第五章夏休み編! 祭りの始まりその1 屈辱の射的
今日はあれだ、待ちに待った祭りの日だとよ。
何時もの俺なら適当にぶらぶらして、適当に寝て、適当に花火見て、適当に帰っていたんだが、今年は厄介な事が起きやがった。
祭りの出し物、神々五家森羅万象、神の顔合わせと言うのをやるらしい。
正直俺は出たくないが、姉さんの餌食になるのは嫌だし。
そんなこんなで今はお昼。
祭りは六時から始まるので今は家で今日の用意をしている。
まぁ、色々と。
「く、空斗さん。どうでしょう・・・・・・」
「あー、似合ってるぞ」
「あ、ありがとうございます!」
今何やってるかって?
何か女性陣の皆さんは浴衣を今から着てますよ。
ルルは青の浴衣、ライルは水色の浴衣、リノはオレンジ色の浴衣、海波は向日葵ガラの浴衣、姉さんはピンク色の浴衣。と、まぁそれぞれ色々な色の浴衣ですこと。
「なぁリノ」
「何よ」
「浴衣までオレンジってどうよ?」
「別にいいでしょ」
「保護色か、おまえにとってオレンジは」
いやもう、目の色も髪の色も浴衣もオレンジ色だったらもうおまえはミカンだよ。
ミカンて言うよりポンカンだよ。馬鹿でかいあれだよ。
「それより空斗。祭りは大丈夫なの?」
「それがさー、何をやるんだってあの巫女服女に聞いても知らないって言うだけなんだよ」
「へー」
納得するライル。
納得するのはいいけど、俺は納得できなーよ。
何しろって言うか分からないからな。
ちなみに男性陣は私服。
俺は黒のポロシャツにジーパン。兄さんは白のTシャツに黒の長ズボン。グライは赤い髑髏のマークが入った半そでのシャツに俺と同じようにジーパンだ。
祭りだからと言って甚平とか、着たりしないよ。
あれ何となく恥ずかしいんだよ。
[みなさん楽しそうですね]
「何だ?幽霊も来ないのか?姉さんにでも取り付いてついていけばいいのに」
[いえいえ、私はこの家からでも花火は見れますし、神社とか行くと体がきつくなるんですよ]
「ふーん」
そんなこんな話していたらあっという間に六時五分。
時間の流れが速すぎと言う苦情はコメディーなので仕方ありませんと言う作者からの答えでご勘弁ください。
ま、ひとまず
「行きますか」
「「「「「「「おぉー!」」」」」」」
この時俺はいろいろと後悔をした。
そう、色々と。
一向は祭りのある祖神神社へと向った。
歩いて四十分そこらなのでかなりきつい。
歩いているともう出店がちらほらとあった。この祭りは町全体で行われるので大体、町の人間は今日は祭りに来るだろう。
ちなみに祭りの日はあの地獄の石段を登らず石段から五メートル離れた祭壇があり、そこでお参りをしたりもようしものが行われる。
道路には車など通らずど真ん中を人々は歩き続けた。
道を挟むように出店がたんたんと並んでいる。
それにしてもものすごい人の数・・・・・・
ありえんと言うほど人がいる。
ま、俺達は迷子にならないようにルルの魔法でこっそりと兄さんたちに「磁石」。つまりプラスとマイナス同士が引き合うと言う魔法をかけてもらった。
俺は途中から別行動なので魔法はかかっていない。
「お、来たな高江」
声が聞こえたので見てみるとやっぱり巫女服を着た真奈が居た。
後ろには天永とおどおどしている青蔦。
兄さんを目の前にしておどおどするのはやめてほしいんだけど。
天永は灰色の甚平。青蔦は黄色の浴衣だった。
「あ、そ、空樹!こ、こんばんは!」
「ん?こんばんわ、青蔦さん」
挨拶されたので挨拶を返しただけなのに青蔦はもう顔が真っ赤かである。
湯気でてるぞ。
「お、空斗!」
「空斗君〜」
「いたいた」
「空斗、ここに居ましたの」
これまた聞き覚えのある声が聞こえたので振り向くと、青の甚平を着た洋と白のロゴの入った黒のTシャツとジーパンを着た敏樹、黄緑色の浴衣を着た乃香と黒の浴衣を着た葉音が居た。
「空斗君!何か私久しぶりに出たよ!」
「乃香、おまえ出番、全然なかったもんな」
「僕もだよ〜」
「敏樹もか・・・・・・」
まぁまぁそろいにそろいましたなこりゃ。
ルルにライル、グライ、リノ、乃香、葉音、洋、敏樹、兄さん、姉さん、海波、青蔦、天永、真奈、そして俺。ざっと十五人。あー、野球チームが二つ作れそうだよ。
そんなのどうでもいいんだけどな。
「空斗、十五人では野球のチームは二つもつくれないぞ。十八人は必要だ」
「兄さん、人の心を読むのはやめてくれよ」
ま、そんな感じに俺は思えたね。
何時もの顔ぶれも集まったところで、祭り会場の石段近くを目指した。
その前に、
「まだ時間あるだろ?」
「ああ、あるで」
「そうだったら出店を見ないで何を楽しむ!」
「空斗さん、何をやるんですか?」
俺は少し考えた。
色々あるがここはまず、
「射的でもするか」
そんな感じで十五人で一つの出店の前に行った。
そこの店は何処にでもあるような射的場。景品はお菓子からゲーム機、馬鹿でかい熊のぬいぐるみまであった。まぁ普通の出店である。
「いらっしゃい!おや、朝姫ちゃんお友達かい?」
「はい、そんなみたいなものです」
そういえば朝姫って青蔦の名前なんだよな。しかも町長の娘と言う事でここら辺のおじちゃんおばちゃんには有名みたいだな。
「おや、君は空斗君か?」
「おじさん、俺の事知っているのか?」
「そりゃ、この町じゃ何でも屋で有名だよ。家の娘も何度か助けてもらったみたいだからね。ここで娘の変わりに礼を言うよ」
「いえいえそんな」
こりゃ驚いた。俺も何時の間にか有名になっていたか。
依頼はずっと続けているけどまさかここまで有名になっていたとは。
多分姉さんの宣伝の力だと思う。
「まぁいいや、おじさん。一回たのむわ」
「あいよ」
俺はお金をおじさんに渡し射的用の銃をもら・・・・・・・・ってないんだけど・・・・・・
「おじさん、銃は?」
「ん?ああ、この中から選んでいいよ」
そこで渡されたのは、デザートイーグル、スコープライフル、ワルサーP31、マシンガン、散弾銃、マグナム・・・・・・ってなんじゃこりゃー!!!
