悪夢
拘束椅子に束縛され自由に動けないアヤカは窓から心配そうに菊水の車を見つめ続けている。
アヤカは前方から来る二人の自転車に乗った警察官を発見した。
アヤカは、これ以上でないという位の大きな声で、菊水に叫んだ。
「菊水ちゃーん!逃げてーっ!早く逃げてーっ!」
アヤカは、必死だ。
アヤカの悲痛な想いの叫びは、虚しく部屋に響き渡るだけで、二人の警察官は、菊水の車の前まで到着していた。
二人の警官は、自転車から降り車を囲い車の中の菊水の様子を見ていた。
車の中の菊水は、後ろを振り返って車に近づいて来る女をひたすら、見つめ続けている。
右手は、股間を触って動かしている。
そんな姿は、どう見ても怪しい。
菊水は、二人の警官に自分の行動を見られているなどと全く気づいていない。
車に近づいてくる女性をアヤカなのか違う女性なのか確認しようと、ひたすら女性を見る事だけに集中していた。
ガンギマリ状態でひとつの事に集中してしまい周りの事がみえていない。
シャブの薬効の大きな特徴だ。
二人の警察官も全然気づかない菊水の様子を不振に思っている。
呆れかえっているような表情すら見せる。
あぁ・・・そして又…
コンコン
フロントガラスを警官がノックした。
菊水は、
えっアヤカ!?
そう思って振り返る。
菊水の目に写ったのは、もちろんアヤカではなく、警帽をかぶったおまわりの顔だった。
菊水は、又びっくりしてしまう。
警察の顔を見てビクッとする、これが一番よくない。警察はこの一瞬の驚きの顔を見逃さない。
警察はこういう素振りを見せた者を徹底的に調べる。
そして、職務質問がはじまった。
菊水は冷静さを取り戻そうと必死だ。
その様子が警官には、余計不審に見えている。
「ここで、車停めてなにしてるの」
警官の一人が話しだす。
「あー待ち合わせしてただけですよ」
その横を後ろから歩いてきた女性が足早に、菊水の車を通り過ぎた。
菊水はその女性の顔を見て落胆する。
免許証の提示を求められる。
免許証を出そうとしながら菊水の頭の中に照合されれば、前科がバレてしまう。これはマズい、そんな事を考える。
この時菊水は、バックの中に、ネタと道具を入れている事を思いだした。
焦る!
普通を 装うとしてるのだが、どっかに心の動揺がある。
財布から免許証を出すだけなのに、えらく時間が掛かっていた。
すぐにパトカーが一台到着した。
ますます動揺がひろがる。
なかなか免許証をださない菊水を見て一人の警官が激しい口調で喋り出す。
「なんだ!免許もってないのか!本籍はどこだ!生年月日は!」
本籍と生年月日で照合されてしまう。車のナンバーからも調べられる。
ここで嘘を並べても余計面倒な事になりそうだ。
そう思い、
菊水は免許証をだしてしまった。
免許証を受け取った警官はパトカーの方へ行って、免許証ナンバーを照合していた。
菊水は数人の警官に囲まれていた。
免許証を受け取った警官が戻ってきて、なにやら話しをしている。
一人の警官が、
「お兄さんさぁ、一年位前になんか悪い事してないか」
わかっているくせに言わせようとしている。
菊水は何も答えず黙っていた。
「ちょっと車の中見せて!変な物もってないだろうな」
菊水は車の中を見せてバッグの中を見せなかったら、怪しまれると思い、車内を調べるのを拒んだ。
もう充分怪しまれている事がわからない。
竜次は変質者と通報しさらに強盗殺人犯だとも通報している。
警察は車の中に凶器を隠し持っているのではないかと疑いはじめる。
もう照合されシャブの前科があり執行猶予中という事はバレている。
菊水の言動で警官達は、シャブを喰ってると完全に思い込んでいる。
しかも変質者と通報され、疑われてもしょうがない行動もみられている。
パトカーがもう一台来た。
菊水は、二台のパトカーと十人の警察官に囲まれていた。
「どうして車の中見せられないの?じゃあ先にポケットの中とバッグの中見せて」
菊水は、
見せたくない、協力したくない、と答える。
さらに、
礼状はあるのかとか、
弁護士を呼べ
とか言いだした。
菊水はなにがなんでも捕まりたくなかった。必死だ。
腕を見せろ言われ、それも拒むと一人のお巡りが、強引に袖をまくり見ようとする。
もう一人は、懐中電灯で顔を照らし、目玉に懐中電灯あて瞳孔の開きを見ようとした。
菊水は、職質で同意なしに勝手にここまでやるのは、法律違反だ、そこまでの権限はないはずだ、と激しく抵抗した。
しかし菊水のにわか法律知識では、十人の警察官相手に、なすすべがなくなってきていた。
相手は十人の取り締まりのプロだ。
しつこく任意同行を求められる。
パトカーに乗ってしまったらもう終わりだという思いがあり、警察の要請をすべて拒み続けていた。
近所の住人がたくさん集まって来て、この騒ぎをみている。
菊水の車のナンバーを見て田舎から何しに東京きたんだ、悪い事するならくるなとかやじうまの声も耳にはいってくる。
警察の要請をすべて拒み、押し問答がいつまでも続いた。
時間ばかりがどんどん過ぎていっていた。
部屋の中からアヤカが、菊水の様子を心配しながら見ている。
アヤカは
菊水が持ち出した、シャブと注射器を今菊水が持っていない事を祈っていた。
尿検査を強制されるだろうが、物証となるシャブの現物さえ持っていなければ、尿検は拒めるはず、そうすれば捕まらずに済むと、ひたすら祈り続けていた。
