第十三話
―バアンッ―
宮野がドアを閉めた音が 部屋にこだましている
「志保君!」
「博士!オレが連れ戻してくるから待ってろ!」
オレはそういうと、玄関に走った。
「待って新一!」
「な、なんだよ!?」
蘭が俺の腕を掴んだ。強く、強く。
「悪いのはあの人でしょ!?一番つらいのは私よ!!!」
「るっせー!!!!」
新一・・・?
「はなしてくれ。蘭。」
そういってオレは蘭の腕を振りはらい、走り出した。
公園、駅、学校・・・アイツの行きそうな所は全て周った。
「宮野ぉ!!!」
大声で何度も、何度もよんだ。
でも、あいつの声はきこえなくて。
それでも、何度も呼んだ。
ふと、川ぞいのベンチに座っている女性がみえた。
「みや・・・の・・・?」
顔を上げた彼女は
美しかった
夕日に照らされて
彼女の赤みがかった茶髪は 金色に輝いている
いつも潤みをおびている瞳は キラキラと光を宿している
「工藤君」
彼女に名前を呼ばれる
もう、我慢できない
オレは、彼女を抱きしめた
もう、どこにも行かないように
強く・・強く・・・・
「もう、逃がさねーぞ・・・!」
もう、だめだ。
あなたが、そんなに優しい声で囁くから
「もう一度言うぞ。」
あなたに見つめられると
動けなくなる
「お前のこと、愛してる。」
気のないふりをしていても
ずっと言ってほしかった言葉
「私も・・・・」
唇から、つたわってくる 熱。
キミの瞳から 雫が 流れ落ちた
僕はキミと
私はあなたと
ずっと一緒に生きていく
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