38−悲惨な新婚旅行(可愛そうな彼? 彼女?)-2
308 タムラ先生 夜間外来(3−2)
38(37 3−2)悲惨な新婚旅行(可愛そうな彼? 彼女?)
部屋に戻った木村隆一、浴室のドアを開ける。
香奈はハン泣きの状態で、隆一が入ってきても前を隠す素振りも見せず、
全裸のまま、温めのシャワーを柔らかな、軽い水流で火照った脚の辺りに浴びせていた。
そして、隆一を見た瞬間、今度は本当に涙が・・・あふれるように・・流れて・・
「どうした、香奈?」
「痛いのぉ・・、痛くて・・・、ひりひり 体が熱いの!!」
「何で、また・・・そんなに急いで・・・」
「だって、うれしくって・・・夢中で」
「買ったお気に入りの水着・・・ココス島に・・マッチするか不安で!!」
「それで、一人で・・・行ったのか?」
「うれしくって、水着を着て、メイクして・・・でも・・」
「日焼け止め塗るの、忘れたのか?」
「そう、わたしって・・・バカね!!」「本当に!!」
「本当に、香奈は色白だから・・・よけいに・・真っ赤・・・!!」
「ねえ? 隆一・・・助けて!!」
「助けろ、って言っても、・・・どうしたら?」
途方にくれる隆一と香奈、いったいどうしたら・・・日焼けも火傷と同じようなものだから、冷やして、冷やして・・・その後どうしたら・・・
やはり医者か?でも近くに医者・・・
フロントに電話しようと、隆一内線電話を取るがはたして・・・
「すいません、近くに医者とか、病院ありませんか?」
「どうなさいました?」
「ええ、妻が・・・日焼けで痛がっていまして!」
「そうですか、それは・・・!!」
「申し訳ございません。あいにく本日は病院が休みで・・・」
「では、どうすれば・・・??」
「日焼けですか?? それで・・・凄いのですか?」
「はい、かなり・・まるで茹蛸みたいに・・・」
「あっ、まずい、今の内緒で・・・」
「そう致しますと、グアム本島へ・・飛行機で・・・!」
「えっ、飛行機でグアム本島へ・・・そんな・・大げさな!!」
「後は、一刻を争うような病状ですと、救急へりとか・・・?」
「いや、そこまでは・・・!?」
「もう一度、良く考えて・・では、後ほど・・」
さあ、困った隆一、話の内容を香奈に・・先ほどから浴室から出ようとしない。
相変わらずほとんど水の、シャワーをトロトロ・・体に・・・
隆一、もう一度香奈がいる浴室のドアを開け、
「香奈・・・、困ったぞ、ここの病院今日は休みだって!」
「で・・・、どうしてもなら、グアムまで飛行機で行けって・・・!!」
「えっ、グアム・・・飛行機・・・」
「本当だ、どうする?」
「で、香奈、そうしていると痛みが・・・楽か・・」
「そうなの、こうして、霧みたいに水を・・・」
「そして、寒くなると、少し暖かいお湯に・・」
「それじゃー、香奈・・・食事は・・・?」
「隆一・・、何かここで食べれるもの・・、買ってきて!?」
「それは、いいが・・・、あれは・・・?」
「えっ、あれって・・・?」
「えっ、・・・・それは・・・あれだよ・・・」
「だから・・・、何?」
「だって、香奈? ハネムーンで・・ここへ?」
「そうよ、私たち新婚よ!!」
「香奈、今まで我慢して・・・エッチ・・・」
「あっ、そうよね・・・どうしよう??」
「そうだろ、エッチ・・・ベットで・・出来ないだろ?」
「わぁ・・・どうしよう??」
「香奈、そこから・・・、出れないのか?」
「さっき、出たの、そして、バスタオルで体拭こうとしたら・・・」
「もう痛くて・・・痛くて ダメ」
「それで、また戻っちゃった。」
「それじゃー・・ずっとこのまま?」
「香奈、念願の写真撮影は・・・・?」
「それは・・、勿論やりたい、でもどうしたら・・・?」
「無理なんじゃないか?」
「いやー、それは・・・香奈の夢だもの・・!」
「今回は、中止して・・・、また来れば・・・?」
「でも、さっきからずーっと、浴びてたら少し痛みが和らいだわ!」
「でも、撮影する時また日に当たると・・・よけいに酷く・・」
「でも、何とかがんばる・・・我慢するから・・・!」
「お願い、隆一・・・お願い!」
「また来れば・・・そんなに無理しなくって、も・・!」
「だって・・・、私の・・ 年齢知ってる・・、でしょ?」
「今が限界よ、あとは・・・どんどん・・衰えて・・」
「そんな事・・・」
ここで言葉を・・・、止めた隆一、プロの眼で見たら、
やはり・・・・
「わかった・・・、では、泣き言を言うなよ・・!」
「メイクさん達に・・・だよ!」
今回は3回で完結になります。
ついに緊急帰国そして、タムラ先生の下へ
タムラ先生の夜間外来 N−37−2
DrDr――――Fin――――DrDr
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