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今回はあまりコメディー的ではありません。
でもこれは葉音と空斗がであった頃の話です。
番外編 葉音の過去 心
わたくしの名前は蓮動 葉音。わたくしの家は蓮動組みと言う会社をやっているわ。この会社は大きくわたくしの家は裕福でした。でも、わたくしは幸せじゃなかった。心を知らなかったから。でも、ある時それを知ることが出来た。







今日からわたくしは中学三年生。教室にはいろいろな生徒が居り、友達と話をしたりしている。わたくしはそれを無表情のまま見つめる。わたくしは心と言うものを知らない。朝、決まった時間に起きて決まった時間に家を出る。決まった時間に学校について決まった時間に家に帰る。帰っても両親は仕事で居らず、ほとんど家の雇われている人間としか会わない。帰っても私は一人。決まった時間に決まった事をする。私はまるで心のない機会。まさにぴったりだ。誰かが傷ついても見てぬふり。かわいそうとか思わない。心がないから。私はそう思った。

「うぃっす」

「・・・・・・」

私は隣の席に座った男子生徒に話し掛けられた。でも、わたくしは何も答えない。どうも思わないから。

「無視かい。まー、いいや。俺、隣の席の高江 空斗。宜しく」

彼に会うまでは。

「また無視かい。名前ぐらいえよな。・・・・・・おーい、生きてますかー」

何やってるんですの?あなた馬鹿じゃないの。わたくしはそう思った。
最初わたくしは彼を無視しようと思った。あれさえなければ・・・・・・・

ぺちっ

「いった!」

彼はわたくしのでこにデコピンをした。

「お、生きてるじゃねーか」

「あ、あなた。わたくしを誰だと思っているの!」

「は?人間」

「ば、馬鹿にするのもいい加減にしなさい!わたくしは蓮動組みの一人娘、蓮動 葉音ですわよ!」

「はいはい、葉音ね。名前やっと言ったよ」

「な、あなた!わたくしは・・・・・・」

「怒れるじゃねーか」

「はい?」

「おまえずっと無表情だったから喜怒哀楽が無いかと思った」

「・・・・・・・・」

わたくしはその時は深く考えませんでしたが今思い出せばあの時はじめて怒ったような気がする。そんな気がした。

「ほれ、これが俺の電話番号」

「何ですの?」

「俺は依頼を受ければ何でもするて言うのをしているんだよ。一回千円で」

「お金を取るんですの?」

「姉さんが商売になるって言うから仕方なく俺がやっているだけ」

「・・・・・・・」

わたくしは無言で電話番号が書かれた紙を受け取り、スカートのポケットへ入れる。









それから数日経ち、何も起こらない平和な日々が続いた。あの、空斗という少年はしつこくわたくしに話し掛けてくると思いきや、朝の挨拶と帰りの挨拶。後は特に言わない。理由は簡単、彼が授業中や、昼食、昼休みの時がいないから、会うのは朝と帰りだけ。今は午前中の授業が終わり昼食を食べようと思う。ふと彼のが何時も何処で何をしているか、気になった。わたくしはいつも教室で、食べるが屋上に行ってみようと思った。不思議と屋上へ。

屋上の重いドアを開けると風が流れ込んできた。そこにいたのは床に横になって寝ている空斗が居た。

「ん?」

彼が体を起き上がらせわたくしの方を見た。

「何だ、葉音か」

「何だとわなんですの!・・・・・・それにしてもあなたは何時もここに?」

「そうだけど」

「何で授業に参加しないのですか?」

「何でって・・・・・・眠いから」

「眠いからって・・・・・・」

「五月蝿いなー。俺は寝る。さっきのドアの開ける音で目が覚めたし」

「悪かったわね!」

わたくしは溜息を一回ついて空斗の隣に座ってお弁当を食べ始める。隣を見るとゆっくりと呼吸をし気持ちよさそうに寝ている空斗。その顔を見ると自然と頬が緩んだ。わたくしは初めて笑ったと思う。
するといきなり空斗が起き上がった。私はビックとして彼を凝視する。ポケットから電話を取り出し画面を眠たそうに見つめる空斗。

