サイボーグ探偵真理絵(Cyborg detective MARIE)(1/17)縦書き表示RDF



この話は、黒崎 新一と奥村 真理絵が最初に出会った時の事を奥村 真理絵視点で書いています。
真理絵は、関西弁を喋る女の子と言う設定になってるんで、意味が解らない方はご容赦下さい。
サイボーグ探偵真理絵(Cyborg detective MARIE)
作:Daisy Katsura



第1章:転校生


「真理絵、起きなさい。」
母さんが私を起こす。
「ん?今何時やの?」
「8:30、学校遅れるよ?」
8:30か・・・ん、そらアカン!
転校初日に遅刻なんかしよったら、洒落ならへん。
ウチは飛び起きると、急いで支度をした。
「行ってきまあす。」
「御飯は!?」
「いらなあい!」
ウチはそう言い残し、走って学校へ向かった。
「はあ、はあ、はあ、はあ・・・。」
学校に着いた頃、ウチは息を切らしていた。
おっと、はよ校長室行かなアカン。
靴を履き替えると、ウチは校長室に向かった。
コンコン
戸を叩き、
「失礼しまあす。」
と、校長室に入った。
「奥村さんだね。まぁ、そこに座りたまえ。」
ウチは、校長の指示に従って椅子に腰を掛けた。
「じゃ、改めて自己紹介を。」
「はい。ウチの・・・。」
アカンアカン、標準語や。
「ん?
あんはん、関西の人やろか?」
いきなり関西弁で話す校長。
「あの、もしかして、校長先生も大阪の人なん?」
「そうわ。ワイも大阪出身や。やから、普通に話してもええで。」
「そうやろか。では、改めて自己紹介をしまんねん。
ウチの名前は、奥村 真理絵や。今月からお世話になるさかい。シブロクヨンキューお願いしまんねん。」
「はい、それやあ、職員室に行って、大山先生にこれを渡してくれへんかの。」
そう言って、校長はウチに書類らしきものを渡した。
ウチはそれを受け取ると、校長に一言言い、職員室へと向かった。
「失礼しまんねん。」
ウチはそう言って、職員室に入った。
皆はん、目を丸くして驚いた。
そりゃ、関西弁をしゃべる女の子が、いきなり職員室に入ってきたんやから、驚くのも無理はないちゅうわけや。
ウチは、大山先生を見つけると、その前に行った。
「大山先生、校長先生から書類預かってきたんや。」
アカン、標準語を使うのを忘れて普通に話してしもた。
大山先生は目を丸くした。
アカンアカン、標準語や標準語。
「あ、すみません。校長先生から書類を預かってきました。」
「あ、ど、どうも。」
大山先生はそう言って、書類を受け取った。
「えっと、奥村さんだよね。これから、教室に行くから付いて来て。」
そう言って、大山先生は立ち上がり、教室へと向かった。
同じくウチも、大山先生の後を追い、教室へ向かった。
ガラガラガラ!
大山先生が扉を開けて中に入る。
「起立、気を付け、礼、着席。」
の号令が掛かる。
「えーと、今日は転校生を紹介します。」
大山先生がそう言うと、教室が一斉に騒がしくなった。
「誰だろう?」
とか、
「女子かな?」
とか、
「可愛い子が良いなぁ。」
と、色々な言葉が聞こえてくる。
「はい、皆、静かに!あまり五月蠅いと、入るにも入れなくなってしまいますよ。」
するとどうだろうか。
一瞬して、生徒が静かになった。
「す、凄っ。」
ウチは囁いたが、誰も聞いてはくれなかった。
「どうぞ。」
大山先生が言った。
ウチはゆっくり教室に入った。
「うほっ!めっちゃ可愛い!」
「俺、君に惚れた!俺の愛を受け取ってえ!」
男子共の光る眼差しがウチを照らす。
その時、一人の男子がこう言った。
「おい、てめえら、朝っぱらから五月蠅え。静かにしろ。」
そいつは、サングラスを掛け、制服を着用せず、派手な服装をしていた。俗に言う、不良だろう。
ウチがそいつの事を見つめていると、そいつが睨み付けて来た。
ウチは直ぐに目を逸らした。
「亀山、怯えてんだろ?」
そいつの隣にいた男が言った。
どうやら、あの不良は亀山と言うらしい。
「何だとてめえ!」
亀山は立ち上がると、男に殴りかかった。
男は亀山の腕を掴むと、立ち上がって背負い投げをした。
「あの、これは、一体、どういう歓迎の仕方なんでしょう?」
ウチはボソッと呟いた。
「これは歓迎じゃない・・・。」
大山先生は呆れた様子で言った。
「黒崎、五月蠅いからそいつ黙らせといて。」
大山先生はそう言った。
ボガッ、ボガッ、ボガッ、と数回音が鳴ると、亀山と言う男はその場で気絶した。
な、何やのこのクラス?
ウチ、こないなとこでホンマにやってけるんやろか?
「はい、じゃあ、静かになった所で、自己紹介お願いね。」
大山先生が黒板に、ウチの名を書きながら言った。
「ウチの名は・・・。」
アカン、標準語や。
「どうした?緊張してるのかな?
えっと、彼女は・・・。」
大山先生が言いかけると、ウチが口を開いた。
「ウチ、やのうて、私は、奥村 真理絵。
大阪の学校から来ました。半端な時期だけど、シブ・・・宜しくお願いします。」
「そう言う事だ。皆、仲良くしろよ。」
大山先生がそう言うと、皆が一斉に返事をした。
「じゃあ、奥村さんは、あの席に座ってくれるかな。」
大山先生は、亀山を気絶させた男の隣の席を指差した。
ウチはゆっくりと、その席に向かった。途中、数人の男子から鋭い視線を感じたが、何とか席に座る事が出来た。
「お、奥村・・・ま、真理絵です。よ、宜しくお願いします。」
ウチは亀山を気絶させた男に声を掛けた。
「黒崎 新一だ。」
男は名乗ると、鞄を持って教室を出て行こうとした。
「黒崎、授業始めるぞ?」
「帰る。」
黒崎はそう言い残し、教室を出て行ってしまった。
「お、奥村さん、悪いんだけど、連れ戻して来てくれないかな?」
大山先生に頼まれたウチは、黒崎を追いかけた。
「黒崎はん、ちょっと待ってくれへん?」
ウチは黒崎に声を掛けたが、黒崎は無視して玄関まで行ってしまった。
しゃーないので、ウチも彼の後を追った。



「シブロクヨンキュー」って、「宜しく」って事らしいです。
ん?
事件は次回辺りですよ。











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