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未踏の郷里 ルーフェイア・シリーズ13 作者:こっこ

Chapter:01 捜し物

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Episode:07

◇Rufeir

 海は穏やかだった。
 ――晴れて、良かった。
 海が荒れると当たり前だけど、連絡船は欠航だ。それに雨の海は、なんだか寂しくて苦手だった。
 けど今日は遠くまで見渡せるほどいい天気だから、とても綺麗だ。

 新年を数日過ぎたせいか、それともまだ早いからなのか、船着場に人影はなかった。
 あと少しで定時だからだろう、船頭さんが来る。

「おや独りでなんて珍しい。どこまで行くんだい?」
「いえ、友達と……待ち合わせてて」
 答えると、船頭さんがうなずいた。

「なるほどね。けど、待ち人来たらずってとこかな?」
「……はい」
 約束したはずなのにアーマル君、まだ来ない。もしかして、忘れちゃったんだろうか?

「そろそろ時間だよ。どうする?」
「あ、えっと……」
 乗るのは諦めて、探しに行ったほうがいいんだろうか?

 そのとき、大きな声が聞こえた。
「船、待ってくれー!」
 船頭さんと顔を見合わせる。

「来たのかな?」
「はい」
 肌が黒いおかげで目立つ姿は、見間違えようがない。
 アーマル君は手を振りながら、坂をすごい勢いで駆け下りてきて――転んだ。

「ありゃ、大丈夫かな?」
「あたし、ちょっと見て……」
 言っているうちに彼、立ち上がってまた同じ勢いで駆けてくる。すごいバイタリティだ。

「いやぁ、頑張るねぇ」
 船頭さんは笑ってるけど、あたしは内心感心してた。

 戦場で万一重傷を負ったとき、生死を決めるのは精神力だ。だから今のアーマル君みたいに、痛みをものともせず動ける人は強い。
 ああいうふうに振舞えるなら、きっと彼、最前線でも生き残れるだろう。
 そんなことを思ってる間に、アーマル君が目の前まで来る。身体を負って息を荒くして、ちょっと辛そうだ。

「……だいじょうぶ? あと、怪我とか」
「え? あ、ヘーキヘーキ」
 息を整えて、彼が笑ってみせる。本当に強い。

「ほら2人とも、ケンディク行くなら早く乗って」
「あ、はい」
 促されて、慌てて乗り込んだ。




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