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未踏の郷里 ルーフェイア・シリーズ13 作者:こっこ

Chapter:01 捜し物

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Episode:01

◇Armal

 冬休みの昼飯時。俺のテーブルときたら、一人だけだ。
 いつもツルんでる相手のうち、イマドはアヴァンの親戚のとこへ行っちまった。

 あいつ親とはなんかいろいろあって、ここへ死んだことにして放り込まれたらしい。前に何度か、そんなこと言ってた。
 でも親父の弟さんが、あいつのことけっこう可愛がってる。長い休みのたんびに呼び寄せてるし、イマドのヤツも嫌がんないで行くし。
 あとどうもあいつ、叔父さんから「引き取りたい」って言われてるっぽい。

 まぁ、分かる気はする。
 イマドの叔父さんとこは、娘ばっかだ。しかもみんな、医者継がないで嫁に出ちまってる。
 だから頭いいイマドを引き取って、跡継ぎにさせたいんだろう。あいつなら医者くらい、やれそうだし。

 けど当の本人は、そんな気さらさらなかったりする。
 原因は……前は知らないけど、今はぜったいルーフェイアだ。

 誰がどう見たってイマドのヤツ、一目惚れでぞっこん。普段は細かいことにこだわんなくて、そのくせ人当たりだけは抜群っつー「いいやつ」だけど、ルーフェイアが絡んだ瞬間マジで豹変する。
 基本的にいい加減でめんどくさがりのアイツが、こんなになるなんて、予想もしなかった。

 いつもツルんでるもう一人、ヴィオレイは点検の当番だ。
 この学院、何にしろ人数多い。しかも金なし。だから「自分ことは自分で」が原則だし、学院内のこともみんな手分けしてだから、けっこう大変だ。

 っても、「十分マシ」ってのがみんなの評価だ。
 何しろ俺らここ追ん出されたら、また元の宿無しメシ無しになる。もちろん学校なんて、どうやったって行けっこない。
 この辺みんな分かってるから、案外文句はなかった。

 曲がりなりにもこの学院、一応頭いいヤツしか入れない。で、そういう頭持ってる上にみんな苦労してるから、世の中のシビアさはよく知ってるわけで。
 だったらちょっとくらい不満があっても、ここで我慢して自分の将来立て直すほうが先、ってのが、ほとんどの意見だ。

 ついでに言うとそうじゃないヤツは、容赦なく退学だから、余計やらかさなかったりする。
 うまく飼いならされてる気もするけど、他所へ行ったらロクに勉強も出来ないから、まぁ従うのが得ってことだ。

 席は相変わらず、俺一人だった。
 食堂は昼時だから、別に空いてるわけじゃない。けど、相席しようってヤツが、俺のとこには来ない。

 ――たぶんこの色だよな。
 手を見ながら思う。
 この学院でも1、2を争うんじゃないかってくらい、黒い肌だ。



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