本当のエピローグ 十七年後の未来
で、終わるわけが無い。
あれからさらに十七年後のとある朝。
「おはよう母さん」
「おはよう流空。ご飯出来てるから」
「はーい」
どうも、皆さん。ルルです。あれから十七年。時間がたつのは速いですね。本当に。
私ももうすぐ四十歳になり、結構おばさんになったような気がします。
あ、紹介が遅れました。先ほどの青年が私の息子の流空です。
名前は空斗さんの空を空と読み方を変えて、私のルルの名前を無理やり漢字にして「流」にしました。そして読み方を変えて流れるの流。あわせて流空。いい名前でしょ?
とか、考えていると流空が溜息をつく。
不思議に思った私は質問をしてみた。
「どうしたの?」
「いや、母さんってもうすぐ四十だよね?」
「そうだけど?」
「何で僕の親戚とか友達の親って若く見えるかな?」
まぁいいたいことは分かりますよ。私も自分で言うのもなんですが見た目はまだ二十代前半。それに周りの方々もそれくらいにしか見えないのです。不思議ですね。
「まぁ今日から高校生活なんだから頑張ってくださいね」
「分かってるって」
今日から息子は高校生。
この時期になると最初、空斗さんに出会ったときのことを思い出す。
それにこの位の歳に息子が成長して思ったことは一つ。
空斗さんそっくりだなぁ・・・・・・・・・・・と思いました。
空斗さんが二人居るようでもう、私は嬉しくて嬉しくて・・・・・・
「母さん、鼻血でてる」
「きゃ!いけないいけない!」
ついつい興奮してしまう。
最近自分が危ない人になってきたような気がする・・・・・・
「まぁいいや。で、幽霊ちゃんは?」
【はい、ここに居ますよ】
流空があの子の名前を呼ぶとふらっと天井から幽霊さんが出てきた。
彼女は成仏することなくまだ、この家に住み着いているのである。色々と不安ですね。
で、分かると思うがあの住んでいた家は私と空斗さんが引き取った。
まぁ空樹さんたちはどこに住んでいるかはすぐに分かります。
「ま、いいけど皆を待たせてるんじゃないの?」
【皆さんお外で待っていましたよ】
「やば!母さんごちそう様!行って来ます!」
「はいはい、行ってらっしゃい」
玄関まで見送ろうと外に出てみる。
するとそこには見たことある少年少女が立っていた。
「遅い!遅すぎるで!」
「ごめんって!」
そう言って流空に怒る少女、祖神奈籾ちゃん。
彼女は烈火さんと真奈さんの一人娘。気が強くて真奈さんに良く似ている。ちなみにあの方言もそのまんま。
「流空も大変だな」
「のぼる兄ぃもそう思うんなら変わってよ。僕の立ち位置。なんなららい兄ぃが変わる?それとも海羽?」
「僕も嫌だ」
「俺も却下」
楽しそうに話しているのは従兄の青蔦昇君と天永来馬。昇君は青蔦さんと空樹さんのお子さんで村長の家で三人で暮らしている。来馬君はライルと天永さんの息子でとても礼儀正しい。二人ともお兄さんのような存在で流空には良かったのかもしれない。そして海実さんと忠志さんの息子さんの祖神海羽君。流空と同じ歳でとても仲がいい。
「私は流お兄ちゃんと一緒にいけるから別にいいから気にしないけどね」
高江波乃ちゃん。従妹でグライと海波ちゃんの一人娘。まだ中学三年生でとても小さく可愛い。流空にはぞっこんです。
「ずるい!あたしだって!」
「わたくしも思っていましたわ!」
と声をあげたのが、与野端洋香ちゃんと蓮動稔音ちゃんだ。洋香ちゃんは実は洋さんと乃香さんの娘さんで、結婚した時は驚きました。そして御嬢様口調の稔音ちゃんは言わず度知れぬ葉音さんと敏樹さんの娘さんで性は蓮動を貰っている。ちなみに二人とも波乃ちゃんと同様、流空に熱を出しています。
流石空斗さんの息子というか、なんと言うか。
「豊倉高校の始業式始まっちゃうよ?終わったらパーティーするんだからね」
と来馬君が急がせる。
七人の子供たちは力強く地面をけって高校を目指した。
私と幽霊さんはそんな後姿を見送っていた。
ここまでは、私たちの子度たちの紹介。
そして本当の「その後」が分かるから。
キーンコーンカーンコーン
学校のチャイムが鳴り、高校生たちが帰ろうとする。
始業式もおわり背伸びをしたので。
偶然流空のクラスには奈籾と洋香、稔音、海羽がそろっていた。
四人は今日あるパーティーの為にはやく帰ろうとした。
「ちょっと待ちなさい」
「あ、リノさん」
担任の先生。改め、リノ・エイミールに引き止められた。
リノは学校の先生となり、偶然流空のクラスの担任になったのだ。ちなみに教科は歴史。
「私も今日のパーティー行こうと思うんだけど、皆来るって言ってた?」
と聞いた。
すると奈籾は「お父さんとお母さんは行くっていってたで?」
海羽は「俺のところも来るって。特に母さんが」
稔音は「お父様が忙しいけど絶対に行きますとお母様に言われたわ」
洋香は「どっちも来るって」
