シャブの魔力 2
菊水は早くアヤカに会いたくて、車はかなりスピードを出していた。
車の中はCDを大音量でガンガン鳴らしている。それに合わせて歌いだした。
サビになるともう大声でシャウトしている。
菊水は、かなりのハイテンションでご機嫌だ。
自転車に乗った二人の女子高生が車とすれ違う。菊水は突然スピードをおとし、ミニスカ女子高生のパンツを見ようと顔を下げて覗きこもうとしている。
二人の女子高生に、キッと睨まれた。
しかし、菊水は笑顔で手を振る。
ハイテンションの菊水は、全くしょうもない。
そんな事をしながら車を走らせ、高速道に乗った。
「アヤカ待ってろよ、飛ばすぜー!」
大声で叫び、アクセルを思いっきり踏み込む。
格安の軽自動車のハンドルはガタガタと振動が凄い。車体も、ガタガタ揺れている。かんだかいエンジン音が、うるさく鳴り響く。
「東京着くまで、ぶっこわれるなよー」
菊水は叫びながらも、気分よく運転していた。
かなりのスピードを出して走りまくる。
高速道にのってかなりの距離を走った。時間もかなりたっていた。
高速道から見える景色も、だんだん高いビルが増え、街がにぎやかになり、ネオンが眩しくなってきた。
東京はもうすぐそこだ。
高速道から首都高に乗り継ぎ一般道へ出た。
都内は人があふれ、道路は渋滞している。
菊水は、この都内の雑踏を懐かしみ、もう嬉しくてたまらない。
しかも、五反田のアヤカの家はもうすぐだ。
信号待ちの間に、アヤカに電話した。
アヤカは直接、部屋まで来てと、嬉しそうに言った。
アヤカの嬉しそうな声が、菊水のテンションを更にあげる。
アヤカの住む、白いマンションが見えた。
六時間かけて菊水はやっとアヤカのマンションまで、たどり着く。
昔いつも使っていたコインパーキングに止め、そこから走った。もう全速力だ。
エレベーターに乗り、菊水は902号室の前に立っている。
インターフォンを押すと、アヤカの声が、聞こえる。
ドアが開けられた。
アヤカが、ありったけの笑顔を見せて歓迎してくれてる。
「キャー菊水ちゃーん!」
アヤカは勢いよく抱きついた。
「アヤカぁー!」
菊水も強く抱きしめた。
菊水は逮捕されてから、アヤカとは会っていない。
もうじき一年になろうとしている。
アヤカは髪を伸ばし一段ととセクシーになっていた。
「アヤカ、綺麗になったぁなんか色っぽい」
菊水は自然にこの言葉が出ていた。
一年振りに見るアヤカに見とれていた。
部屋の中に入るとテーブルにはシャンパンが用意されてある。
アヤカは再会をドンペリニヨンで、お祝いしようとしていた。
菊水がシャンパンの栓を抜く。
シャンパンの泡がボトルの口から勢いよく溢れ出しテーブルまで飛んだ。
アヤカはその様子を見て、
「シャンパンの泡が溢れ出るのって、なんかエロスよね」
笑顔でこんな事を言う。
菊水もアヤカが何を想像して言ったかすぐわかった。
二人は目を合わせ、クスクス笑いだす。
菊水もアヤカも楽しくて、しょうがないって感じだ。
フルートグラスにシャンパンを注ぎ、乾杯した。
「カンパーイ!」
「ドンペリ飲んだの久々だぁ、おいしぃー」
菊水は久しぶりのシャンパンの味をかみしめている。
アヤカは菊水の隣にぴったりくっついて座っていた。
菊水はグラスを置き、アヤカを抱き寄せ、唇にキスをした。
アヤカの肉厚な唇の感触が気持ちいい。
軽くキスをしたあと見つめ合い、又キスをする。
今度はお互いの舌を絡ませ合い、濃厚なディープキスをする。
菊水は、すぐ体を触り始めた。
アヤカもすぐ触ってくる。
菊水の手は、アヤカの胸を触る。その手をすぐ洋服の中に入れ直接胸を触り揉みだした。乳首を軽くつまむ。
アヤカは、体をピクンとさせ色っぽい吐息をもらす。
菊水はアヤカの大きな胸を揉み、久々のこのおっぱいの手に吸いつくような感触に感動している。
手をスカートの中に入れ、太ももから指を這わせ陰部に触れた。
アヤカはそれだけで、かなり大きな悶え声をだした。その反応に少し驚く。
菊水は久しぶりだからアヤカも興奮していると思い、菊水も燃えた。
パンティの中に手を入れ直接性器を触りだす。
すでに濡れている。
アヤカは体をくねらせ一段と大きなあえぎ声をだした。愛液がどんどん溢れ出てきた。びっくりするぐらいでてくる。
二人はベッドにいった。
菊水とアヤカは、再会して十分たらずでセックスを始めていた。
二人ともすぐ全裸になりアヤカはフェラチオをする。
アヤカは、丹念に舐めまわす。ときおりジュルジュル激しく音をたてる。
菊水はアヤカの舌技の凄さを改めて感じていた。
菊水はビンビンになり入れたくなった。
アヤカはもっと前戯を楽しみたかったが受け入れる。
菊水はアヤカの足を開き、ゆっくりと入れていく。
