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神級回復呪文使いが転生したら……こうなった。~調子に乗ったランディの、神罰転生~ 作者:鹿鳴館
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【42話】新2年生、ランディ

 ウエストコート高等学院では、毎年戦闘教官の序列を決める試験をしている。

 中身はただの1対1の戦闘をするだけである。
 そして、今年も序列は変わらない。
 例年通りスクット・リッツ教官が序列の1位に収まる。
 ただ、彼は戦闘で一戦もしていない。
 他の教官が真剣に逃げるからだ。

「まったく、戦わずして敗けを認めるとは、何とも情けない。 ランディを見習え!」

 そう、けた違いの戦闘力を持つスクット・リッツ教官に、喜んで挑むのはランディただ1人なのだ。

「あの、小さな悪魔と一緒にしないで下さい。何せこの私では確実に勝てなくなりましたから」

 と、序列4位のフラット・シャープが呟く。

「私でさえ、5戦すると後半の2戦は負けますからねぇ、あれは化け物ですよ。 特に技術とスタミナが……」

 序列3位のドルガンディ教官も、遠い目をして話していた。

「ああ、ランディの技術はほぼ完成されているからな。しかしランディも成長期に入ったか……スタミナの伸びが目を見張るほどだ」

「去年で私と互角なのに、今は完全にスタミナ負けしてるからなぁ。 リッツ教官今年は私はお役目引退していいんですよね?」

 フラット教官が、リッツ教官を交えた特別訓練を辞退したがっていた。

「ああ、喜べ。フラット1人だと可哀想だから、今年からドルガンディも参加する事に決まった」

「えぇぇ!? やだなぁ、あの子とやると疲れるんだよなぁ」
 ドルガンディ教官は物凄く嫌そうな顔をする。

 去年は臨時で呼び出されては、ランディと教官達と戦闘訓練をしていたが、今年からは正式にスクット・リッツ教官が仕切る、地獄の猛特訓に参加する事になったドルガンディだった。


 ◆◇◆◇◆◇◆◇

  ~ランディ視点~

 週に3回ほど(この世界は1週間が10日です)、僕は3年生から5年生が通っている高学年エリアに出かける事になった。

 リッツ教官が特別に鍛えている生徒が3年生と4年生になったからだ。

 リッツ教官の訓練の仕方が面白いんだ。

 リッツ教官の『地獄の猛特訓』は地味なんだが、他の生徒がゲロを吐くほどキツい。
 しかし、翌日はまったりと座学。
 まあ、筋肉痛でまったりと出来ないんだけど。
 そして、その翌日は柔軟体操だけで終わる。

 その3日間のローテーションを、繰り返していた。
 僕も、以前より筋力の向上がうかがえる。

 どっかで聞いたことあるようなトレーニング法だけど、クレリック呪文を使う僕に、人体の常識は通用しないけどね。

 僕はたまにだけど、ハゲジィのところに報告(あそび)に行く。

 ほっとくと、いじけるからだ。
 寂しいじいさんの相手もするやさしい僕。

「学院長、そう言えばアリサは無事入学できたんですか? 」

 アリサの事が、気になったので聞いてみた。

「あのハチャメチャ少女じゃな、ちゃんと居るぞ。 入学初日で『グランヒーリング』まで見せおったから注目の的じゃ」

「さすがアリサ、遠慮しないね」

「それにな、もっと引っ張ろうと思ったが我慢できん。 あのハチャメチャ少女は、素質もハチャメチャだった。 マキナスが判別器を使って彼女を調べたところ、面白い結果が出たんだ」

「面白い結果……ですか?」
 まさかギフト持ちとか言わないよね?

