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タムラ先生 夜間外来(改編)
作:浅見 希



41−麗奈、目の前でバイク事故を目撃!-1


タムラ先生 夜間外来−41 
3011. 麗奈、目の前でバイク事故を目撃! 41-1

 
麗奈、帰宅を急ぎ246号の歩道を早足で、地下鉄の階段を下りようとした時、
バーンと大きな音が・・・、空中を人が飛んだ・・・様に見えた。
それは事実だった。
少しのタイムラグでガタン、キー、キキ・・急ブレーキの音。
現場は大混乱、すべての人がある一点に集中。
麗奈反射的に走り出す。
近づいて見ると、ヘルメットをかぶった長身の男性と思われる人が、
道路に仰向けにぐったりと倒れている。
その少し向こうに、乗用車が道の真ん中に止まっていた。
そして、そのボンネットにもう一人の女性と思われる人が、やはりヘルメットをかぶり、うつ伏せの状態で乗っていた。
乗用車の中の運転手は、茫然自失。
ハンドルを持つ手が硬直して、ハンドルを強く握り締め、
体がぶるぶる震え、発狂寸前
続々と人が集まり、騒乱状態。
サイレンの音が近づいて来る。

麗奈は、地面に倒れている患者に、躊躇なく近づきバイタルをチェック。
ヘルメットは真っぷたつに割れ、多量の血液が路上に流れ出る。
頸部の脈は、かすかに触れるが、かなり絶望的な状態。
まだ救急車は到着しない。
そのまま今度は、ボンネットに倒れている患者の方へ走る。
やはり脈をみる。こちらはかなりはっきりしていた。
がしかし、大腿のあたりが変に曲がっている。
明らかに骨折だ。大腿骨骨折は間違いないだろう。
彼女は助かるだろうと麗奈は判断した。

少しして救急車が到着した。
麗奈の処置を見て、医者か看護師と判断し麗奈に近づく。
麗奈は躊躇なく、二人の病状を説明、受け入れ先を救急隊に確認してもらう。
救急隊の返事は、難色を示す病院ばかり。
麗奈は自分の病院に携帯から電話、もちろんタムラ先生だ。
タムラ先生にホットライン、
「麗奈です、お疲れ様です!」
「何だ、事故か・・!」
 「はい、246の***交差点です!!」
「で・・・、当院で収容可能な患者がいるのだな?」
 「はい、1名、軽度な頭部外傷と大腿骨骨折の患者は収容可能かと・・思われます!」
「それで、他には・・?」
「頭部骨折、重症です、脳挫傷、意識は低レベルです。おそらく・・でしょう!!」
「で、君の判断は・・?」
 「一人は何とか・・・」
「よし、搬送しろ! 大至急だ、輸血は・・・!」
 「必要かと!」

 麗奈、救急隊に受け入れ状態を確認。
「まだです!!」
 「そうですか!」 
「まったく、最近は・・・どうなっているんだ!!」
 「うちで、女性を受け入れします。***病院に至急搬送して下さい。」
「えっ、本当ですか? じゃあ・・・あなたは?」
 「そこの看護師です。ドクターに確認済みです。」
「わあー 助かった。 すぐに搬送します。看護師さん、同乗してください!」

一台の救急車は、けたたましくサイレンを鳴らして急行した。
気になるのは重症のもう一人の患者だ。
麗奈、どうする事も出来ないジレンマに悲しさと涙が・・・。

すぐに自分を取り戻し、救急搬送中に出来るだけの事をした。
病院に近づいたので、サイレを止めさせる。近所への配慮だ。

救急外来には葵ちゃんと、後、数人の見慣れない看護師と、
タムラ先生のほかに4名の白衣の姿が、これは・・・一体どうなっているのだ。
呆然とする麗奈、すると少し遅れてもう一台の救急車が・・・
そうか・・・そう言う事か・・・タムラ先生が重症患者の手配を・・・
やはり、タムラ先生凄い、凄すぎる。
二人を収容するために、脳外科医のスタッフを緊急招集かけたのだ。

タムラ先生は、比較的軽症の女性を診察する事に。
まず、頭部のCTと 頭部、胸部、大腿のレントゲン写真撮影。
終わった患者の外傷部位の治療に専念。
幸いに頭部には異常がなかった。が、しかし左大腿骨の骨折は確認された。
事前に分かっていた事だが。
頭部の処置を終えた。
縫合は女性と言う事で丁寧に普通の倍の細かさで行った。
その後、大腿骨の緊急オペを行った。
出血状態もそれほどではなかったのと、一般状態も問題なかったので、
当日のオペに取り掛かった。
それほど股関節に近くなかったからだ。
大腿部の筋層を開き金属プレートをあてがって、オペは比較的速やかに終了した。

患者は22歳の女性、彼のバイクの後ろに乗り交差点で乗用車と正面衝突。
生きていたのが不思議なくらい。ラッキーだったのだ。

しかし、彼の方はかなり重症、やばい状態だ・・・
果たして、彼の命は・・・

 この内容、2話以上になりそうです!
   ------ タムラ先生の夜間外来 41-1 --------

    DrDr---Fin----DrDr












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