「はぁー」

一回溜息をついて立ち上がる。

「ちょっと!何処に行くの!」

「ん?依頼が来たんだよ。男子生徒が不良たちに絡まれて助けてーっ叫んでいるから助けてやってくれと」

「・・・・・・あなたは何故他人のためにそこまでやるのですか?」

「暇だから」

「な・・・・・・」

「嘘だよ。ただ単に自己満足。ああいうやつらを見とくとほっとけなくて」

それだけ言うと屋上から彼は消えた。わたくしは空斗が言った言葉を頭の中で何回も繰り返した。自己満足?自分の事はどうでもいいの?たったそれだけの理由?わたくしは疑問に思いながらお弁当を食べ続けた。

その日の帰り、教室には無傷の彼が居た。わたくしは疑問に思った。彼は不良達と喧嘩をしに行ったはずなのに無傷。おかしい。無傷で帰ってこれるはずがない。わたくしはそう思った。結局彼は逃げてきたのだと思った。だが、

「あ、あのー」

「ん?さっきのか」

「さっきはありがとうございます!」

「別にいいよ。初回料として無料にしておくよ」

「ありがとうございます」

空斗の所に傷だらけの男子生徒がやってきたのだ。しかも御礼を言っている。わたくしは頭の中が混乱した。彼は不良たちに勝ったのか?でも無傷。矛盾しているような気がした。その後は深く考えず家に帰ることにした。







わたくしの家は何処の家よりも大きく、この町ではとても目立つ。わたくしは迎えに来た車から降り、一直線に自分の部屋に行った。その後鞄を床に放り投げベットへ体を放り投げた。
その時の気持ちは複雑だった。彼を信じるか、信じないか。
わたくしは起き上がり自分の部屋を見回した。あるのは机とテーブル。その上にある電話。タンスに大きい鏡。ベットには熊のぬいぐるみなど色々とある。この部屋は普通の家の部屋と比べると大きい。当たり前である。こんな屋敷に住んでいたらこんな大きさの部屋は何処にでもある。
再びベットへねっころがり、まぶたを閉じた。

「高江 空斗・・・・・・」

そう呟いた。

その瞬間、屋敷の中に大きな音をした警報がなった。私は驚いて飛び起きる。ドアがコンコンと叩かれ外から執事の老人が入ってきた。

「御嬢様!大変です!屋敷の中にナイフを持った男が侵入しました!」

「なんですって!」

私は驚いた。この家のセキュリティーは高く屋敷の前には三十人のボディーガード。玄関には五十人の警備員。それを突破したとなるとどんな男なのか疑問に思う。でも今はそんな場合じゃない。

「それで男の目的は?」

「はい。目的はさっきから大声で叫んでいて、御嬢様のことで」

「な・・・・・・」

わたくしに何の用があるのだろう?と思ったが考えるまでもなかった。どうせわたくしを人質にとってお金を請求するに違いない。それしか考えきれない。

「あなたは逃げて」

「お、御嬢様を一人にさせることなど」

「大丈夫。あなたを傷付けさせたくないの。その代わりボディーガードを部屋の前に二人ほど置いて」

「・・・・・・分かりました」

そう言うと老人は部屋から出て行きドアをバタンと閉めた。
わたくしは初めて人のために嘘をついた。大丈夫なわけはない。私は怖かった。誰でも言いから助けてほしかった。でも、男がすぐ捕まると思った。なんせ家には百人近くの警備員とボディーガードが居る。わたくしは助かると思った。わたくしは椅子に座りつばを飲む。怖い。初めてそんな感情を抱いたような気がした。同時に何かを求めた。

ドン!

いきなりドアの向こうですごい音が聞こえた。
わたくしは勢いよく立ち上がった。そのせいで座っていた椅子が後ろへ倒れこんで大きい音を立てる。でもそれより大きい音がドアの向こうで聞こえる。ドアの向こうで警備員の声とボディーガードの大きい声が聞こえた。ドアのすぐ近くで聞こえる。二人でいいと言ったのに数十人のボディーガードをドアにつかせていたみたいだ。
大きな音が消え静かになる。
この静けさがいっそう恐怖を湧き出した。

ドン! ドン!

