タムラ先生 夜間外来(改編)(58/183)縦書き表示RDF


タムラ先生 夜間外来(改編)
作:浅見 希



58−腹部強打 どうして・・・?−2 


3058−タムラ先生 夜間外来
 
 58−腹部強打 どうして・・・?−2 

嫌な無な騒ぎ、彼女のアパートに急ぐ・・・
“明菜どうしたの? 何かあったの?明菜・・!”
葵ちゃん、心の中で・・・胸騒ぎが・・・職業病か・・・

明菜のアパートにたどり着くと急いでドアをノック
「明菜・・・! 明菜・・・!?」
返事が無い、葵ちゃんドアノブに手を掛ける。
が、ドアノブが回りドアが開いた。
玄関で靴を脱ぎ、明菜の名を呼びながら急ぎ足で中に入る。
すると、そこに明菜が仰向きに倒れていた。
異常に膨れた腹部、葵ちゃんは明菜の傍に近よりバイタルをチェック。
これは、呼吸が・・顔面蒼白、異常に汗がそして熱い体が・・・・
明菜のほぼ意識が遠のいている体を、少しでも楽になるように、着ているブラウスのボタンを2つ外す。
気道の確保等、救急に出来る事を行い、直ぐに携帯のメモリーから、
自分の病院の夜間外来直通番号へ電話する。
「葵です!麗奈先輩?」
「そうよ、どうしたの?」 
「はい、今ここに腹部内蔵破裂の疑いの患者が・・・」
「それで、そこは何処?」
「私の明菜・・・友達・・!」
「落ち着きなさい!  葵ちゃん! 場所を・・・!」
「あっ、はい・・・すいません!」
「渋谷区***3番地 ***アパートです!」
「わかったわ、救急車そちらに向ける! 今わかっている事手短に!」
 「はい、すいません! 取り乱して!!」
「この電話オンモードで、タムラ先生にも聞いてもらうわ!」
 「はい、腹部が異常に暴慢ぼうまんしてます。呼吸、脈拍微弱です。」
「ショック状態です。体温の上昇 顔面蒼白。内臓破裂・・・部位は・・?」
「わかったわ! 救急車5分で到着するから!」
 「はい・・・・! 明菜を・・・・!」
「明菜をよろしくお願いします!」
「大丈夫、とにかく君はそこで出来るだけの事をしてあげなさい!」
 「はい、頑張ります!」
救急搬送された、明菜は腹腔内に大量の血液が・・・脾臓破裂の可能性が高い。
まず、エコーでおおよその状況が判明した。

「麗奈くん、患者は試験開腹・・・状況で緊急オペだ!!」
 「はい、準備終わりました。それに濃厚赤血球 10単位 B型RH+」
「さすがだな、それで麻酔医の手配は・・・」
 「はい、勿論、既に患者の緊急オペの準備を行っています。」
「腹腔穿刺とエコー、血液検査でおおよその状況はつかめたが・・・!」
 「そうですね、肝臓にも異常がなければよいのですが・・!」
「きみ・・・、君は外科医になった方が・・・惜しいな・・・看護師で!」
 「いえ、先生の傍で・・・い・・た・・・!」
「何か・・・言ったか・・・か?」
 「いえ、先生が私を鍛えて・・くれました!」 
「そうか、君は・・・この仕事・・・好きなんだな?」
 「今の・・・質問・・・ですか?」
「まあ、君は・・・別の世界なら・・・もっと・・・」
「脚光を・・スポットライトを浴びる場所があったのに・・・!」
 「いいんです、それは・・・私は・・・麗奈はこの仕事が・・・」
 「先生と一緒に仕事をするのが・・・一番・・好きですから!」
「うん・・・??」

まず患者はエコーの後、腹腔穿刺を行った。
患者を仰臥位にして、エコー下で穿刺部位を確定する。液体貯留部位を選択。
 局所麻酔剤1%キシロカイン8mlを皮膚から腹膜まで行う。
そこで、タムラ先生、もう一度エコーを下腹部、すなわち胎児の有無を再度確認。
 少し心配があったのだ・・・・、以前にもこのような場合に胎児がいた事が・・・
尖刃刀で、膨れた皮膚を刺すように筋幕まで達する小切開を置く。
直モスキート鉗子で筋幕を含め切開部を拡げ、刺入する穿刺針やカテーテルの抵抗をなくす程度の広さを確保する。
 Veress針をゆっくり挿入、臓器に触れてない事を確認して吸引。
穿刺液は殆ど血液に近かった。穿刺液はおよそ500ml。
脾臓部辺りにエコーを再度あてて、血液の流れを確認脾臓からの出血をほぼ断定
直ちに緊急オペに切り替えた。
 もちろん気管挿管を終え、道尿をから流れ出る尿はハロンバックに溜まっている。
尿の中に血液成分が混ざり赤い、その現象はタムラ先生少し心配の種だ。
破損部位が脾臓だけであってくれることを願う。
 タムラ先生の見つめる目線を看護師の麗奈の目線が追う。恐らく麗奈も同じ事を考えているのだろうか?
既に準備万端の麻酔医が、体重から麻酔薬の量を計算。患者は既に麻酔医のコントロール下だ。
タムラ先生のサポートとして、若手のホープ吉村外科医師が、
手洗いを済ませ準備万端。
看護師は当然麗奈、葵、そして、最近加わった、伊藤愛美。
今まさに、タムラ先生看護師の麗奈からメスを受け取り、患者である明菜の腹部、
臍脇からメスが皮膚に突き刺さり、鮮血がほとばしる。
心なしか血液が汚れているような・・・すかさず麗奈がガーゼで鮮血を拭き取る。

 開腹から40分、脾臓の破裂部位をつなぎ合せ縫合何とか温存に成功して、今肝臓部位の破損状況をタムラ先生じかに手を肝臓部差し入れチェック中。
タムラ先生の手袋を通して明菜の肌のぬくもりが伝わる。その温もりで冷静沈着なタムラ先生が怒る。
「なんて、やつだ!」
「こんなにひどく・・・・」
「許せん! 何て愚かな事を!!」
「そうです、あいつ最低!」葵が鋭く叫んだ。

 何だか、真剣に・・・・
今回はここまで! かなり疲れました!

タムラ先生夜間外来 58

DrDr――――Fin――――DrDr 












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