流空は「母さんが主催者だから絶対居るけど、父さんがねぇ」
と溜息をつく。
「ああ、なるほどね」
というと肯いた。
「瞳先輩も私の娘も来るって伝えておいて」
「弥生ちゃんも来るんですね?」
「うん、夫が家で仕事のし過ぎで寝てるからね。娘と一緒に行くわ」
リノも結婚はしており、娘の秋口弥生という娘が居る。
とても、リノの娘とは思えないほどおしとやかで優しい。
ちなみに海羽とは付き合っている。
「それが、聞けたから良いや。それじゃ」
といってリノはどこかへ行ってしまった。
長いですけど、もうちょっと我慢してくださいね。
作者が馬鹿なんで。
っとまた私こと、ルル視点でお送りします。
そして、パーティーが始まり、とても皆さんで大騒ぎしています。
「いや、私もあの時は覚えているぞ」
と敏樹さんと葉音さんと話しをする女性、瞳先輩が居た。
彼女もリノと同じく豊倉高校の先生となり、日々を頑張っている。
周りを見て思うことがある。
この光景は懐かしいような気がした。
弥生ちゃんは海羽君にべったりくっついている。
「なぁ・・・・少しくらい離れないか」
「嫌です」
「即答かよ」
「私は海羽を愛しているからです」
「意味がわからん」
と苦笑している。
そんなところにジュースを持った人たちが四人リビングに入ってきた。
一人の由ノ先輩。
もう一人は薗先輩。
そして、伊理須さん
最期に薗先輩の娘さんの江川里美ちゃん。少し無口でクールな感じ。
みんなでドンちゃん騒ぎをしながら楽しく会話をする。
ここに居る人数だけでもすごい。
最初の居候組み、お友達、先輩方、そして子供たち。
これも何かの縁なのかもしれない。
すると、家の玄関のドアが開く音がして、その後にリビングのドアが開いた。
「わりぃ、遅れた。まったく・・・・・・・一番隊小隊長がこき使いやがって」
と文句をたらしてやってきたのは我夫、
「空斗さん!お帰りなさい!」
高江空斗なのだから。
空斗さんはのあと二番隊小隊長にまで上った。
しかも、チームが天永さん、空樹さん、忠志さん、烈火さんと戦える男性ばっかりである。
天永さんの情報で敵を欺き、空斗さん達で敵を倒す。もう、無敵だった。
「父さんお帰り」
「よ、流空」
息子と夫が肩を並べて話し合う。
二人の右手には怪我をしたわけでもないが、包帯を巻いてあった。空斗さんは『誓いの書』、流空はホウルソウが言ったように『創立者の書』がくっ付いた状態で生まれてきた。しかし、流空はそれを悪用せずに正義の為に使ってくれている。本当に良い子だ。
「やっと主役がきたで」
「うるせぇ。真奈だって遅刻したんだろ?」
「な!なんでそれを・・・・・!」
「俺の情報力をなめるな」
「天永に教えてもらったんでしょ?」
「うっ・・・・・・」
真奈さんと青蔦さんがこんな会話をするとどっと笑い顔きた。
子供の奈籾ちゃんと昇君、流空が顔を真っ赤にする。
「子供の前で恥ずかしいところ見せるなよ」
「洋、お前が言えるか?」
洋香ちゃんも真っ赤だ。
その隣では乃香さんがくすっと笑う。
「兄さん、姉さんは?」
「海実なら、そこ」
「ああ、はいはい」
そこにはワインの飲みすぎでソファーに寝ている海実が居た。この歳になってもお酒には弱いらしい。しかも、隣では忠志さんもぐっすり寝ていた。子供の海羽君は溜息を吐きつつも、弥生ちゃんをはがそうとしている。リノは娘の弥生ちゃんをみて苦笑するばかり。
瞳先輩も薗先輩、由ノ先輩、伊理須さんとその様子を微笑みながら見ていた。
薗先輩の娘の里美ちゃんはちらちらと来馬君を見ていた。実はこっちも一目惚れ。
葉音さんと敏樹さんは仕事の疲れを取るようにゆっくりと座っていた。そんな二人を娘の稔音ちゃんが看護していた。
グライは海波ちゃんの隣でボーっと立っている。
海波ちゃんはというとお兄さんが作った料理を黙々と食べていた。娘の波乃ちゃんも遺伝なのか大食いでずっと料理を食べている。太らないのが不思議だ。
幽霊さんも皆さんの輪に入ってとても楽しそうにしている。
空斗さんと流空はまた肩を並べて話をしている。
私は微笑み、二人の腕をそっと真中に入って抱きしめるのであった。
『FIN』
今まで有難うございました。
去年の八月から連載を始めた「魔法は効率よく使うべし」はこれをもちまして完結です。
長い間読者の皆様には感謝の一言でいっぱいです。
次回作の「姫君と俺の錯乱日々」はもうすぐ連載しようと思います。
ちなみに、人気キャラ投票の結果は、
一位 高江空斗
二位 伊理須
三位 ルル・ヂュージュ
四位 蓮動葉音
五位 グライ・クルノウ
六位 大雁敏樹
となりました。
投票の協力してくださった読者の方々には感謝します。
それではまた次回の作品で会いましょう。
作者 夜月猫
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