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未踏の郷里 ルーフェイア・シリーズ13 作者:こっこ

Chapter:01 捜し物

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12/59

Episode:12

 思ってもなかった状況に二人して黙ってると、また相手が口を開いた。
「頭の悪いヤツだな」
 小馬鹿にしたような口調。

「お前みたいな色の黒いヤツが、一丁前の顔して歩くなって言ってるんだよ」
 思わずアーマル君と顔を見合わせる。まさかこんな理由で言いがかりをつけられるなんて、思ってもみなかった。

(……行こう)
(うん)
 関わってもロクなことはなさそうだし、ここはさっさと撤収するのがいいだろう。
 でも逃げ出す前に、二人して取り囲まれた。

 ちょっと小太りなのと、背の高いのと、縦横逞しいの。年は30代くらいだろうか? ただ3人とも、難しいことを考えるのは苦手そうだった。
 男のひとり、小太りなのがあたしに視線を向ける。

「あんたもあんただ。なんでこんなヤツと一緒にいる」
「だって、友達だから……」
 あたしの答えに、男たちが笑い出した。

「こんなヤツと『トモダチ』なのか!」
 なぜ笑うのかも、何を言われているかもまったく分からない。
 そんなあたしの様子に気づいたんだろう、今度は逞しいのが、顔を近づけて話しかけてきた。

 ――すごく、イヤかも。
 口臭がひどいし、にやけた表情も申し訳ないけど気持ち悪い。

「いいか、お嬢ちゃん。こいつらみたいのはな、喋るケダモノなんだ」
「……?」
 余計に意味が分からない。
 あたしの思いを知ってか知らずか、男は続ける。

「まぁまだ子供だから、知らないのも仕方ないが。人ってのは色が黒けりゃ黒いほど、デキが悪いんだよ」
 瞬間、あたしは相手を引っ叩いていた。
「そんなの関係ないでしょう!」
 不様に尻餅をついて、頬を押さえてこっちを見る、見かけだけ逞しい男を睨み返す。

「彼はあなたたちより、よっぽどちゃんとしてます!」
 要するにこの男たちは、見た目で人を決めつけているのだ。
 自分たちのほうがよっぽどどうかしてるのに、そんなのは棚に上げて、アーマル君を見下している。

「なんて子だ……」
「この色つきに、騙されてんだな」
 男たちから、殺気――たぶん本人たちはそのつもり――が立ちのぼった。
 尻餅をついていた逞しいのも立ち上がる。




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