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未踏の郷里 ルーフェイア・シリーズ13 作者:こっこ

Chapter:01 捜し物

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Episode:11

「店、どの辺か……分かる?」
「ごめん、ぜんぜん。でも、聞けばなんか分かると思う」
 言って彼が歩き出す。
 よく分からないままについていくと、アーマル君、近くの花屋さんに入った。

「すみません」
 店員さんにさっさと声をかける。あたしじゃとても、あんなふうには出来ないだろう。

「この住所の店なんですけど。古物商で」
「古物商? 聞かないし、この住所も見たことないわね……」
 住所の一覧に載ってないだけあって、やっぱり店探しは難関みたいだ。

「ごめんね、力になれなくて」
 店員さんが謝った後、何かを思い出したみたいに手を叩いた。

「そうだ、バーの親父さんなら顔広いから、何か知ってるかも。待って、いま地図書いてあげる」
 地図を描きながらその人が言うには、よく花を届けに行くらしい。

「この時間なら、店で仕込みしてるはず。行って脇の裏口、叩いてみて」
「ありがとうございます」
 お礼を言って、花屋を後にする。
 バーは地図を見る限り、ここからそう遠くはなさそうだった。たぶん同じブロック内だ。

「曲がるの、ここか?」
「たぶん……」
 高級ブランドの店らしいところで、路地へ入る。
 目抜き通りと違って、やっぱりこういう路地は細いしくねっていて、見通しが良くない。あと店構えや行きかう人も、華やかさよりは怪しさが勝っていた。

 ――早く抜けたほうがいいかな?

 そんなことを思う。アーマル君も同じことを考えたのか、自然と早足だ。
 と、向こうから何か不穏な空気を纏った一団が来た。目つきが鋭くて、獲物を探す肉食竜みたいだ。

「ルーフェイア、寄って」
「うん」
 何かイヤなものを感じて、二人で脇へ寄って壁に貼り付く。

 男の数は三人。ただ距離が近くなってみると、鍛えてはあるけど実戦経験は少なそうだった。
 警戒は解かない。この人たち自然な感じを必死で作っているけど、害意があるのが丸見えだ。
 きっと何かあるはず……そう思いながら彼らを観察してると、案の定、あたしたちの前で立ち止まった。

「こんなところでお前、何をしている? この町はお前みたいなヤツが、来るところじゃないぞ」
「それは……」

 答えようとして気づく。この人たち、あたしを見ていない。
 もっと正確に言うと、アーマル君だけを見ている。他の通行人もあたしのことも、どういうわけか視界の外だ。





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