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シャブの魔力 3
シャブを手にとり半透明の結晶を見つめている。
心臓の鼓動が早まり、身震いする。
菊水は、もう我慢などできなかった。
ペリエのキャップに水を入れにキッチンへ行く。
ストローを発見し水を入れたキャップと一緒に持ってきてソファーに座った。
27Gマイジェクターをビニールから取り出す。
注射器の中棒を抜いた。ポンと心地よい音がする。
ストローをスプーン代わりにしてシャブをすくった。注射器の中にシャブの結晶を入れていく。それを三回繰り返した。
中棒を注射器にもどし軽く押しつぶす。
菊水はその量を見て、入れすぎたかなと感じた。メモ10位にしようと思っていたのだが、はるかに越えている。入れちまったもんはしょうがない、そう思いそのまま水をひいた。
注射器を何度か、指でパチパチとはじく。
注射器を上下に動かし、水溶液を見ている。まだ溶けていないシャブが上下に動く。
中棒を一度ひきゆっくりおしながら空気を抜いた。

準備オッケーだ。

菊水はドキドキがワクワクに変わっていた。

縛るものはないかとあたりを見回す。アヤカのパンストを借りた。

パンストで肘上を縛った。そして、注射器のキャップを取り外そうとした時、突然、菊水の携帯が呼び出し音をならした。

一瞬ビクッとする。

「なんだよー全く、誰だよー」

携帯を取り出し、着信表示を見る。

見覚えのない携帯番号が、表示されている。

「誰だぁ?いいや、でない!用事がありゃぁ留守電になにか入れるだろ」

菊水は誰からの電話か、わからないので出なかった。
しばらくすると電話はなりやんだ。

菊水は誰からの電話だったのか気になったが、今はシャブをやることに夢中になっている。

実は、電話をかけてきていたのはルシアだった。
ルシアは菊水に、今すぐ話をしたい心境になって電話をかけてきていた。
ルシアは、悪い予感みたいのを感じたのだろうか
ルシアに何か虫の知らせでもあったのだろうか、


菊水はルシアからの電話だったなどと知る訳もなく、注射器のキャップをはずしていた。

菊水の左腕は縛ってから時間がたってしまい少し赤黒くなっていた。
でも、うち肘の血管はわかりやすく浮き出ている。
注射器の針を血管に近づける。
注射器の針先は、血管まで一ミリもない。


菊水は、シャブに又手をだしてしまうのか…


菊水、本当にそれでいいのか?
今ならまだ間に合う、まだ入れてない。
入れたら終わりだ。
やっちゃだめだ。
又やってしまったら、今までの頑張りがすべて消えてしまうぞ。
それでもいいのか?

ルシアにも、川島にも、やらないと宣言したじゃないか。

菊水、お前の事は誰も見捨ててなんかいないぞ。
川島は、菊水と一緒に働きたいから呼び戻したいと社長に相談していた。
社長は、菊水が自分で決めてやり始めた肉体労働を最低でも一年やり通し薬を断ち切れたなら、いつでも迎え入れると話していた。
一年たつまでは、呼び戻すなと言われていたのだ。
社長は、ちゃんと菊水の事を考えていた。

今の部品工場の部長も、飲み会のあとも一人で頑張っている菊水を見て工場長に社員候補として推薦していたのだ。

あともう少し頑張り続ければ、どちらを菊水が選択するにせよ、明るい未来が待っていたのに・・・


菊水は捕まってから一年たつ。
断薬をやり遂げるため東京を離れ肉体労働を始めてからはまだ、八ヶ月を過ぎたばかりだ。


ここが踏ん張りどころだ。菊水、冷静になれ!
よく考えるんだ!


