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タムラ先生 夜間外来(改編)
作:浅見 希



19−落ち込んだ若い女性  過呼吸・?


タムラ先生 夜間外来 

19−落ち込んだ若い女性  過呼吸・?  
 なぜか、三浦由美子、昨日からいやな事が耐えない。昨夜は資料提出の期限のため、
遅くまで残業。
帰り道ストーカーらいき人間に、後を付けられ、あわてて家に逃げ込む。
挙句の果てに会社の同僚から、「由美子のかれ、浮気しているみたいだ!」と忠告された。

「おい、三浦君このプレゼン全然だめだ!」
「一体君何年この仕事やっているのだ、やり直せ!」
 「スイマセン!」落ち込む由美子
気を取り直して資料作成やり直し、なんだか落ち込む由美子。

何とか修正をおえて、何故か真直ぐには家に帰る気にはなれず、繁華街を一人、
さまよい歩く。
すると、何と彼が若い女性と、親しそうに、モーテルに消えて行くのを、
目撃してしまった。 一瞬眼を疑った。
やはりあのうしろ姿 コート間違いなく彼だわ・・・一瞬目の前が暗くなり。
呼吸が苦しくなり、いつもより呼吸の回数が増える。
そのうち唇が異常に震え 手足が異常にしびれ、立っているのもやっとの状態。
しばらくして意識が薄れ、蹲るように路上に崩れこんでしまった。

近くを通りかった、男性が異変に築き、倒れた女性に声をかける。
「どうしました?」
問いかけるも患者は呼吸が苦しそう、意識も薄らいできているような感じがして、
大きな声で
「救急車、救急車読んでください!」
「女性が、倒れています、苦しそうです!」

すると、若い女性が近づいて来て
「もしかすると、過呼吸症候群かも」
「誰か、ビニール袋か紙袋ありますか?」
そのおしとやかな女性、予想に反して、大粉声叫ぶ

進展を見ない状況で業を煮やして、先ほどまで、看病していた男性がコンビに駆け寄り、ビニール袋を持ってきた。
あわてていたらしく、10枚ぐらい鷲づかみにして、女性の前にボーっと、
突っ立っていた。
「早く! 1枚大きく膨らまして!」
それを受け取りながら若い女性、自分の携帯をその男性に渡し、
**病院に連絡するように頼む。

その若い女性は、有紗ありさ本条有沙さん タムラ先生が休日、
先輩のピンチヒッターで働いた看護師だった。
やはり看護師、状況判断が早い。
ビニール袋、要領を得ない青年から、ビニール袋を奪い取るようにして、
大きく膨らませ、患者の口と鼻をおおい、膨らませた袋の中の空気を呼吸させる。
暫らくして、肺と血液中の二酸化炭素濃度が上昇し症状が改善し、
意識が少しずつ改善して一大事を間逃れたようだ。

「はい、夜間外来です!」「どうしましたか?」
「急患です!」
その携帯を横取りするように
「私、**医院の看護師の本条有沙です」
「呼吸症候群の患者、意識レベルが低いです!」
「受け入れってもらえませんでしょうか?」
「少々お待ちください!」
 
「受け入れ可能です、で、搬送は?」
 「救急車で行きます。」
「そちらから、救急隊に受け入れOKである事伝えてください!」
「了解です」
「どれくらいで、到着できそうですか?」
 「おそらく、8分でいけると思います。」

「えっ、過呼吸症候群、意識レベルは・・」
 「そうですかわかりました。」

暫らくするとサイレンの音、近づいて来るといつものようにサイレンの音が止む、
近隣の迷惑を考えてだ。

玄関にはいつものように看護師の麗奈そしてタムラ先生も、出て来た付き添いに、二人は唖然、何故、・・・軽く3人会釈 まず患者を救急外来に搬送が先決だ。
何か言いたそうな三人だがここはまず患者第一

