不思議な女
菊水はアヤカと頻繁に会うようになってから3カ月たっていた。会うたびに薬の量もアブノーマルな行為もどんどんエスカレートしていった。
アヤカとは体の相性がいいのか、どんなに変態チックな事をしてもすべて受け入れてくれる安心感があった。又アヤカはそれを上回る変態プレーを返してくる。究極の快楽主義者どうしでより親密な関係になっていた。
しかしエッチの相性は最高でもアヤカの私生活や考え方に対して、どうしても不思議な事、謎めいた事がたくさんあった。
アヤカはあうたび必ず薬を用意している。突然会う事になってもいつももっている。
いったいどこで、いくらで手にいれてるんだろうか?
アヤカは仕事している様子はない。なかなかいいマンションに住んでいるみたいだし、どうやって生活しているだろう?収入源はなんなんだ?
バツイチと言ってたが本当なのか?今彼氏はいないのだろうか?
薬はいつからやっているのか?
数えあげたらきりがない。今まではあえて聞かなかったし、さほど気にならなかったが、これだけ深い関係になると、いろいろ気になるしアヤカの事もっと知りたいという感情がうまれていた。
「なあ、アヤカ、ところでこの薬、どうやって手にいれてんの?」
「いろんなとこに強力なコネクション持っているのよ。顔ひろいんだから。」
「やっぱヤクザから手にいれてんの?売人と特別な仲とか?元締めと付き合いあるとか?」
「フッフーン、内緒よ。」
アヤカはさらりとながす。
「相当安く手にはいるの?いつも必ずあるもんね、じゃあ俺が買うならいくらなのかな?」
菊水は薬はアヤカと会えば充分な量を用意してくれてたので、自分で仕入れたりした事はなかった。
「えっ欲しいの?私と会うとき以外にも使いたい?」アヤカは目を見つめながら話す。
「うん、ほしい!」
菊水は即答する。
「わかった、じゃあ、菊水ちゃんならあげるよ!でも他の女とエッチに使っちゃダメよ!」
アヤカは上目使いで菊水の目をじっと見つめる。
「他の女になんか使わないって!ほらキレメで辛い時とか、夜の仕事だから、寝不足の時とかあった方がいいなって思ったんだ。」
「ほんとぉー?ちょっと焦ってない?でもその言葉を信じてあげるしかないわね。」
そういってポーチの中からビニール袋に入った結晶を渡した。
「くれるの?まじでいいの!ただ?」
菊水はちょっとビックリしている。
「お金なんか菊水ちゃんから貰わないわよ、1gはいってるから、道具もいるでしょ。」
注射器を3本渡した。
「なんで、ただでくれるの?」
菊水はまだビックリした顔で又聞き返した。
「だって菊水ちゃん、欲しいんでしょ、菊水ちゃん可愛いし、大好きだから!
菊水ちゃんの望みは何でも叶えてあげたいの。」
菊水は照れながらも嬉しかった。そりゃ目の前で、大好きとか望み叶えてあげたい、とか言われたら誰だって嬉しい。
思わず菊水は
「俺もアヤカの事大好き!まじまじ!もう離れられないよ。」
アヤカはとても嬉しそうな顔していた。ポッと頬を赤らめて
「ありがとう」
といって菊水に軽くキスをした。
こんなアヤカを見たのは初めてだった。
「今、本命の彼氏っているの?」
菊水は真剣な目をして聞いた。
「内緒よ・・・なんて言ってるのも変ね、いるわよ」菊水はがっかりしている。
「彼氏いるのに俺とこんなにしょっちゅう遊んで大丈夫なの?俺ってどういう存在?」
「菊水ちゃんは大好きな人って存在よ、だからしょっちゅう会ってるの。彼氏は今近くにいないの、もう少ししたら帰ってくるんだ。そしたら菊水ちゃんと会える回数はどうしてもへっちゃうなぁ・・・」
菊水は彼氏はどんな人とか海外にでも行ってるのだとか何歳とか聞いたがアヤカは教えてくれなかった。
いろんな事を聞けば聞くほどアヤカの謎は深まるばかりだった。
大好きだから望み叶えてあげたいといって、違法薬物覚せい剤をすぐにただでくれる不思議な女アヤカ。
好きな人の望み叶えてあげたいという乙女チックな女心、差し出したのは覚せい剤、彼氏はいるのにキメセク相手と遊ぶ。アヤカはいったい何を考えているんだろう。
天使なのか悪魔なのか
菊水は考え込んでいた。
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