「おい!親父!こりゃ本物の銃ばっかりだぞ!」
「それがどうした?」
「おまえは犯罪者か!」
俺のつっこみに回りにいた野次馬どもが拍手をする。そんな拍手も貰っても嬉しくないわ!
大体なんだ!ワルサーP31って、俺はルパ○三○か!あとデザートイーグルって本当にしゃれにならんぞ!この親父もしかして本当に犯罪者?!
「冗談冗談。ほれ、こっちが本物だ」
渡されたのはガトリングマシンガン(五百五十発連続発射可能バージョン)・・・・・・・・・・
「死にたいか?親父?」
「冗談!冗談だから!そんなに睨むなって!」
その後ちゃんと渡された何処にでもあるような射的用の銃。
今までの武器は何だったんだろうか?
「まぁいいや。何かおまえ等ほしいのあるか?」
俺が後ろの人たちに聞くと、悩み始めた。
ちなみに弾は全部で五発。
ま、多分いろいろ取れるだろ。
「空斗さん、あれなんてどうでしょう」
「ん?あれ・・・・・・」
ルルが指差したのは熊のぬいぐるみが十個入った特大祭り袋と書かれた物だった。熊自体は大体顔の大きさ位でまぁまぁ大きい。
そしてとても取りにくそうな一番上の台に置いてある。
取れねーだろ・・・・・・
女性陣は全員で九人。一個あまるがそれは幽霊にあげればいいとライルの意見が出た。
幽霊を知らない天永と青蔦、真奈はチンプンカンプンだ。
まぁそれはさておき、あれはたぶんむりでっせ。
「がんばれ空斗」
「敏樹、頼むから見放すな」
男子陣はがんばれと言っているがその声が哀れみの声に聞こえる。
ええい!覚悟を決めろ!
まず一発目。
よ〜く狙って。
パン!
コルクは勢い良く飛んでいったが熊達はびくともしない。
ば、化物〜。
もう一発。
パン!
やっぱり駄目だ。
くっそ!こうなったらやけだ!
そんな感じで連続で二発撃つ。が、びくともしない。
コンニャロウ・・・・・・
「コンチクショウ、後一発だし・・・・・・」
ちょっとだけ諦めた瞬間、いい事を思いついた。
「ちょっとまってろ」
「あ、空斗さん。何処に行くんですか?」
「ちょっとな」
「???」
まぁー見てなって。
三分後俺は何事もなかったように戻ってくる。
「おまたせ」
「おそいよ〜空斗君」
「わりわり」
乃香が微妙に不機嫌だ。
そりゃ久しぶりに出てきたのに全然出てきてないんだもんな。
まぁいいや。
俺は普通にコルクを詰めて銃を構える。
「そんじゃー、いっきまーす」
ドガアアアアアン!!!
コルクの弾はものすごい速さで飛んでいき俺は吹っ飛び、熊のぬいぐるみセットも見事に落ちていた。
皆さん唖然としてますね。俺もここまで威力が上がるとは・・・・・・・
あ、ちなみに種明かし。
ファースト・ライトのまだ発動を決めたいなかった巳、蛇を召喚してうまく銃の中に入れる。
巳の能力は爆発。詳しく言えば蛇自体が敵に絡みつき自ら爆発すると言う能力だったんだが、これを利用して銃の中で爆破させてコルクをありえないスピードで打ち込む。
もち俺も反動で後ろに吹っ飛んだ。
え?せこい?
そんなの俺は知らん。
乃香「やっと久しぶりに出れたよこの小説に」
敏樹「僕もだよ。何だかんだいって主要キャラが十五人もいるとめんどくさいんだって作者が」
洋「俺は第四章で一瞬だけ復活したけど、あと番外編だけ」
作者「悲しいな」
乃・洋・敏「「「おまえのせいだろ!!!」」」
作者「しらん!」
乃香「言い切ったよこの人!」
敏樹「まぁいいや。一応宣伝だけでもしておこう」
洋「そうだな。これからも「魔法は効率よく使うべし」をよろしく頼むぜ」
乃香「感想・意見もよろしく〜」
敏樹「・・・・・・僕の仕事は?」
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