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ルシ伝 作者:キルナ

プロローグ

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創造と伝説

 神々は闇の中に光を生み出した。
 神は天と地を創造した。
 ……
 神は天と地の間に大地を造った。
 大地は混沌としていた。

 神は大地に海を造り、陸と海に分けた。
 神は天に神の使徒を創った。
 神は地に悪魔を創った。
 神は大地に精霊を創った。
 神は大地に植物を創った。
 神は空に住む生き物、陸に住む生き物、海に住む生き物を創った。
 ……
 神は大地に人間を創った。
 神は人間に大地を支配させた。
 神は神の使徒に天を支配させた。
 神は神の使徒に無力な人間を導かせた。
 ……
『人間は未熟だった』

 ……
『人間はどこまでも愚かであった』



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 今から500年前、魔界の王は、この地上を支配しようと、魔界よりエプソニア大陸に向けて進軍を開始した。その数10万、魔人と魔獣の軍団である。

 魔界より現われし魔人や魔獣の群れは各地で猛威を奮った。魔人は人間以外の種族、亜人間達を次々と傘下に加え、その数をさらに増やす。押され気味だった人間側もエルフ族やドワーフ族を味方にし、戦況は人間族優位の方向へ進んでいった。

 しかしここで思わぬことが起きた。エルフ族とドワーフ族が叛旗を翻したのだ。
 この裏切りは、人間達を混乱させた。その混乱は如実に戦況に現れた。

 さらに軍勢を大幅に増やした魔族側は、戦況を一気に覆し、各地で次々と人間側の砦を落として行き、人間族は劣勢を極めた。

 この状況を良しとせず、エプソニアの王達は共に力を併せることを決意。各国の切り札とも言うべき勇者を一堂に会した。その5カ国の5人の勇者達を転移魔法で、戦線に飛ばし次々と戦況を覆していく。

 しかし、それでも辛うじて戦況を維持、膠着状態居を保つのがやっとだった。
 そんな均衡が破れるときが来た。魔王自身が戦線に立ったのである。

 魔王が率いる軍勢は脅威となって大陸を押し進めた。5人の勇者達がそれを迎え撃つが魔王の軍勢は留まる事を知らず。もはや人間族の敗北は目の前まで迫っていた。

 しかしここで奇跡が起きた。天より無数の隕石が魔王軍を襲ったのである。古の大魔道師という2つ名だけが知られる謎の男。その者だけが使えるという隕石招来魔法だった。

 魔王軍はその一撃でほぼ壊滅、残るは魔王ただ1人。
 だが魔王の力は絶大だった。手に持つ魔剣一振りで数百人を切り裂き。その魔法は一撃で城を破壊した。

 しかし、大魔道師を加えた5人勇者は、果敢にも魔王に立ち向かう。勇者達の剣と大魔道師の魔法が、魔王を追い詰め、とうとう魔王を倒すのだった。

 魔王を失った魔人の軍勢は、見る見る戦意を失い、各地で人間側に勝利をもたらす。
 大魔道師と5人勇者。そして数多くの魔法使い、騎士、戦士、傭兵、冒険者達によって魔人を絶滅。

 その十数年に及んだ聖戦は終わりを告げた。

 その後生き残ったエルフ達は森の最奥に隠れ、ドワーフ達は迷宮の最奥に潜み、それ以外の亜人や魔獣も山や森に消えていった。

 それらの種族の数は半分にまで激減していたという。

 しかし、人間達は聖戦に勝利はしたが、その傷は深く、聖戦で失ったものも計り知れない。
辛うじて5人勇者と大魔道師は生き残ったが、数多くの者が命を落とした。

 その後各国の王達で会合がもたれ、5人の勇者を新たな王に据、そしてその年を大陸の名にちなんでエプソニア暦元年とした。

 そして、その勇者王達の名を
 ガイアス・ルシア・シャプニ1世
 ルテ・アンドリュー・カノン1世
 ヨンサ・アイリス・ビズルトラ1世
 オレイモ・ジュリアナ・トエック1世
 ジャスティ・スレイ・モリリス1世
 として史実に書き残す。

 当初、5大王国は、その立ち位置を公国に変更し、その上に1国を設け、大魔道師を国王とする意思を示したが、大魔道師はそれを拒否。大陸中央のパナソニ・ロックと言われる巨大な岩に立つ塔に隠れた。

 そして
 その大魔道師の名を知るものは居なかった。


ーーーーーーーーーーーーーー


 魔人、なかでも魔王クラスの力を持つものを魔神という。
その存在は上位魔人のさらに上を行く。魔人は、もともと寿命がない。殺されない限り死ぬことはない。しかし、魔神と言われるほどの力を持つ者は、魂まで死ぬことがなく、500年で生まれ変わることが出来るのであった。

 そのことを知る者は『古の大魔道師』のみだったかもしれない。
ここまでお読みくださった方、ありがとうございます。
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