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未踏の郷里 ルーフェイア・シリーズ13 作者:こっこ

Chapter:01 捜し物

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Episode:03

「えーと、えーと、その、珍しいな? 一人とか」
「……うん」
 よし、今度はまともだ。ちゃんと会話繋がったし。たぶん。

「シーモアとナティエス、新年はみんなと一緒だって、ロデスティオに帰っちゃって……」
 澄んだ声にちょっと感動。ルーフェイアが俺だけと話してる!

 この子と2人で話すとか、実は難しい。シーモアたちだったり、イマドだったり、先輩だったり、ともかくいつも誰かと一緒だ。
 で、シーモアたちが居るようなとこへ入ろうもんなら、おっそろしいことになる。

「ミルは?」
「ミルもまた、アヴァンで。ロア先輩は……任務だし。あと、イマドもアヴァンだし」

 ――天国から地獄。
 やっぱそうだよな、俺ってただの代替品だよな……。
 身体中からがっくり力が抜けてく。何やってんだよ俺。どうみても馬鹿じゃん。

「えっと、アーマル……くん?」
 しょせん「くん」づけだし。
「あの、ごめんなさい……」
 あ、ヤバイこの子泣く。

「いい、謝らなくて!」
 焦って言ったらちょっとキツくなっちまって、ルーフェイアが身をすくませた。マジやばい。こんなとこで泣かせたら、俺絶対袋叩きだ。てか泣かせるとかサイテーだ。

「いやだから、えっと、じゃなくて、悪いの俺だし」
 これじゃ何言ってんだか、余計わかんねぇだろ。
 自分の性格と口下手を心底呪う。せめてヴィオレイみたいなら、もう少しちゃんと言えるだろうに。

「その、泣かないで食べろよ」
 きょとんとした表情見せたあと、ルーフェイアが微笑んだ。やった!
「イマドと同じこと、言うんだ」

 ご先祖様、俺泣いてもいいですか?
 どうせダメだって分かってるのに魅かれる自分、哀れすぎだ。とはいえ、それで割り切れないのが「気持ち」なわけで。

 かなりモヤモヤしながら、でもこの子に悟られないように、必死に表情を取り繕う。
 でも気の利いたことも言えなくて、沈黙の昼食になった。ホントに俺ってダメだ。
 耐え切んなかったみたいで、ルーフェイアのほうが口を開く。

「えっと、あのね……ヴィオレイ君は?」
「あぁ、あいつ当番」
 って俺、ぶっきらぼうすぎだろ……。何でこんなふうにしか言えないんだよ。
 けど意外だけど、この子がほっと息を吐いた。

「どした?」
「あ、うん。その……彼、ちょっと苦手で……」
 今すごく、優越感感じてる自分が居たり。




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