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急展開!え?何がって?それは見れば分かります!それと更新遅れてすいません!期末テストが終わって自由だー!
最終章 二つの世界に送るララバイ 人生で緊張する出来事は限られている
「あららー、派手にやられたわね」

「「・・・・・・はい」」

「だ、だって空斗さんが!」

「そうよ!馬鹿空斗が!」

「私もそう思うわ!」

「全部俺なのか!?」

ルルにビンタされた部分が赤くなり、体力が消耗しつつ机に座っていた。グライは往復ビンタだったので顔が真っ赤になっていた。触っただけで痛いと言っていた。ひりひりしているんだろうなぁ・・・・・・・あ、俺も痛い。

そんな姿を院長は苦笑しながら俺達にお茶を出してくれた。大体なんで俺が悪いんだよ。勝手に入ってきたお前等が悪いんじゃないのか?と、言ったが理不尽な事に「「「空斗、(さん)が悪い」」」と三人そろって言われてしまったので言い返せないのである。

子供たちはすでに寝ている。も、二十一時なので遅い時間だ。
俺とグライは伸びていたので院長に看病してもらいこんなに遅くなってしまった。

「シップいる?」

「あ、お願いします」

と院長に頬にぴったし貼れる位の大きさのシップを貰った。俺は右頬に。グライは両頬に貼った。冷たいシップが何となくだが気持ちよかった。隣のグライを見ると風呂に入ったときと同じようにのほほ〜んとしていた。

「まぁ、終わった事だから気にしないの。ほら、皆も寝なさい」

院長にそそのかされながら俺達は自分たちの部屋に行き寝る事にした。
部屋に行く途中の窓から見える月夜の光景はさりげなく綺麗だと思った。












んで、ベットに入ったものは良いものの、

「眠れん・・・・・・・」

裏界に来たせいか、全く眠れない。いや、裏界だからってことはないんだろうけど眠気がさっぱりない。顔もまだジンジンするし、疲れがたまっているからすぐに眠れそうだが逆に疲れがたまりすぎて眠れない。意味がわからないと思うが、ここは察してくれ。

「・・・・・・・」

無言で上半身を起こしてボーっと一分間だけ止まってみる。
何も考えずに無心になってみる。

「・・・・・・外行こう」

まぁ寝れないのなら眠くなるまでその辺を歩いておこう。
そうすれば暇つぶしにもなるだろうし。

俺はベットから出て自分が寝ていた部屋をゆっくりと出て行くのであった。











部屋を出て廊下を歩いている途中である人物を見つけた。
そして、俺はその場に立ち止まりその人物を見ていた。

目の前には窓から差し込む月明かりを優しい目線で見詰め、両手を胸の前で組んで祈るように外を見ている少女。その姿はとても美しく、俺の心を何かで満ち溢れさせている。

少女はポニーテールをほどいて綺麗な肩より少し長い茶髪を揺らす。
その仕草が俺を魅了する。彼女の一つ一つの仕草が可愛らしい。そして何より美しい。

そのとき俺は話し掛けるのか話し掛けないのか迷った。
何故迷う必要があったのか?

ああ、それは俺が恥ずかしいからだよ。
そこ、いまさら羞恥心なんて捨てろなんて言わない。
俺はいつも言っているがへタレなんだよ。

「・・・・・・・・」

やはり無言だ。
口が開こうにも開かない。

ああ、コンチクショウ・・・・・何時もの切れのあるツッコミを言う口はどの口だよ。
何でこんなときだけ開かないかな・・・・・・・・?

彼女は再び両手を合わせ、何かを祈り始めた。
月明かりだけが彼女の存在を認めている。
そんな事を思わせるような光景。

綺麗だ・・・・・・・・・・

すると、彼女のほうが俺に気づいたようで顔をこちらに向けた。

「っ!」

目と目が合った瞬間に緊張がやってくる。
よほどの事が無いと緊張しない俺でもこのときだけは緊張した。

彼女は優しく微笑み口を開いた。

「どうかしました?空斗さん」

「いや・・・まぁ散歩だよ。ルル」

彼女の名前は、いる場所は、笑顔は俺が知っている人物だった。











びっくりしました。
突然空斗さんが現れたから。

そりゃそうですよ。大好きな人が目の前に現れる。
誰だって緊張しますよね?そういえば散歩って空斗さんは言っていたような・・・・?
なんで散歩なんかしていたんでしょうか?

