表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
219/253

大学生時代〜王様ゲームと僕 #1〜

大変申し訳ございません><

なぜかデータが消えてしまったようで、昔書いた下書きをそのまま乗せます。

文字間違い、聖書との多少のストーリー違いがあるかと思いますが、時間がある時に修正しますのでお待ちください。。。

「お願いだ、もうお前くらいしか頼めるのいないんだって」

「嘘言わないでよ」

「いや、本当だから。ほら、もう隣の女子大とはかなり回数やったのは知ってるよな? 向こうもいつものメンバーじゃ飽きてきたみたいで「新しい人がいないならいかない」って言ってるんだよ。お願いだ!! この通り。向こうも新メンバー加えるてくるっていうから、こっちもしないわけにはいかないだろ?」

「…本当に人数合わせだけ?」

「おう」

「僕、お金払わないからね? それでもいいなら誘ってよ」

「おう。誘ってやるよ。明日の夜19時な」


 一番仲のいい中村くんがあまりに情けなく床に額を擦り付けて土下座をするモノだから、今まで頑に断り続けてきた合コンをついに了承してしまった。普通なら合コンにタダで行けるという状況…大喜びなのかも知れない。でも僕は正直微妙だ。

 なんでかって? そりゃ僕と詩織が微妙な関係だからだ。僕は彼女の想いをハッキリと知っているけれど、彼女は僕の想いをそこまで理解していないと思う。しかも関係は高校時代と未だ変わらず…友達以上恋人未満な感じだ。そう、僕らは彼氏カノジョってわけじゃない。だから当然周りも僕に恋人がいない事と認識している。ってかいうかね、僕は詩織をこの大学のこの学科の人達に見せたくないから引き合わせてもいない。一度だって一緒に帰っている所を見せた事さえない。なんでか? そんなの決まっている。ここの学科の男女比を見ればすぐに分かる。90人中女の子の数は2人。正解、むさ苦しい男の園だ。ま、医学部ってことで合コンは数多とセッティングされているみたいだけど、それでも追いつかない程周りの男子は女の子に飢えている。そんな腹を空かせた狼達に超絶美女である詩織を見せたら…想像に難くないね。


 まぁそこはいい。これからも詩織の純潔はなんとしても守るからいいんだ。色々言ったけど…ま、今の一番の心配事はヤキモチ焼きな彼女にどう合コンにいくと言う事を説明するかだ。以前高校時代の悪友、田畑くんに騙されて行った合コンで僕と詩織は喧嘩一歩手前までいってしまった。お互いの気持ちが当時であの状況に陥ったのならば、今回は殺されるかも知れない…。いや、彼女にヤキモチで殺されるなら本望なんだけどね、僕としては殺される殺されない以前の問題であの子に悲しい目をさせたくない。

 でも中村くんに押し切られる形で了承してしまったし、でもお互いに付き合っているわけではないのだから僕の行動を彼女が制限する事は出来ないし、でも僕は彼女にあんな顔させたくないし。でも、いわない事なんて出来ない。


「…よし、言おう!!」


 意外にすんなりいくんじゃないかと、淡い期待を持って携帯を手に取った。誠意を持って絶対に一人で帰る事を約束すれば、明日の夜、会が終わるなり彼女の家に行くと言えばあるいは…

 コール2回、詩織が携帯に出た。挨拶も早々に、震える手で早速本題に入る。


『中村くんって知ってるよね?』

『ええ。よくユーヤの話に出てくる人でしょ? どうしたの?』

『…実は、彼にどうしてもって明日の合コンに誘われて、了承…しちゃいました』

『へぇ』


 -----ヤバい!!