「2ヶ月くらい前に計ったんじゃが、ギフトは無いが、何と魔力総量が1200もあった。 さらに魔法の素質が、『回復魔法』『肉体強化魔法』『生活魔法』のハイブリットじゃったよ」


 えっ? アリサが魔法の素質が3つですと!? 何? なんなの!?
 僕、完全に才能負けしてんじゃ ん。
 僕にクレリック呪文が、無ければ嫉妬していたかも知れません。
「3つって、今までにそんな生徒がいたんですか?」

「あるにはあったらしいが、私が学院長になってからは、そんな生徒は入学してないの。 まあ、素質があるだけで、肉体強化魔法は使えないだろうが」

 今度、1年生の教室を見に行ってみよう。


 ◇◆◇◆◇◆◇◆

 学食で、昼御飯を頼んでいたら、ビックリする事件が起きた。

「ぼっちゃま、私に会いに来てくれたんですねっ」

 いきなり、走ってきたレジーナに抱き付かれた。

 まずどこから突っ込もうかな?
『会いに来てくれた』ってレジーナが居ることすら知らないし、なんで厨房に居るのかも大いに謎だ。

「疑問難問~♪」

「はっ? ぼっちゃま……何か言いました?」

「イエ、ナンニモイッテマセン」


 レジーナはアリサの『判定の儀』を済ませた後、学院食堂で人手が足りないとマキナスジジィから聞いて、就職したらしい。

 人手が足りなくなった原因は、僕だった。
 毎年、ガンガン退学して行く回復魔法コースと攻撃魔法コースの生徒が、今回は『0』だったから、今年の全生徒数が例年より増えてしまったらしい……テヘッ。

 しかし、勤め先が寮の食堂じゃなくて、良かった。
 寮の方にこられたら、いつ襲われるか分かったものじゃない。

 後、レジーナからもう、授乳は出来ないと聞いて、子離れしたのかと思ったが、物理的に乳が出なくなっただけの様だ。

 流石の僕も、オッパイと戯れるのはもう卒業しました。

 レジーナから聞いたら、アリサはロイエンとセナリースのダブル師匠により肉体強化レベル3まで、習得したらしいが、肉体がついていかないから、レベル1までしか使っちゃダメだと言われてる話だ。

 そう、肉体強化魔法は身体がある程度鍛えていないと自分に負担をかけてしまうのだ。

 しばらく、レジーナと話をしていたが、ロイエンが相変わらず駄目地主をやっていたのが、少々気になった。

 もう、ロイエンったら……後4年は持たせてくださいよ?


 ◇◆◇◆◇◆◇◆

 僕はアリサとの、1年ぶりの再会を果たした。

 アリサは…………あんまり変わらないか……と思っていたら、頬を膨らませて怒っていた。

 たしか『いっぱい成長したんだから、女性として接するようにと』言ってたな。
 まあ、血の繋がりは無いけど、妹感覚なんだよなぁ。


 アリサは、回復魔法の師匠が僕だって事がバレて(アリサから話したらしい)グランヒーリングまで使ったので、回復魔法コースのボス的な存在になったようだ。

 そんな、アリサも1週間の半分は僕についてきて、色々な授業を受けている。

 流石に2年生の商人コースには来なくなったけどね。


 クラスメイトのベルナントとアリサの3人で、解毒魔法の勉強をしたり。
 獣人ソイフォン達とアリサを交えて、攻撃魔法の授業にまざったり。
 商人コースのメクルカとイルムナと、もっと高度な勉強をしたいと、直談判したり。
 高学年がいる校舎に出掛けては、リッツ教官にたっぷりと敗北の苦味を味わわされたり。
 学院長室では、マキナスジジィとハゲジィをまじえて、最近教えた盆栽見学しつつ、茶を飲みながら世間話をしている。

 しかし、回復コースのパルダ先輩と傭兵コースのドラグス先輩との接点は少なくなってしまった。


 そんな、充実した日々をすごしていたが、たまにはドラグス先輩に会いたいなと思って、僕は3年の傭兵コースに乱入したら、一緒に授業を受けるはめになった。

 ただその授業がたまたま座学で、その授業内容が興味がある物だった。

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