第三章 犯人逮捕大作戦! ドッジボールも命がけ
「ギャアアアアア」
「ガハ!」
「ブハッ!」
「ガアアアアアアアアア!」
「グラアアアアアアア!」
えーとですね。この悲鳴は私達のチームの男子皆さんで、乃香さんが投げたボールに当たってばたばたと倒れていきます。
「あのー、葉音さん。これどういうことですか」
「何時もの事ですわ。乃香はドッジボールの時だけ化物並みの力発揮するのですわ」
すごすきでしょ!!!と、言うかドッジボール限定の力って必要なんですか!?
「まー、大体女子は当てないですから大丈夫ですわよ。男子限定ですから」
男子の皆さん。男として生まれてきたことをここで悔やんでください。
あなた達はもうそれしかできませんよ。
哀れみの目で男子を女子の皆さんで見つめる。あー、あなたたちの死を無駄にはしません・・・・・・
残っているのは女子全員とグライだけ。相手チームはまだ全然減っていない。
こりゃ負けたかもしれません。
「やったー、これで今日は私たちのチームの勝ち!」
とリノがものすごく喜んでいる。あなたは何もしていないでしょ!
「こ、こんな時空斗がいら勝てたのに」
と葉音さんが苦笑しながら言う。
まー、こんな状況で勝てるのって空斗さんだけですしね。
「グライ、如何にかできない?」
と私がグライに聞いてみる。
「・・・・・・やってみる」
というとグライは前へ出る。
すると外野の男子ががんばれーとものすごい顔で応援している。
わぁーなんか男子の皆さん心が一つになってる。
「グライ君後悔しないでね〜」
と乃香さんが笑みを浮かべてグライ目掛けてボールを全力投球する。
やっぱりボールの回転速度、スピードともにMAX!!!
グライはそのボールをじっと見てただただ突っ立ているだけ。
「グライ避けて!」
私が叫んだ瞬間、グライは何の優著もなくボールを蹴りました。
はい。普通に蹴りました。
蹴られたボールはきたほう買うと逆の方向に一直線に飛んでいく。つまり、乃香さんに乃香さんが投げたボールがそのままの勢いで飛んでいきました。
「あ!ちょ!ストップ!ちょ!がは!」
そのままお腹にボールがヒットしてボールは床につき乃香さんはその場で気絶した。
グライ・・・・・・サッカーじゃないんだよ。ましてや、あのカンフー映画のサッカーじゃないんだよ。こないだ空斗さんの家でビデオ見たけど、面白かったけどここで再現するの駄目でしょう。
「えっと・・・・・・乃香さんアウトで」
体育の先生が引きつった顔で乃香さんを外野まで運んでいく。
乃香さんお線香は上げますから心配しないで下さい。
「グライ・・・・・・ナ、ナイス!?」
私は言葉が思いつかずついつい疑問系で叫んでしました。だって、今のは有りなんですか?って皆さん思っているんですもの。
相手チームの皆さんは開いた口がふさがらないし、こっちのチームも開いた口がふさがってません。
これ、どうするんですか?
「ああ、雨やんでくれねーかなー」
俺はつめてい机に顔をうつぶせにしてだらけている。
はー、教室に行ったら俺の予想どうり最後の授業は体育で教室はものけのからだし、雨が降って屋上で寝れないし、体育だから体育館を使っていると思うから体育倉庫は使えないし、雨のせいでじめじめしてるし、寝ようにも寝れねーよ。
「はー」
溜息を一回ついて顔を起こす。
頬杖をついて窓の外を見る。何も変わらない灰色の世界。一人でいたほうが落ち着く俺が好んでいる世界。皆でいるほうが落ち着く俺が好んでいない世界。
二人の俺が心の中で何かを呟く。
「にしても、暇だ。暇で俺死ぬかも。ま、死んでも悔いはないし」
と口にだしてわざわざ言う。
誰もいない教室で独り言。今の俺は一人で寂しい?それとも落ち着く?
