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神級回復呪文使いが転生したら……こうなった。~調子に乗ったランディの、神罰転生~ 作者:鹿鳴館
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【37話】ハベンスキー余命一年

素敵なタイトルが浮かびません。
読者様に頼ってもいいですか?
 エリザ視点

 私は、ダナムとラディスと言う少年と、知り合いになりました。

 ダナムは、二年生で来年『八武祭』に出場出来そうな少年で、竜神の加護を持っている。
 ラディスは、二年生筆頭の実力者で来年の『八武祭』出場はほぼ決定らしく、人神の加護を持っている少年です。
 私も身分は伏せましたが、(ランディ)に助けられた事を話しました。
 そして、二人から彼の事をたくさん聞きました。


 聞けば聞くほど、驚く事ばかりでした。

 彼が一年生だと言う事実にも驚いたのですが、彼は特待生で一年早く入学していたの。

 そうなると彼の年齢は十歳って事よね? その歳で、暗殺者をばったばったと倒していたの?

 そして、竜神の加護を持っているダナムより、力があり。
 人神の加護を持っているラディスを、軽くあしらい。
 魔神の加護も無いのに、回復魔法を何十回も使うと言う。

 さらに学問では、一年生の授業はつまらないと二年生の教室に参加していると言う。

 私は興奮しっぱなしでした。

 惜しむらくは、屋敷から学院までの距離が遠く、今の私では会いに行けないと言う事だ。


 私は、二日ほど二人と『八武祭』を見学したけど、他にもダナムとラディスのような有望な生徒がいたみたいなので、離れている事も多かったわ。

 二人の話を聞くに、彼が来年の『八武祭』に見学に来るのはほぼ決定ね……一年くらい簡単に待てるわ……だって当初は三年くらい待つ予定だったのだから……でも彼は五年待って、と言ってたけれどね。

 私は私で自分の出来る事をしましょう……まだ私の力は、お父様の借り物なんですから……


 ◇◆◇◆◇◆◇◆

 八武祭四日目……

 八武祭は、五日間の日程で行われるが、最終日は式典のため、貴族達と優勝、準優勝の学院関係者しか参加しない。

 八対八で行われる団体戦は、今日が最終日。

 ウエストコート学院は、午後の第二試合を捨て、魔力を使いきってでも、第一試合で勝利をもぎ取る作戦に出た。


『八武祭』のルールの一つとして定められている『出場者の同学年は、四人まで』と言った制限で大半の学院は五年生四人、四年生四人の八人で『八武祭』に挑むが、ウエストコート学院の現四年生は不作だった。
 三年生から二名を八武祭に出場させる程に……

 そんな、ウエストコート学院側が、後先考えず戦っても、若干優勢程度の戦局にとどまる。

 慌てた対戦相手も、後手になったが、全力で戦い辛くも対戦相手側が勝利をおさめた。

 これにより、ウエストコート学院は一戦を残して、最下位が内定する事になった。

 ◆◇◆◇◆◇◆◇

 ある部屋で、怒り心頭のメッサー侯爵と、ウエストコート公爵に挟まれるように、ハベンスキーは正座をしていた。

「ウエストコート卿! もう我慢なりません!! 今日中にこのハゲには行方不明になるか、自殺をしてもらいましょう」

 ハベンスキーは頭をたくさん叩かれ、手形で真っ赤になっていた。

 そして、ウエストコート公爵は、毎年憔悴しているだけの学院長に若干の違和感を感じた。

「メッサー卿……今年のハゲ……学院長のたたずまいが例年と違う何か隠しているな?……彼の言を聞いてみよ」

 ウエストコート公爵の言葉に従い、メッサー侯爵は、ハベンスキーに口を開く事を許した。

「二年お待ち下さい……一年生に将来有望な生徒が二人も我が学院に入りました。 その内一人はすでに今、八武祭に出しても通用するほどの腕前で……」

「一人や二人で何が変わる! 『竜神の愛』でも、持っているのかっ!」

 ギフト『竜神の愛』は筋力三倍のギフトで、このギフトをもつ生徒が『八武祭』に参加した年は、数年に一人程度しか出さない試合中の死者が、年に複数人出たと言う。

「いえ、彼の特技は回復魔法で……」
「キサマ! この私をバカにするかっ!」
「待つんだ、メッサー卿」

 メッサー卿はあまりの怒りに、ハベンスキーを蹴るつもりだったが、ウエストコート公爵が止めた。

 ハベンスキーの言葉は、エリザが瞳を輝かせて話していた人物と被ったからだ。

「学院長……お前の切り札は『ランディ』と言う名か?」

 終始頭を下げていたハベンスキーは、驚きの眼で顔を上げた。
「な!? なんでそれを……」

 ウエストコート公爵は、ハベンスキーの狼狽える様を見て、少し気分を良くした。
「私の知っている事は少ない……が、一般騎士級の者を数人まとめて倒すほどの実力を持ち、グランヒーリングを連発するそうな……」

「そんな……どこでそれを……」
 ハベンスキーはあきらかに動揺していた。
 学院内でのランディは、二年生の誰よりも強く、ヒーリングを数十回使い、回復魔法をクラス全員に覚えさせ、『ライトニング』の魔法を開発した……である。

 ウエストコート公爵の情報は、ハベンスキーとマキナスしか知らない事だった。

「学院長よ……お前の切り札『ランディ』は一年生なんだな?」

「えっ? あっ、はい……」
 ハベンスキーはますます、狼狽える。
(公爵様の情報は恐らく学院で得た情報じゃない……)

 ウエストコート公爵は、ランディの情報をハベンスキーから聞き出して、娘のエリザに話し高感度をさらに上げるつもりだった。

 ……
 …………
「なるほど……ランディは戦いながらグランヒーリングも使えるのか……それなら攻撃役、回復役同時にこなせるか……のうメッサー卿、ランディが参加する二年後まで、待ってやるか」

「なっ!? ですが……」

「ただし条件はつけるぞ、来年の『八武祭』では最下位を抜け出せ……そして、二年後の『八武祭』では、最低でも準優勝をしろ……出来なければお前の処遇はメッサー卿に任せる……で、よいな? メッサー卿」

 メッサー卿は、ほとんど学院の事に口を出さなかったウエストコート公爵の態度に驚きもしたが、学院長の生殺与奪の権を貰い、二年間待つ事にした。

 ハベンスキーは、こうして自分の寿命を、とりあえず一年間延ばした。

 ……
 …………

 ウエストコート公爵の足取りは軽い。
 娘に誉めてもらえる情報を手にしたからだ。
 愛娘のエリザが『お父様大好きっ』と自分に抱きつく姿が想像している。

 もうすぐ、公爵家の家族達が居る部屋に着く……
 意気揚々と、扉を開けるウエストコート公爵……
 エリザが、ウエストコート公爵以上の情報を聞いていた事実を知らずに……
『八武祭』で解っていることまとめ。
八対八の団体戦。
戦う順番を決める予選がある。
八校総当たりのリーグ戦。
出場資格は、三年生から五年生まで。
同じ学年の出場者は、最大で四人まで。
初日以外は、一日二戦する。

こんなところでしょうか
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