しかし、シャブを覚えた人間が、この血管まで一ミリの状況でやめられるわけはなかった。

菊水は軽く息を吸い込みゆっくりと吐き一瞬息をとめた。

菊水は、血管に針を押し込んでしまった。

注射器を少し寝かせ針を根元まで入れた。
注射器の中棒を軽く引いた。赤い血が縦線を描いて水溶液の中に入ってくる。
一瞬で注射器の中は赤く染まった。

菊水は又軽く息吸って吐き出し息をとめた。

そしてとうとう、


菊水の人差し指は、中棒をゆっくりと押し始めてしまった。


ゆっくりと時間をかけて押している。
半分位押すと、もうキテる感じだ。
そして最後まで押し切った。

注射器を抜き、ティッシュを腕にあてソファーによりかかる。


「うぁぁぁ、キテる!ガンガンきてる!すごい!ものすごい!あぁぁぁぁぁ」


一年シャブを入れていない耐性のない菊水の体に血液の流れにそって体中にシャブがいきわたる。全身に快感がはしりまくる。
髪の毛一本一本にも神経があるような感じでぶわーっと髪の毛が逆立つ。
さっきセックスしたばかりの股関はイク時の感じが根元で止まっているような気持ちよさだ。

菊水はソファーに背もたれながら恍惚の表情を浮かべている。

「これだぁこれだぁ、最高だぁ…」

何度となくこの言葉を発し幸せそうな顔をしていた。しばらくソファーに寄りかかった態勢で一年ぶりのシャブの快楽に浸っていた。
菊水は今嫌な事はすべて忘れ最高の陶酔感を味わっていた。

浴室のドアが開ける音が聞こえた。

菊水は慌てたように、片付け始めた。

何を思ったか、とっさに注射器とシャブを自分のバックにしまってしまう。

何事もなかったようにソファーに座っていた。

アヤカは裸にバスタオルを巻いて出てきた。

その姿はシャブを入れた菊水にはあまりにも刺激的だった。

菊水は、すぐ立ち上がり、バスタオルを取り払い、アヤカに抱きついた。
体中触りまくり自分の股関をアヤカに押し付ける。
そして又ベッドにいった。
アヤカは、菊水をひと目見てシャブをやった事は、わかっていた。

アヤカはシャワー室で又打っていたのだった。

菊水とアヤカは一年ぶりのキメセクをする。

菊水はもう狂ったようにアヤカの体にむさぼりつく。アヤカは、暫くは菊水に好きなように責めさせておいて、菊水のむさぼりつくような愛撫を楽しんでいた。
菊水は、おっぱいを掴み乳首をひたすら舐める。
アヤカの乳首はやらしくたって、より一層敏感になっている。
菊水は舌先でチョロチョロ舐めたり口の中に含み舌で転がす。

アヤカはそのたびに大きな声を出して悶えている。
腰が自然になまめかしく動いている。菊水は乳首を強く吸ったり軽く噛んだりしながらアヤカの性器の中に指を入れ始めた。
指を入れて激しく動かし続ける。

アヤカの声が更に大きくなった。

「あっあっ出ちゃう、ダメダメ、出ちゃう、あぁぁ」
アヤカは勢いよく潮を吹いた。

アヤカは更に快楽を追求する。

「菊水ちゃん、舐めて」

アヤカは、クンニを強制する。潮を吹いたばかりのマンコを菊水に舐めさせる。
菊水はクリトリスを吸ったり舌を小刻みに動かし一生懸命舐める。
アヤカは菊水の頭を押さえつけ自分のマンコにグリグリ押し付け腰を動かす。
アヤカは舐めさせながら、絶頂に達する。

アヤカは菊水を仰向けに寝かせた。
菊水の顔にまたがり顔面騎乗をする。そして又舐めさせた。
顔面騎乗でクンニさせるのがアヤカは大好きだ。

アヤカはお尻を菊水の顔に乗せ激しく動かしている。アヤカの手は菊水の乳首をつまみペニスを触る。
菊水は体をくねらせ感じている。

するとアヤカは、顔面騎乗のまま菊水の両足を抱え込みお尻を持ち上げアナルが丸見えになるちんぐりがえしの格好にする。

アヤカはアナルにつばをたらし舐めだした。
菊水は感じてアナルがピクピクしている。
アヤカは舐めながらペニスを刺激する。
菊水のペニスの先から糸をひいてガマン汁がででいる。
「菊水ちゃん、オチンチンの先から何かでてるよぉ、なぁにこれは、やらしいオチンチンねぇ」