 詩織の声のトーンが一気に冷めた事に冷や汗をかく。


『ででで、でも人数合わせで。絶対に僕はひ、一人で帰るし。会が終わるなり君の家に…』

『ねぇ』

『はい!!』


 思わず背筋を伸ばして正座をする。僕以外に勿論人はいない部屋の真ん中でだ。

 すぐさま謝る準備に取りかかるけれど、彼女はやっぱり僕の範疇を超えた子だった。


『それって明日の何時から何時までのものなの?』

『…19時から21時。場所は居酒屋のミンミンです…。あの…詩織、さん?』


 用件を言い終わっても返事がなかった。だからおずおず名前を呼べば、先程よりはトーンの上がった声。


『一人でちゃんと帰るのね?』

『必ず』

『約束破ったら、そうね。今度お兄ちゃん達が帰ってきた時あの子達を一人で子守りするのよ?』

『…き、キツい罰だね。いや、いいよ。わかった。どうせ一人で帰るから』

『それから帰りは私の家に寄らなくてもいいわ』

『え?』

『信頼してるって言ってるのよ。ユーヤだもの』

『…はい』


 そう言われると思っていた以上に胸が苦しくなった。いっその事、怒鳴り散らしてくれた方が楽だったのかも知れない。いや、僕はもともと詩織以外眼中にないのだから、彼女はそれとなくそれを感じてくれているからそう言ってくれたのだ。…うん、そう考えよう。ポジティブに、ポジティブに。大丈夫、僕は絶対に酔っぱらって過ちを犯したりしない、詩織を裏切ったりしない。誓おう、月曜日の注射の実習に…もし僕が何かやらかしてしまった場合はクラス全員の実習人形となってやろう。決してないからね!! こんなの賭けにさえならないよ。……。

 -----お、怒ってなくてよかったぁ。

 ヘナヘナと横のソファーに体を預けた。





「おい、なんですでに顔色悪いんだよお前は」

「…昨日、なんか眠れなくって」

「ははははは。初めての合コンを期待し過ぎて眠れなかったのか? 小学生かお前は!!」


 バシバシ背中を叩かれた。

 チロリと睨むも、店員さんに促されて睨みは半減した。

 初めての合コンに心躍ったからなんて可愛い理由で眠れなかったんじゃないよ。僕は…詩織への背徳感が強過ぎて眠れなかったのだ。今日の今からの事を考えると、僕がこうやって居酒屋で飲んでいる時にあの子は何を思っているんだろうとか、そんな事ばっかり考えてしまう。いや、僕がこんなこと了承してしまったのがそもそもの間違いなんだから、気分の悪さを味わうのは良い罰だ。

 店員さんに案内されるまま個室のお座敷に男4人で通され、端っこを陣取り頬杖を付く。

 ------やっぱり詩織の家行こう。

 せめてそれが誠意だろうともう1度ため息を零した。

 と、またしても背中を他の3人から叩かれる。


「そんな顔してたら女の子をGETできない」

「だから生きた年数=カノジョいない暦なんだよ」


 余計なお世話です。プクッと頬を膨らませると、微妙に男のプライドを傷つけられる事を言われた「ま、いいけどな。山田くんのおかげで競争率が低くなって助かるから」。分かってるよ、前後関係から僕が女の子を誘う気がないからってことは。でも他にも意味が取れるんですけど。

 そんなつもりがあるのかないのか、彼は笑って携帯をいじり始めた。

 -----あー、早く終われば良いのに。

 まだ始まってもいない…女の子が来てもいないのにそんな失礼な事を思ってしまった。

 だけど僕のそんな心情なんて関係ないように時間は経って「おじゃましま〜す」という女の子の声が聞こえてきた。


「真美ちゃーん、久しぶり。ほら新顔」


 中村くんが僕を差しながら真美と言う子と話し始めた。

 -----ん? あの子…。

 顔をマジマジと見ると目が合った。その瞬間僕はこの合コンが…


「うちもな、合コンデビューの子連れてきてん」


 後ろの二人が入った後に僕が手伝った見覚えのある爪先が目に飛び込んできた。


「詩織ちゃん言うねんで」




 親友の大学とのものだのだと知った…。


本日(8月13日)、「将来の嫁が俺を殺しにきました」の2話目の配信日です。

これも無料なので、ぜひダウンロードしてみてくださいね^^


↓ダウンロード場所↓

http://www.indie-web.com/index.html


↓ダウンロード方法が乗ったいおのブログ↓

http://www.indie-web.com/kawai/



※どうやら割り込み投稿すると、皆様に最新通達が行かないみたいなので新しいお話が出るまでは順番を最新のところへもっていきます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