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次回は最終回!あとがきを見てください!
最終章二つの世界に送るララバイ 俺の守るべき人
一瞬の出来事だった。
ルルの元へ飛び込んだ瞬間、ルルの目に光が戻った。
俺は何の迷いもなく彼女に手を伸ばし、とどけと祈った。

「空斗さん!」

彼女も俺の名前を呼んで俺の手を掴もうとする。
だが、ここで邪魔が再びやって来た。悪魔デーモン、お前はこなくて良いんだよ!
彼女の右手をしっかりと握り、絶対に離すな!と自分に怒鳴りつける。
この繋いだ手は絶対に離してはいけない。離したら高江空斗、お前は死んでも良いと思え!

「お前は邪魔なんだよぉぉぉぉおおおお!!」

左手に持っていたファースト・ライトに力を込めて四つの腕を叩き落とす。
自分でもビックリだった。硬いはずの悪魔デーモンの腕が泥のように簡単に砕け散るのだ。
そのまま勢いをつけて悪魔の眉間を貫く。一筋の光となって悪魔を殺す。

そのまま悪魔は後ろへ倒れこむ。
ルルはゆっくりと俺に倒れこんできてぐっと引き寄せる。

「絶対に離さねぇ」

彼女を抱きしめた。ルルは俺の服をびしょびしょにするまで大きな声を出して泣いた。
左手に持っていたファースト・ライトは手から離れ、地面に落ちていく。
ルルの持っていたメーカーワールドは霧になってルルの右手に吸い込まれた。

「く、空斗・・・しゃん・・・ごめん・・・なさい」

「謝るなよ。で、こんなシリアスの中悪いけど」

「へ?」

「俺達、今まっさかさまに地面に落ちてんだよね」

「え、ええええぇぇぇぇぇぇ!!」

もちろんである。あんなに高く飛び上がったのだから落ちるのは当たり前。
メーカーワールドがルルに手に戻った瞬間に糸が切れたように俺達は落ち始めた。
あの武器の魔力でルルは浮く事ができたんだろう。その魔力もなくなり浮く事は不可能。
よって、俺達は頭から

「「落ちるぅぅぅううう!!」」

ルルの頭を包み込み、守ろうとする。
しかし衝撃までは抑える事はできない。

もうだめだ、と思った瞬間に一陣の風が二人を優しく包み込んだ。二人そろって目を開いて風を見た。目に見える風。不思議だった。よくみるとホウルソウが魔法を唱えているのが見えた。最後の最後に何か御礼をしようと思ったのだろう。ま、助かった。

「ルル!」

結界を解いてゆっくりと着地したライルがルルに飛びつくように抱きついた。
ちょっとだけよろめいたが、微笑みながらお互い抱きしめあっていた。

そんな姿を俺は頬を緩ませて見ていた。
リノもその場に座り込んで「ふぅ」と一息ついてにっと笑った。

隊長さん達も良かったと安堵の溜息を吐いた。
確かにこれだけの危ない事があって死者はゼロ。
良かったのには間違いない。それ以上でもそれ以下でもなかった。

「空斗君、ちょっと良いかしら」

「?」

一番隊小隊長さんが俺の近くまでくると微笑みながら手を出してきた。
首をかしげていると「握手よ」と言った。

「裏界じゃ握手なんてそうそうしないけれど、表界じゃ勝利の時とか嬉しい時とかするんでしょ?」

「ちょっと違うような・・・・・・ま、良いですけど」

隊長の小さな手をぎゅっと掴む。
やっと、やっと終わった。

「それと、私から。高江空斗君。貴方には裏界と表界を救った英雄よ。そんな君にあの二つのコアを貰ってほしいの」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・貰う?」

コアを貰う。それは世界をもらうという事。
それはさすがにいけないような気がするんだけど。

「貴方はこの世界を守り通した。だから、貴方に守ってほしいの。貰うじゃなくて管理してほしいの方が言葉が合っているかしらね」

「ああ、そう言うことですか」

「良いのね?」

「いや、俺には似合わない。世界を守った。それよりも俺は他にも守る物があるから」

俺はグライやリノ、ライルと泣きながら話しているルルを見た。
守らなければならない物。俺はルルのために強くならなければならない。
守りつづければならない。だから、俺は世界よりももっと大事な彼女を守るんだ。