アヤカの中はとても熱く、吸い込まれでいくような感覚だ。
アヤカの悶える声がよりいっそう大きくなる。
いくらマンションでも周りに聞こえているじゃないかと心配になる程大きな、あえぎ声を出して悶える。
菊水は何度か腰を動かしたところで、もうイキそうになってしまった。
腰を動かすのを止め、なんとか持ちこたえようと入れたままじっとしていた。
しかし、アヤカは腰を大きく回し始めた。
激しい声をだしながら腰をなまめかしく動かしながらぐいぐい押しつけてくる。
菊水はもう耐えきれなくなった。
アヤカが更に腰を激しく動かすと、はずみで抜けてしう。
ちょうどその時、菊水は射精してしまった。
菊水の精液は、アヤカの性器に向けて飛んでいた。
菊水はすぐ出してしまって照れくさそうにしている。アヤカは、もちろん物足りないのだが優しく菊水を見つめる。
菊水は出してスッキリとし落ち着いたのか、照れ隠しの行動だったのか、パンツを履き始め、ジーンズまで履いていた。
以前、キメセクしてた時は、出そうが萎えようがずっと裸で触れ合っていたのだが、菊水は、全く無意識で自然にそういう行動をとっていた。
アヤカはそれが不満に感じていた。
少しだけムッとして表情を見せた。
アヤカは裸でずっと抱き合っていたかった。
菊水は、アヤカの悶えっぷりや声の大きさ、敏感な体に興奮したが、ある事に気づく。
アヤカは、きっと来る直前に、シャブを入れたに違いない
そう思った。
菊水も、シャブ入れてのセックスを当然思いだしている。
シャブ入れてやれば、もっと気持ちいいし、アヤカの裸と快楽に没頭できる。すぐ出してしまうなんてなかったのに。
菊水はシャブがやりたくなっている。
でも菊水はアヤカにあれだけ、もうやらないと言った手前なかなか言いだせないでいた。
アヤカもシャブの話はしてこない。
菊水は、アヤカがシャブをやってるかどうか気になっている。
アヤカの腕に注射痕があるかどうか腕をなにげなく見た。何度かチラ見をする。
その菊水の視線にアヤカが気づいた。
「なにさっきから人の腕ばっか見てるのよぉ」
アヤカは少しムッとしたようなしゃべり方だ。
「そんなに見たいんだったら見せてあげるよ」
そう言って菊水の目の前に腕をさしだした。
うち肘のところに赤い小さな注射痕らしきものがある。注射痕ならまだ新しい、打ったばかりだろう。
菊水が腕をとり、もっとしっかり見ようとするとアヤカは振りはらい、腕をひっこめる。
そして、
「私はやったって別にいいでしょ、菊水ちゃん来る前にやったわよ、あそこにいつもしまってあるわ」
アヤカはそう言って、ソファーの横にある食器棚の引き出しに、視線をなげかけた。
菊水はアヤカの視線の先を見ていた。
「菊水ちゃん、こんなとこに飛ばしちゃうから、ちょっとシャワー浴びてくるね」
アヤカはシャワーを浴びに行ってしまう。
菊水はベッドに一人残された。
喉が渇きキッチンへ行き、冷蔵庫からペリエを一本もらいソファーへ座った。
食器棚はソファーのすぐ横にあった。
アヤカの言った言葉が気になる。
食器棚の引き出しを見ていた。
アヤカがこの引き出しからシャブを出したりしまったりした事は一度も見た事はない。
からかって適当な事を言ったのかと思う。
やっぱり気になり食器棚の引き出しをゆっくり開けてみた。
菊水は目を見開き固まっている。
そこには、ビニール袋に入ったシャブが、なんとむき出しのまま置かれていた。
シャブの横には、新品の注射器が一本置かれてある。
菊水は心臓がバクバクしている。
シャブを目の前にしてやりたくなって興奮して心臓がバクバクしているのか、それともヤバい物を見てしまったというバクバクなのか、菊水は固まったままだ。
こんなむき出しのまま、置いとくなんて、どうぞやって下さいといわんばかりだ。
菊水はシャブがやりたかったはずだ。
でもいざ目の前にすると、せっかく今までやめれていたのにここでやってしまったら今までの苦労が水の泡だとも考え始めている。
シャブをやりたい気持ちとやったらダメだという考えと戦っていた。
シャブの味、シャブの快楽を脳が覚えているのかシャブを見た菊水は気持ちが高ぶり心臓の鼓動が更に激しくなっていた。
体が求めていると実感している。
もう、やりたくてたまらくなってしまった。
でも、まだ自問自答を繰り返す。
手を出したら絶対ダメだ。
でも今日、一回位なら大丈夫だろう、アヤカ以外誰にもバレやしない。休みが終われば東京離れ又肉体労働の日々が始まる。
せっかく来たんだ、今日ぐらいシャブやったってバチはあたんないだろう。
今日だけなら…
一回ぐらいなら…
菊水はシャブと注射器を手にとりソファーへ座った。
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