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タムラ先生 夜間外来(改編)
作:浅見 希



70−臭いで癌がわかる・・・?


3070−タムラ先生 夜間外来 

 70−臭いで癌がわかる・・・? 

「ねえ麗奈先輩・・! 臭いで病気が分るって、本当ですか?」
いきなりの葵ちゃんの質問
「何よ、いきなり?」
検温が終わって、一息ついている麗奈少し戸惑う。
 「電車の車内チラシで、雑誌に書いてあったの、思い出したの!」
「そうね、私も医学雑誌で見た様な・・・1」
 「ねえ・・?もしそうなら・・・・」
「面倒くさい検査・・要らなくないですか?」
「出来るのと・・・、確定診断とは違うわ?」
 「そうですけど?」
「でも、いくつかの研究機関で研究している事は確かね!」
「確か・・・TVで 、犬が・・・」
「麻薬犬が、税関で海外からの密輸に活躍しているわね!」
 「そう言うのも・・・ありますね!」
「そう、ある国(韓国?)で癌患者の臭いに反応する犬を訓練しているの・・・」
 「人間の呼気をかざすと・・、そう、癌患者の呼気に、ほぼ確実に反応していた・・」
「葵ちゃん、貴方、西病棟の検温終わったの?」
 「あっ、今すぐ行きます・・・」

葵ちゃん、先ほど外来で、タムラ先生と一緒にちょっとした外傷の処置を終えた。
戻って来て少し、気になる事を思い出して考え事を、それを麗奈先輩に・・・
 どうも葵ちゃん気になる事があると、それを解決する迄は駄目な性格のようだ。
その、臭いで病気が解るかと言う事、やはりタムラ先生には聞けなかった。
まだ、タムラ先生の前だと気楽に話せないらしい。

ここで暫しあらゆるサイトで考察をして見た・・・、
臭いで、病気がある程度解るのか? 
例えば、呼気、体臭、それに口臭で、どれほどの病気が解るのか・・・
会社や、電車の中で口臭の酷い人、そしてその特有の臭いが
病気が原因である事をある程度確認できる。

◎ 血液の様な臭いを感じたら・・・・、
呼吸器系の病気を疑ってもいいかも!
咽喉、鼻腔、気道に炎症が起こると、そこに細菌が増殖して、これが口臭のもとの元に。
本人としては、一般にはタンのにおいとして気がつくことが多く、血なまぐささがある。
病気としては、咽喉頭いんこうとう炎、副鼻腔炎や気管支炎、、蓄膿ちくのう症などが考えられます
 自分で気づいたり、他人に指摘されたら、耳鼻咽喉科や呼吸器内科で検査を受け、
抗生物質、消炎酵素、等で治療が必要でしょう。

◎ カビ臭い臭いや、腐った卵、ニンニクが混ざった臭いを感じたら・・・・、
肝機能の低下、肝臓疾患を疑ってもいいかも!
肝臓は体に悪影響のある毒素を分解する働きがあります。そして、相当と言うか、肝腎要と、言うように、非常に重要な臓器です。
そのため、慢性肝炎やアルコール性肝障害等で、肝機能が低下すると、
毒素の分解が上手く行かなくなり、それの原因で呼気や汗に含まれて、
臭いを発する事が多々あります。
 最初にまず、朝起きがけに、口の中に苦味を感じ、それが悪化すると、
体からもかび臭さや、腐卵臭とニンニクが混ざったようなにおいがします。

◎ 甘酸っぱい臭い、血液、特に尿に感じたら・・・・
糖尿病がまず疑いの的になります、昔、糖尿病の発見は、患者の尿にアリが集まった事  
糖尿病になると、インスリンが不足して糖の分解が進まなくなります。
それでは体が困るので、代わりに脂肪をエネルギーに代用する。
この過程で出来る、ケトン体という強い“においの強い物質”が血液に乗って
全身をめぐり、口臭や体臭として甘酸っぱいにおいが出るのです
 そして、糖尿病患者は、のどが渇いて、唾液が不足気味になる。
 このメカニズムでも口臭が発生する。
以前より口臭がきつく感じたら、糖尿病が悪化した恐れを感じて下さい。

◎ 卵が腐った臭いを感じるようになったら・・・・・
胃腸機能の低下を考えてください、それと便秘も
胃腸機能が落ちると、食物が胃腸に長時間滞留し、異常に発酵します。
この発酵過程において、腐卵臭(蛋白の腐乱臭)を発することがある。
胃腸が弱っていると、腸内は善玉菌が減って悪玉菌が増える。
悪玉菌が腸内において優位に立っても、においが出ます。
 強い口臭、体のだるさ、胃もたれ、二日酔いの戻りの悪さ等の、
身体症状が重なった場合は、消化器内科を受診した方が良いでしょう。

◎ アンモニア臭がしたら・・・・・
肝臓障害を疑って、血液検査を行ってもらうのが良いでしょう。
腎機能が低下して、尿毒症になると、アンモニア臭がすることがあります
体内に取り込む水分量が減り気味だったり、尿量が異常に少ない場合もです。


 人間は、ある日突然、普段は気にしない“臭い”を感じると、大きな不安になるでしょう、
そんな時、本当は病気ではないのに、自分が病気だと信じて疑わない人がいる。
臭いで判断するときは、自分の嗅覚きゅうかくだけを頼りにせず、
家族や同僚など第三者の意見も参考にした上で専門医を受診するのが賢く生きる術でしょう。

そのほかに、糖尿病性ケトン症、チフス患者、腺病、風疹、肺膿症、肝臓病患者、
シュ−ドモナス、イソバレリアン酸血症、
そして、今注目の癌に臭いが・・・・・・

その臭いを犬ではなく、科学的に検出出来る時代が、
近未来にやって来る事は間違いないでしょう。
そして、早期の発見で癌は本当に怖いものでは無くなる日も・・・


そんな事を、奇しくもタムラ先生も、当直室のベッドの中で考えていた。
「先生、コーヒー冷めますよ!」
「あぁ・・そうだな!」
 「先生、今どんな事を考えてました?」
「まあ・・・な!」
 「先日の、素敵な患者さん!?」
「いや、君の事かな?」
 「えっ、私・・・・!」
「君、そろそろ・・・」
 「先生、先生はもっと難しい事考えていましたよ!」
「どうして・・・・?」
 「だって、その雑誌・・・“先端医療を・・・” でしょ!」
「そうか、・・・君は全てお見通しか!!」

DrDr――――Fin――――DrDr 















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