分からない。
分からない?どうして分からないんだ?俺の心には二つの気持ちがある。だが、分からないと答える俺。その俺は誰だ?分からない?
「はー、俺って誰なんだ」
本当に二重人格になっちまったか?
いや、二重人格というのはどちらかの気持ちが体を支配する。その間片方の気持ちはじっと見るだけ
本で読んだが実際そうなのか?
その本が本当なら、俺の記憶にじっと見るだけで体が勝手に動くということはない。と言うことは俺はいつも俺。高江 空斗の物だ。
「・・・・・・馬鹿か、俺は」
深く考えない。それが俺の短所であり長所である。
今は何も考えない。この時間を楽しもう。
それが一番なんなんだ。
「ふー」
一回息を吐き目を閉じる。
瞼の重みを感じる。
俺は存在する。ここにいる。
それだけで良いんだ。今は何も求めない。
存在がある。
今はそれだけで良いんだ。
あれから十分ちょい。私達のチームは乃香さんが居なくなった事により追い込みをかけていた。
女子の皆さんは結構運動神経もよく相手チームの男子や女子を次々と当てていきます。
あちらも負けじと反撃をする。
内野はお互いに六人だけ。私達のチームは私とグライ、葉音さん、と女子の三人。相手れチームはリノ、敏樹さん、ライルと女子一人と男子二人。
ボールはグライが持っています。
「あー、もう!さっきまで私達のチームが勝っていたのに!」
「リノ、癇癪を起こすのは良くないですわよ」
「葉音ちゃんは逆転された時のチームの気持ちがわからないからそんなこといえるのよ」
「だって、そんなことなかったんですもの」
「・・・・・・投げる?」
「あ、いいよグライ。たぶん。リノと葉音さん、何かしゃべっているけど気にせず投げても」
「・・・・・了解」
そう言うとグライは助走をつけて話していることに夢中になっているリノにボールを投げようとする。
それに気づいたリノが一歩下がって取る体制をとる。
「グライ君卑怯よ!人が話している間に!」
「・・・・・・問答無用」
そのままリノに向ってボールを投げた。
と、思ったらグライの動きが止まった。
「ちょっと!グライ君!私に情けをかけようなんていい度胸じゃない!」
「・・・・・・あれ」
「あれ?」
グライが指を天井に向けた。そこにあったのは・・・・・・道。
そう、あの黒い穴だった。
「え・・・・・・道」
私は思わず口に出して呟いた。
丁度、道はドッジボールのコートのど真中の真上にあった。
他の生徒たちも近くの友達と話しながら穴を見つめる。
どうしてこんなところに道が。
するとそこから三人が降ってきた。
そう、三人が。
海波「私ね、お姉ちゃんにいつも色々なことで勝てないの」
空樹「色々って?」
海波「まず、運動神経は圧倒的にお姉ちゃんの勝ち。走るのも速いし泳ぐのも速いし、ソフトボールは上手いし、高飛びは誰よりも高く飛べるし、柔道は強いし」
空樹「まー、あのやんちゃぶりだしな。それは仕方ない」
海波「あと、絵もお姉ちゃんが上手いし、家庭科の裁縫とかも得意だし・・・・・・」
空樹「海波が勝てるのってそれじゃないのか」
海波「それって・・・・・・何?」
空樹「家庭科だよ。ほら料理は海波のほうが美味しいし、というか海実の料理はこの世のものじゃない」
海波「そうだった!お姉ちゃんって料理だけはへただよね」
空樹「勉強も海波のほうが得意だろ?」
海波「お姉ちゃんの点数知らないからわかんない」
空樹「ま、何はともわれ勝てるものがあって良かったじゃねーか」
海波「うん」
空樹「それでは読者の皆さん。これからも「魔法は効率よく使うべし」を宜しくお願いします」
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。