ソウル・ソサエティには、護廷十三隊と言う、死神たちがいる。
一〜十三までの隊があって、そこの隊長・副隊長は化け物なみの恐ろしさ。
その護廷十三隊の中でも、最強を謳われている男がいる。
更木剣八・・・
そしてこれは、その副隊長、草鹿やちるの日常物語・・・。
「けーんちゃーん!おはよーーっ!」
やちるの日課といえば、剣八の背中に乗って、セイレイテイ中を走り回ること。
そして、強い奴を、見つけること。
「隊長格じゃねぇと俺は戦わねぇからな」
「じゃ、隊長さんたちを見つけるねっ!!」
やちるは剣八より鼻も利くし、霊圧だって探れる。
「けーんちゃーん!いたよーっ!こっちこっち!」
やちるが一番に見つけた標的は、狛村左陣だった。
「更木・・・わしになんのようだ」
「やちる。この辺にはこいつしかいなかったのか?」
「うん。こまこまの霊圧しかわかんなかったよ〜」
「ちょいと手合わせ願おうか」
「更木・・貴様。何を考えている・・・」
やちるは2人のやり取りをじぃ〜〜っと見つめていた。
(こまこまと剣ちゃん、いっつも仲悪いんだもん・・・)
だから、いつの間にか喧嘩が始まってる。
狛村も負けず劣らず強いから
互角の喧嘩で
刑軍がかぎつけてくる。
「貴様ら・・・そこで何をしている?」
「・・・・砕蜂・・!」
やちるたちの目の前に現れたのは、二番隊隊長・砕蜂。
「ソイちゃん。どーしてここにいるの?」
砕蜂は、ギロリと目をむいて、やちるを睨んだ。
「その呼び方はやめろ。あと、これだけの霊圧を放っての戦いなど、誰でも気づく」
「ふ〜ん。ソイちゃん。すごいね!」
「その呼び方はやめろ!!!!!」
剣八の二番めの標的は、砕蜂になった。
「こまこま、帰っちゃうの?」
狛村は何も言わずに、そこから立ち去った。
「こまこま!また、遊んであげてね!!!」
やちるは、狛村の後ろ姿に叫んだ。
「やちる。なにぼーっとしてんだ。とっとと行くぞ」
「終わったの?」
「あぁ。弱すぎて話になんねぇ」
「ふぅーん」
(!ちょーちょ!)
やちるは蝶がスキだ。多分・・・
「剣ちゃん!つぎあっち!」
やちるは剣八を使って、好きなところにも行ける。
(ちょーちょ!ちょーちょ!)
「おい・・・ほんとにこっちなんだな・・・」
「こっち!こっちぃ〜〜っ!!」
蝶を追い掛け回しているうちに、空き地にたどり着いた。
そこには、八番隊隊長京楽春水がいた。
「おんやぁ。御二方、こんなとこまでどうしたの?」
「今度は風流きどりかよ・・・。ろくな奴がいねぇじゃねぇか」
(ちょーちょ・・・。どこ行っちゃったのかな・・)
やちるの視界から完全に蝶は消えて、代わりに二人の戦いの姿が見えた。
「草鹿・・。お前、ここでなにしてんだ」
声がしたほうに向くと、そこには、十番隊隊長日番谷冬獅郎がいた。
「ひっつーだぁ。ひっつー!ひっつー暇なら、あたしとあそぼー!」
「その為にきたんじゃねぇ!更木のヤロウが霊圧全開で戦いだすからきたんだ!」
四番目の標的は、日番谷冬獅郎。
同じような戦いが、毎日のように繰り返されて
まるで、草鹿にいたときと同じ。
でも、剣ちゃんが楽しいんなら
あたしはそれでいいんだ
ただの戦いの光景が目に映るんじゃなくて
感情のある戦いが映るのなら
剣ちゃんが楽しいと思える戦いが映るのなら
あたしは、それでいいんだ。
「剣ちゃん。金平糖、ちょーだい」
報酬は金平糖。やちるの大好物。
口いっぱいに金平糖を含みながら、やちるはにっこり笑った。
(明日も今のままの剣ちゃんでいてね。そんで)
「こんぺいと、いっぱい頂戴ね」
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