菊水は恥ずかしい位感じていた。

「もっと気持ちよくして欲しいでしょう、じゃあ私のもいっぱい舐めて気持ちよくさせて」

菊水は舌の筋肉がつってしまうのではないかと心配するほど舌を動かし舐め続ける。


「菊水ちゃん、どこ舐めてほしいの、舐めてもらいたいところを舐めてごらん」

菊水がクリトリスを舐めるとアヤカはチンチンを舐めてあげる。マンコを舐めると玉袋とアナルの周りを舐めてあげる。

「菊水ちゃん、ほんとはここ舐めて欲しいんでしょ」
アヤカは又アナルを舐め舌をアナル中までいれる。
菊水は頭が真っ白になる位感じまくっている。
アナルの快楽にハマりだした。
アヤカがアナルから舌を離すと菊水は舐めてほしくてアヤカのアナルを舐めだした。
するとアヤカは又アナルを舐めてあげる。
この態勢のままお互いの性器とアナルを延々と舐めあっていた。

しばらくして、二人はベッドに横になり、話をしている。
お互いの手は体を触れ合っている。

「菊水ちゃんとエッチするのが一番興奮するの、すごいエッチな女になっちゃうの」

「俺もアヤカとエッチするのが一番興奮するし自分をすべてさらけだせちゃうんだ」

「私もそうよ、エッチの相性がめちゃくちゃいいのよ。菊水ちゃんとエッチするの楽しくてしょうがないんだもの」

「俺アヤカから離れられないよ、アヤカは本当にいい女だ、ずっと一緒にいたい、好きだ、大好きだ」

「私も大好きよ」

アヤカは菊水に抱きついてきた。

「今日のアヤカ、すごい声大きくない?隣とか聞こえてるんじゃない、大丈夫かな?」

「えっ、そんなに大きな声出してた?気がつかなかったわ、聞こえてたらマズいわよ、恥ずかしいわ…」

アヤカは恥ずかしそうな顔を見せた。
あんなに大きな声を出していたと気づいてなかったようだ。

「声出さないようにしようと思っても無理よ、どうしても声でちゃう、やーん、どうしよう」

アヤカは照れくさそうに顔を赤らめながら喋る。
こういう表情のアヤカはとても可愛らしい。

菊水もアヤカも、まだまだもっと思いっきり楽しみたい。
キメセクを始めてから三時間はたっていたのだがシャブをキメてる二人は、更に快楽を追い求める。

「それじゃあ、ホテル行かない?」

ホテル行かない、という言葉を、全く同時に言い出した。

同じ事を考えて、口に出したのも同時だったので、二人は顔を見合わせて笑い出した。
二人はホテルに行って朝までキメセクしようとしていた。

菊水は服を着てすぐ行こうとしている。

アヤカもすぐ行きたいのだが、下着を選んだり洋服を選んだり時間がかかっている。
菊水は早く行きたくてうずうずしている。

その様子をみたアヤカは、注射器を差し出した。
水も引いて打つだけの状態に準備してある。
シャワー浴びている時に用意しておいたのだ。

菊水は笑顔で受け取り又、シャブを打った。

アヤカは一度着た服を脱いで他の服を探し始めた。

「早くいこうよぉ」

シャブも又効き始め、菊水は急かした。

「ちょっと待って、あと着るだけだから」

菊水は待ちきれず、

「じゃあ俺、車出してマンションの前で待ってるから早く来てね、あっ今車、軽なんだけどいい?」

「菊水ちゃんとなら軽でもトラックでもなんでもいいわよ」

アヤカは服を着ながら答えている。

菊水はアヤカが言った事を喜んで車を出しに部屋を先に出ていった。

アヤカはやっと洋服を着て鏡を見る。
髪の乱れを直し始めた。
今度は口紅を塗りはじめる。
シャブが効いているせいかちょっとした乱れが気になり、なかなか出れないでいる。

もう出ようと玄関先に向かおうとしたが、アヤカは食器棚の引き出しを開けた。引き出しの中にあったシャブも注射器もなくなっている。

それを見てアヤカは、

「菊水ちゃんたら、可愛い」

ニコッと笑った。

アヤカは嬉しそうな顔をしながら又鏡を見て髪型をチェックし始めた。


ガチャ、と玄関のドアを開ける音がする。

「あーごめんごめん、今すぐいくからー」

アヤカは急いで玄関先にむかった。

アヤカは玄関にいったところで、突然立ちすくんでしまっている。

顔は目をまんまるくして、驚いている。
あまりの驚きに、声もでない。
ただ立ちすくみ固まっている。


玄関のドアを開けたのは、菊水ではなかった。



そこに、立っていたのは、警察に捕まっているはずの竜次が立っていた。


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