「過呼吸症候群ですね、ビニール袋でかなり改善しました。」
「問題はどれくらい意識が薄れていたかですね!」
麗奈、タムラ先生に「セルシン筋注ですか、それとも・・」
「生食100mlにセルシン10mgの点滴静中で・・・」
「かしこまりました」
すぐさまその点滴が用意され、患者に点滴が開始された。」
患者の意識レベルもかなり良好
「あ、私、どうしてここに?」
「貴方は、善意な男性と、ステキな看護師さんによって、
ここに搬送されてきたのですよ」
「本当に、有難うございます、心から感謝します」
「本当に、有難うございます」と行って目の前のハンサムな男性と、まるで、モデルのようにすらっとしている女性に何度も何度も頭を下げた。

「今の様子をみていると、CTの検査は大丈夫かな・・・」タムラ先生独り言。
「そのようですね!」と口をそろえて、二人の美人看護師
「まあ、安心のため、明日、予約しておこう・・・」
「ところで、君、今までそのような事起こった事あるのかな?」
 「えぇ・・以前大学受験の時、緊張して・・・」
「その時は、やはり紙袋を口に当ててもらい直ぐに収まりました」
「そうですか、あなたは、緊張しやすく、感受性が極めて高いようですね!」
「一度、平日外来にいらして適当な予防的な薬を処方してもらうと良いでしょう。」
今日は、1日安全のために入院し下さい。
 「はい、わかりました、有難うございます」
タムラ先生以外にも美人看護師さんとステキな男性に深々と頭を下げた。

患者は別の入院担当の看護師が病室に案内して行かれた。

残った4人若い男性はなんとなく雰囲気から・・・
「では、私はこれで・・・」と言って帰って言った。
当然氏名、住所、携帯番号は控えてある。

そこから、3人の会話が始まった。
「君、どうして・・・」
 「どうしてって事は、無いじゃないですか?」
「私、私用で出かけていましたの、そしたらいきなり大声で!」
 「救急車、救急車 と叫ぶ声が聞こえて、その場所に急いで・・・」
「そうですか、それは大変でした!」
「貴方の、対応が早かったので、大事にはならなかったのですね!」
「有難うございます!」「患者に成り代わって」
 「でも、こんな仕事をしていると、つい、身体が動いてしまいます。」   
「宿命ですわね?」「麗奈さん!」
「そうでしょうね、私もそんな事があるとつい身体が動いて今いますわ!」
「でも、今時の看護師さん、以外と・・・・」
 「この間の、学生の葵ちゃんもそうでしたわ!」
「そうか、それは大変に良い事だ」「うん、うん」一人頷く

 「ところで、タムラ先生!」
「また家の病院いらしてくださいと、院長が申しておりましたわ!」
「そうですか、そのうち・・」「伺いますと、大先生にお伝えください!」
 「余計な事ですが、大先生、タムラ先生が大変お気に入りでしたわ!」
「それは、恐縮です!」
 「では、私はこれで、失礼します」と本条有沙
「タムラ先生、麗奈さん、失礼します・・」
なんとなく、二人の心を見透かした感情が仕草と、
眼に表れているような感覚で・・
 
そこへ、今度は麗奈、
「あの看護婦さんもとても美人で、スタイルがいいのですね。」
「先生にあこがれているようでしたわよ!
「それより、好きになってしまっているような感じがしますけど?」

タムラ先生無言 何故か、タムラ先生の回りにはスタイルが良くて、
若い美人さんだらけ。果たしてこんな不合理がそんなに長続きするものやら・・・


注) 過呼吸症候群とは、過換気症候群とも呼ばれます。
はっきりとした肉体的原因がないのに、発作的に呼吸回数が早く多くなり、
血液中の酸塩基平衡がくずれ、アルカリアルカローシスになる状態をいいます。
原因として) 精神的、心因性ストレスが引き金になることが多いと言われます。
パニック症候群です。
症状)  多彩で、呼吸困難・多呼吸・手のしびれ、くちびるのしびれ感が30分〜1時間持続します。
重症になると意識消失、意識混濁も出現し、しばしば脳卒中と間違えられることもあるようです。
 ――――タムラ先生の夜間外来 19――――
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