第十一話
「あなた達を・・・巻き込みたくないの」
幸せに暮らしてほしいの
「私にかかわらないでほしいの」
どうしてそれをわかってくれないの・・・!?
「じゃあ、工藤を幸せにするのはだれや?」
「毛利さんに決まってるじゃない」
そう、あの二人はお似合い
「それは・・・無理や・・・」
「だって工藤の幸せは・・・あんたと一緒に生きていくことなんやから」
うそ、そんなはずはない
「いつまで殻に閉じこもってるつもりや・・・!」
閉じこもってなんかいない
「なんで素直にならん・・・?」
だって・・・私が素直になったら・・・みんなが幸せになれない・・・
「なんで自分以外の人の幸せが優先なんや・・・」
ねえちゃんは、優しすぎるんよ・・・
自分の気持ち押し殺して
他人のためにつくす
優しすぎる性格
でもその優しさは 不器用だから
気づくヤツは少ない
工藤はその優しさに ちゃんと気付いた
工藤ならねえちゃんを幸せにできる
オレにはわかる
素直になれば・・・幸せになれるのに・・・
ほんま、馬鹿やなぁ。ねえちゃん。
「ねえちゃんが不幸でいるのを、誰が望むんや」
「不幸になって、罪を償ってるつもりか・・・!?」
「だれかを不幸にしたんなら・・・だれかを幸せにせんといかん・・・!」
でなきゃ罪は償えない
「償うっちゅーのはそーいうことやろ?」
「人間なんやから、幸せをもとめったってもええんや」
ええんよ
一人で抱え込無必要はこれっぽっちもないんやから
ずっと一緒に歩んでいけるやつが
ねえちゃんには必要や
工藤・・・このねえちゃん・・・
絶対幸せにしてやらなあかん・・・!
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「お〜い。服部ぃ。話し終わったか?」
工藤君が部屋にはいってきた
「おぉ!ばっちりや!」
そういって服部君はガッツポーズ・・・
めでたい人ね・・・
―幸せを求めてもええんよ―
彼の言葉が頭の中でこだましている・・・
本当に・・・いいの・・・?
「なぁ。宮野もいくよな!?」
「えっ・・なにに・・・?」
「おいおい。聞いてなかったのかよ・・・」
「ごめんなさい。考え事してたの・・・で、何に行くって?」
「花見や、花見!毛利のねえちゃんらも誘って!」
「へえ。いいじゃない。」
「じゃあ決定だな♪」
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