「そうね、ならいいわ。貴方はりっぱな人になれるわよ。最期に、この事はこの世界のトップ、王宮に知らせておくわ。ホウルソウはこちらで保護するわ」

「・・・・・・死刑ですか」

「そうね、罪は大きいわ。でも、貴方が救った命。無駄にはしないわ。刑は私達が全力で軽くするわ」

「有難うございます」

ホウルソウも助かった。
皆助かった。皆生きている。誰もかけることはない。

「は、ははは・・・・・・」

その場に俺は座り込んでそのまま大の字に寝転んだ。
驚いたルルは俺に掛けより、しゃがみこんで俺の名前を何度も呼んだ。

「大きな声だすなよ。ちょっと膝が笑っているんだよ。さっきまで死にそうだったのに、こうやって全員無事なのが信じられなくて」

目を細めてルルの顔を微笑しながら見詰める。
ルルの両手が俺の右手をぎゅっと掴んだ。

こうして、俺達の物語は終わりを告げ始めていた。











「ただいま!」

ルルの大きな声がリビングに響く。
それに続いてライル、グライ、リノ、そして全身怪我だらけの俺。
一応あの後に裏界の病院に行き、治療はしてもらった。完全には治らなかったが、動けるまでに回復したので表界に帰ってきた。今日帰ることは兄さん達には隊長に連絡してもらった。裏界に行った碑に集まった同じメンバーが集まっている。

「おかえりなさい!」

姉さんの大きな声。
そして俺に飛びつく。俺は全身が軋み軽く悲鳴を上げたくなった。
海波は飛びつき、グライに頭を撫でられご機嫌のようだった。

他の皆も話し掛けて来る。
何にも変わらない日常。これが俺達がいるべき場所なんだ。

「ちょっと、皆聞いてくれ」

俺は全員の注目を俺に集めて咳払いを一回する。
ルルの腕を引っ張って俺の隣まで連れて行く。

何が始まるのかと全員不思議に思っているだろう。

「高江空斗はルル・ヂュージュを妻として、一生守り通します!!」

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

沈黙

『え、ぇぇぇぇぇええええええ!!』

そして絶叫。

耳をふさぐほど大声を出すと、全員口を開けた。
ルルは恥ずかしそうに頬を赤く染めて、もじもじとしていた。

「く、空斗。お前は・・・・・・裏界で何があった!?」

兄さんが血走った目で俺を左右にふる。
興奮し過ぎだって・・・・・・世界が回る〜って冗談は置いといて。

「かくかく、しかじか」

「ああ、なるほど」

『通じたっ!?』

いや、だって兄さんは読心術があるし。
問題は特に無い。

「ま、空斗君が選んだなら仕方ないね」

と乃香が言うと他の女性陣が溜息をついた。
はて?何でそんなに落ち込むんだよ。

「結局、失恋ですか」

と薗先輩。

「・・・・・・ショック」

と伊理須。

「はぁ・・・・・ま、いっか」

と瞳。

良く分からないがけっこう落ち込んでいるようだ。
それでも、立ち直るように笑い始めた。

【良かったですね、ルルさん】

幽霊がルルの隣に移動してそう言った。
ルルはこれまでに無い笑顔で「はい!良かったです!」
と嬉しそうにいってくれた。

そして、しばらくして俺に一番隊小隊長さんから電話があった。
それはその日の夜中の事だった。

電話番号を教えた覚えは無かったが、かかってきたのでは仕方がないと思い携帯電話のボタンを押した。

「もしもし?」

[空斗君か?]

「はい、そうですが」

[ちょっと問題が起こった。コアを調べたら傷が入っていたんだ]

「傷?」

[あの戦いの中でコアに少しだけ傷が入ったみたいなんだ。ほって置くと傷は大きくなって世界は壊れてしまう]

「俺にどうしろと?」

[君のファースト・ライト、まだ使っていない能力があったね。たしかさるはまだ能力は決めていないと聞いた]

「確かに決めていませんけど・・・・・・」

[その能力でコアを修復してほしい]












私が空斗さんとの婚約発表をおえ、数日経ったある日。
何も代わらないと思っていた世界に再び異変が起きた。

机に置手紙。

内容を見た私は手が震え、そして大きな足音を立てて廊下を走った。
そして大きな声で叫んだ。

「空斗さぁぁぁぁああああん!!」





ちょっくら裏界と表界の狭間に行ってきます。

やる事が出来ました。

何時帰るかは分かりません。

家出ではないので大丈夫です。

俺は、ここに必ず帰ってくるから。

兄さん、ルル達を頼みました。

高江空斗より
長い間、有難うございました。

魔法は効率よく使うべしは次回で最終回となります。

本当に長い間有難うございました。

明日の夜九時ぐらいに更新する予定です。


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