「な、何してんだ?」

「あ、お祈りです。私いつもしているんですよ。寝る前に少しだけ」

空斗さんは良く分からないがぎこちない動きで私の隣まで歩いてきた。
そして顔を見ないで窓から見える月を見上げながら話を続ける。

「何を祈ってんだ?」

「いろいろな事です。明日が楽しくなるように、明日も皆そろいますようにとか、本当に色々です」

「確かに色々だな」

空斗さんは微笑みながら呟いた。
私も空斗さんと同じように空に浮かぶ月を実ながら話をする事にした。

「・・・・・・綺麗だな」

「・・・・・・はい、私、月って神秘的で好きなんです」

「そうか。確かに神秘的だもんな」

「はい」

空斗さんと見上げている月。私からすると月は特別な存在なのかもしれない。月を見ていると勇気が湧いてくる。怖い時でも月を見ると落ち着いたり、自信がない夜でも月を見れば朝は勇気が出る。私にとって本当に特別だった。

そして、今、私は勇気が出るのかな?
空斗さんと二人っきり。そして何となくいい雰囲気。

うん、告白しようかな・・・・・・?

って・・・・・やっぱりちょっと自信がない。
私は臆病だから。








でも、







でも、今はお月様が見守ってくれる。






前進しないといけない。







「そうですよね。・・・・・進まなきゃ」

「ん?どうした?」

思わず口に出していたみたいで空斗さんが不思議そうにこちらを向いた。
私は空斗さんと向き合うように見詰める。

空斗さんは背が高いので見上げないといけなかった。
そこも好きなんですけどね。

「ど、どうした・・・・・?」

恥ずかしいのか目が少しだけ泳いでいる。
私だって緊張しているのになんで空斗さんが緊張するんですか?

・・・・・・・前進しないと。

「だから、どうし・・・・っ!」

私は背伸びをして自分の唇と空斗さんの唇をあわせた。




あ、・・・・・緊張しちゃって告白の前にしちゃった。














・・・・・・・・・・・・

俺は今しゃべれない。
しゃべれないと言うかしゃべる事を禁止されているようだ。

突然彼女が自分の唇と俺の唇をくっ付けたのだ。
しかも、今も続いている。

これは俗に言うキスという奴ですね。はい、俺って今驚いてる?

彼女のほうは目を閉じて少しばかり落ち着いているような雰囲気を出している。
しっかりと両手で肩をつかまれて動けない状態。

俺ってどうすればいいんだろう・・・・・・?

するとルルは唇をゆっくりと離して目を開けて俺と目を合わせる。
そして今になって自分が何をしたか気づいたようで両手で口元を抑えた。

「え・・・・あ・・あの・・・その・・・・ごめんなさい!」

そう言って走り出した。
て、まてまてまてまて!

「え!そ、それだけ!?」

「な、何がですか!?」

彼女の右手を思わず掴んでしまい引きとめる。
ごめんなさいって言うのそれだけ?

「ほかに言う事は?」

「な、ないです!」

「そんなわけないだろ・・・・・・?」

彼女も諦めたみたいでその場で止まる。
俺も手の力を向いて彼女の腕を離した。

再び彼女と向き合い、事情を聞く。

「で、何で俺?」

今は緊張も何もなく何時もの俺に戻っていた。
何故か知らないがキスされてから緊張が全て吹っ切れた。

「その・・・・・・」

「なんだよ?」

実はこのとき俺はもう分かっていた。
彼女は俺に好意を持っていたこと。

それも大分前から。
それに気づかなかった俺も馬鹿だがそれを何故今撃ち明かしたのかを聞きたかった。

しかし、俺は少し意地悪なのでルルの口からあの言葉が聞きたかった。

「なんで、俺にキスしたんだよ?」

「それはその・・・・・・言わないと駄目ですか」

「うん」

「・・・・・・・分かっているくせに」

と少しルルは拗ねてしまった。
うーん、このままだと機嫌が悪くなるな。

「そんじゃ、俺は帰るぞ?」

「何でそうなるんですか!?」

「そんじゃ言え」

「うっ・・・・・・鬼畜ですね」

「今さらだ」

彼女は顔を赤くして下をむき緊張しているようだった。
俺はその間ずっと待っていた。

「す・・・・・・・・・好きです。空斗さんが好きです!」

最期らへんはやけくそのように叫んだ。
俺はやっと聞けた彼女の言葉に口元が緩み、彼女に歩み寄った。

そしてそっと抱きしめて、

「俺も・・・・・・今気づいた。俺はお前が好きだ」

人生で初の告白と言う物をしてみた。







いや、やっぱり緊張しています。
作者「急展開!!」

空樹「急すぎるだろ・・・・・・・」

作者「おお、ひさびさの高江家長男、空樹!」

空樹「なんでそんなにハイテンション?」

作者「期末テストは終わった!俺は自由だ!」

空樹「お前、誰だよ?」

作者「ふははははは!だが、嘔吐下痢は治っていない!」

空樹「・・・・・・・お大事に」


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