タムラ先生 夜間外来(改編)(88/183)縦書き表示RDF


タムラ先生 夜間外来(改編)
作:浅見 希



88−産婦人科 子宮頸がん-2


88- 産婦人科-11 子宮頸がん-2 

3088−T総合(タムラ先生)産婦人科-11 子宮頸がん・・・・

388産婦人科-11 子宮頸がん-2

紗枝は神妙な面持ちで、診察室の前の長いすに腰掛けている。
1週間がとても長く感じた。
あの検査の後仕事が手に付かないらしく、時折上司から怒鳴られる事も何度かあった。
検査の恥ずかしさもあったが、これが子宮癌検診なのだろうと言う実感もした。
 どうも、あの感じだと、検査結果が不安だ。
今にして悔やむ、もう少し早く検診に来ていれば・・・との思いが錯綜する。
自分の調べた内容と、先生の反応からやはり・・・私

「**紗枝さん、診察室にお入りください!」
看護師のありさが、気持ち低めに呼ぶ 
「はい!!」 ・・・・!!・・?
「単刀直入に申し上げます!」
 「はい!」紗枝俯いて返事をする。
「やはり、子宮頸がんですね!」
 「そうですか・・・・それで?」
「そんなに、心配しないで下さい!」
 「でも・・・癌ですよね・・・死ぬんですか?」
「だから、そんなに心配しないで下さい!」
 「えっ、・・・・では?」
「貴方の今の現状では、貴方の命はほぼ大丈夫でしょう!」
 「そうですか!」
紗枝、やっと笑顔が、そして今までの不安感が薄らいで行く様に
「ただ、一つ貴方に、覚悟してもらわなければならない事が・・・」
 「それは・・・子供の事ですか?」
「そうです、相当勉強してらっしゃいますね!」
 「はい、おおよその事は!」
「なら、話が早い!」
「貴方の子宮、全摘になります。」
 「やっぱり・・・・、そうですよね!」
「貴方が、もう少し早くここへ来て頂ければ・・・なんとか・・」
 「そですよね、私も、もう少し早く来れば・・・と、気づいていたんですが・・」
「そうですね、多くの方にもう少し早く・・と、言いたいです!」
 「で、全摘の手術は何時頃ですか?」
「そうですね、出来るだけ早くがいいでしょう!」
 「はい、分りました。会社に事情を話して休暇をもらいます!」

「あっ、それと・・お子様の件ですが・・・!」
 「はい、もう無理なんですよね?」
そう、言った後から紗枝は涙が流れて止まらない。
これからの自分の生き方を考えて、涙が急に溢れ出したのだろう。
泣き止むのを待って、田村先生は淡々と話を続けた。
「全く無理ではありません、方法はいくつかあります。」
 「と、言いますと?」
「検査結果で、卵巣の温存は可能でしょう!」
 「!!・・!!・・」
「それに、希望すれば、人口的に子宮を作る事も可能だと・・・?」
 「えっ、では・・・SEXもある程度可能に・・」
「そうですね・・無理しなければ・・・!」
 「という事は夫婦生活も・・・可能?」
「そうですね、貴方の病状をしっかり把握して・・」
 「すこし、希望の光が見えました。」
「そうですか、それは良かった!」
「では、手術のスケジュールを決めましょう!」
 「はい!」

そして、オペの予定を 決め紗枝は来た時とは随分違った雰囲気で診察室を後にした。

看護師のありさは、田村恵子先生に話しかける。
「やっぱり、女性って損ですよね!」
「あら、どうして?」
 「男姓と比べると、癌になりやすい臓器多いですよね!」
「確かに・・でも女性でしか味わえない素敵な事があるでしょ!」
 「出産ですか?」
「そう、自分の体の中に・・・宿るのよ・・・そして、出産!」
 「そうですね、それは確かに本当に素晴らしいことですね!」
「そうよ、ありささんそろそろ、貴方も・・・彼氏・・・」
 「でも、それこそ恵子先生の方が・・・急がなくちゃ・・ね!」
「あら、言うわね! 私は・・もう良いわ!」
 「如何して、ですか?」
「私は、もう諦めたわ?」
 「先生、良い人・・・居たんですか?」
「まあ・・・その内に・・・ね!」

今回はここ迄

T−総合(タムラ先生)病院 3088
恵子先生産婦人科−6 
DrDr――――――総合Keiko Fin―――――DrDr












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