス)ウエストコート高等学院、『決闘』第一試合開始!」

 相手チームは苦い表情をしている。
 どうやら下調べ済みで、モンテ先輩がこのチームのトップだと知っているんだろう。
 一番強いのを、先鋒に持っていったもんな。

 戦いは、じっくり見るまでもない。

 ……
 …………

「第1試合勝者、ウエストコート高等学院! 続いて、第2試合準備!」

 ラディスとカティスが中央に進む。

 カティスは加護を持っていないが、肉体強化魔法を
 モンテ先輩と同じく『5段階目』まで使いこなせる。
 3年生なのに凄いやつだ。
 だだ、肉体が完成していないから普段は四段階目までしか使わない。

「肉体強化」
「肉体強化」

「肉体強化!」
「肉体強化『3』!」

 一人だけ、肉体強化魔法のレベルを口にした。
 うちのチームは、無詠唱の前段階『レベルを言わない』は全員マスターしている。

 もちろん、リッツ教官のドギツイ愛情の賜物なんだけど。

 うちの二人組は、肉体強化の『4』を使ってるはずだ、身体能力と技術が互角なら、ここで差が出る。

 ギィン、キンッ、カキィン、ブォン……

「肉体強化!」
「……くっ、肉体強化『4』」

 どうやら、魔力温存の愚に気づいたようだな。
 相手チームは二人とも『竜神の加護』っぽい。

 力で圧しているものの、ラディスは速度でカティスは技術で、決定打を与えさせてない。
 二人とも、5年生を相手によくやってる。

 全く違うタイプなのに、拮抗した戦いをしている。
 ヤバイ、疼いてきた……僕も戦いたい。

 試合を動かしたのは、カティスの肉体強化『5』だった。

「はぁぁぁぁ! 肉体強化!!」
 もう一段階ギアの上がったカティスにおされて、ついに相手選手は殻に被われた。

 その瞬間、ラディスの方も形勢が動いた。
 カティスは立っているのがいっぱいいっぱいなのに、相手が勝手に調子を崩して、ラディスの猛攻撃を受けて殻に被われた。

「第二試合勝者、ウエストコート高等学院! 二戦決闘」


 ほえっ? 第3試合はどこにいったの? 僕の試合はドコ?

 頭に『?』マークを7個くらい浮かべていると、大歓声が響きわたる。

 うるせぇ!! 今の僕は高級焼肉店に出向いて、現地に行ったら、定休日だったってくらいムカついてんの! 解る? この悔しさ。

 これだけ、焼肉で盛り上がっているのに、ラーメンなんか食えるかっ!

 と、バトルと食事を置き換えて見たけど、理解してくれるだろうか?

 ああ……大将なんかやらなきゃ良かった。

 このテンションを維持したままリッツ教官と戦ったら、勝てそうな気がするよ。

 午後の試合が物足りなかったら、本気でリッツ教官と遊ぼう。

 僕は欲求不満状態で、この場を去った。

 
朝、投稿したと思っていたら、失敗してました。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