竜次は、又シャブを道具に詰め始めた。
注射器をもちながら、窓際に行き、菊水と警察を見ている。
「あのクソガキ、ずいぶんがんばってんじゃねえかよぉ、おい、お前よぉ、窓開けるからよ、無駄な抵抗はやめろー、男ならいさぎよく捕まれーって叫んでやれよ、アッハッハッハッー」
竜次は、そんな事を言い、窓際で警官と菊水を見ながら、シャブを打ち始める。
シャブを打った竜次は、機嫌がよくなり、アヤカの体を触りだした。
アヤカは、無視して窓の外の菊水ばかりを見ていた。
菊水が職務質問されてからもうそろそろ一時間になろうとしている時だった。
外の動きが慌ただしくなっている。
アヤカは心の中で菊水が奇跡的に助かる事を祈りながら、菊水と警官のやり取りを見ていた。
菊水がパトカーに乗せられようとしている。
「えっ何、どうしたの!菊水ちゃん、あきらめちゃだめよ」
アヤカは菊水に語りかけるように言葉を発し外の様子を見ている。
両脇を警察官に押さえられ、強引にパトカーに乗せられているように見えた。
手錠はかけられてはいないようだ。
人権保護の為、やじうまがいる前では手錠をかけず、パトカーの中でかけようとしているのか
ネタを発見されてしまったのか、諦めてだしてしまったのか、
アヤカは心配でしょうがない。
菊水はパトカーに乗せられてしまった。
菊水を乗せたパトカーは走り去っていった。
もう一台のパトカーもこの場を去り、やじうま達もいなくなった。
麻布十番ヒルズの前には、菊水の軽自動車だけが残されていた。
アヤカは呆然として、すっかり落ち込んでいる。
「菊水ちゃん…、ごめんね、ごめんね」
めったに涙など流さないアヤカが、大粒の涙をポロポロこぼしている。
「ごめんね…ごめんね…」
何度もつぶやく。
アヤカは、すっかり落ち込み全く覇気がなくなっている。
竜次は、アヤカに近寄り、不気味な笑みを浮かべながらアヤカに語りだした。
「なぁアヤカ、俺はあのクソヤロウを、殺してもいねぇし、一発もぶん殴っちゃいねぇぜ、お前との約束は、ちゃんと守ったぜ、なぁ、俺って優しいだろ!」
そう言ってアヤカの顔を、にやついて見ている。
アヤカは、全く無反応で何も答えない。
拘束椅子の背もたれに寝そべったまま、ただ天井の一点だけを見つめていた。
竜次は、アヤカのその様子を見て、笑っていた。
笑いがおさまるとアヤカの胸を揉みだした。そして乳首に吸いつく。今度は指をヴァギナの中に入れて動かしている。
しかし、アヤカは無反応でうんともすんともいわない。
目を見開いたまま、天井の一点だけを見続けている。
そんな、無反応のアヤカを見て竜次は舌打ちして、シャブを準備しようとアヤカから離れた。
竜次は、又自分にも打った。今打ったシャブもかなりの量を詰めていた。
竜次はアヤカに会ってから相当な量のシャブを体に入れている。
アヤカに会う前に新宿のキャバ嬢と会っていた時にもかなりやっていた。
新宿のキャバ嬢は、竜次が漬けた女だった。
竜次は、シャバに戻った、半日ぐらいの間に1G近く入れていた。
竜次は、バイアグラを2錠とレビトラ2錠飲み込んだ。
アヤカに打つぶんを道具に詰め始めた。竜次は又とんでもない量のシャブを注射器に詰めている。
そして注射器を持ってアヤカに近づきアヤカの左腕を手枷からはずした。
アヤカの左腕は、力なくだらりと下に垂れ下がった。
アヤカは、抵抗するわけでもなく、竜次の事を見もしない。注射器も見る事もなく、ただただ目を見開いたまま天井の一点だけを見つめているだけだ。
竜次は、アヤカの腕を持って血管に一気にシャブを注射した。
打ち終わって竜次が腕を放す。アヤカの左腕はだらりと下に垂れ下がる。
肘の内側から血が手首にむかって流れてきた。
竜次は、アヤカが全く無抵抗なので手枷に固定するのを忘れたのか、面倒になったのか、手枷に固定せずに注射器を置きにいった。
アヤカの左腕は垂れ下がったままの状態だ。
又、大量のシャブを入れられたアヤカの体は、不規則な痙攣をする。
アヤカの呼吸が異常に激しくなる。うつろな目になる。
竜次は全裸になった。
アヤカのヴァギナを触り、指を入れる。
シャブを入れたアヤカの体は敏感に反応して、濡れていた。竜次が指を動かすと愛液があふれ出てきて、指を出し入れするとクチュクチュ卑猥な音がする。
しかし、アヤカは全く悶えたり声をだしたりしない。相変わらず目を開いて天井を見つめている。
竜次はおかまいなしにアヤカのヴァギナをいじる。
そして、アヤカの腰を持って手前に引き出し、足枷に固定されてる両足を最大限に広げ竜次は、いきり立ったモノをヴァギナに挿入した。
ガンギマリの竜次は、アヤカの反応など関係なく、ヴァギナの中に入れた気持ち良さにハマり激しく腰を動かしたり、くねらせたり、自分の股間の快楽に浸っていた。
アヤカは、大量のシャブを打たれ、勃起したモノを挿入されアソコはぐっしょり濡れているのに、小さな吐息ひとつだす事もなく、体をくねらせる事もない。
全く無反応だ。
アヤカはいったいどうしてしまったんだ。
何を想っているのだろうか
アヤカは、ひたすら目を見開いたまま天井の一点だけを見つめ続けていた。
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