ドアを派手に叩く音が聞こえた。わたくしは怖くなりおどおどした。するとポケットから一枚の紙切れが落ちた。それを急いで拾うと電話番号が書かれていた。空斗の電話番号である。
わたくしは戸惑った。彼を信じるか、信じないか。
でも、そんなことを考えている暇はない。急いでテーブルの電話の受話器を取り電話をかける。
この時の電話のコールがとても遅く感じた。

ドン! ドン!

またドアが叩かれた。私の気持ちは焦る一方。

「あ、はい高「た、助けて!」・・・どうした?」

「い、今家に男が入ってきて私を狙っているの!お願い!」

わたくしはその時初めて泣いたような気がした。頬を流れる水滴がどうも冷たい。

「分かったすぐにそっちに行く。おまえの家ってあのでかい屋敷だろ。俺が行くまでまってろ!」

そして電話が切れた。その時全身の力が抜けてその場に座り込む。涙が止まらない。理由はわからない。今日のわたくしは何かがおかしい。そんな気がした。

ドン! ドン! ドガッ!

ドアがとうとう開いた。わたくしは急いでその方向を向いた。そこに立っていたのは大きな男。年齢は三十歳ぐらいで手にはナイフ。体はがっちりしていて、殴られたりしたらひとたまりもない。

「あんたがここの御嬢様か?」

「ひっ!」

わたくしは悲鳴をあげて後ずさりをする。男はにやりと笑いゆっくりと近づいてくる。わたくしはがくがく震えた。男の持っているナイフは血がついていない。と言うことは今まで警備員達は素手で殴られやられたと言うことになる。

「なー、逃げるなよ。俺はあんたを人質にして金がほしいだけなんだよ。金持ちはいいねー」

男の目的はやっぱり金。しかもわたくしが思ったとおり人質に取る。そこまであっていた。

「俺は馬鹿じゃないんだよ。あんたを捕まえてもあんたを返すつもりはない。俺の奴隷となってもらうぞ」

最悪だ。こんな人生は嫌だ!心からそう思った。涙がやっぱり止まらない。ああ、わたくしはもっと感情的になっておけば良かった。友達と話したり、遊んだりしたかった。もっと素直になっておけば良かった。そう思った。

でももう遅い。わたくしは震えながら男を見た。

「さー、捕まりやが「すーいーまー」何だ?「せーん!」ぐはっ!」

それは危機一髪だった。男がわたくしの手を掴もうとした時ドアの方から勢いよく走ってきた空斗がジャンプしてそのまま男の顔にけりを入れた。わたくしは唖然とした。それと同時に何かが途切れたように体の力が抜けたような気がした。

「ふー、間一髪だったな」

「く、誰だ!」

「ん?高江 空斗ですが?」

空斗は立ち上がった男に平然とした顔で会話を続ける。

「おまえ、俺のことを馬鹿にしているのか?」

「全然」

「い、いい加減にしろよ!」

男が一回怒鳴ると空斗が溜息をついた。

「俺はさっさと仕事を終わらせて寝たいの。だからちょっと寝とけ」

空斗がそう言うと男にかけより鳩尾を三回、顎に五回パンチを食らわした。すると男は静かに後ろへ倒れた。男は完全に気絶しておりピクリとも動かない。

「いっちょ上がり」

空斗がそう言うとわたくしの方を向いた。わたくしはボーと彼を見ていた。

「初回料は今回無料に「う、うわあああん!」ちょ!」

わたくしは泣きながら彼に飛びついた。空斗はその勢いで尻餅をついてしまった。

「こ、怖かった!どうなるかと、ぐすっ、思った!」

わたくしは大声で泣け叫んだ。空斗は困った顔をして頭をぽりぽりとかいた。
そして彼が私に言ってくれた言葉は、

「おまえ、泣けるんだな」

喜怒哀楽が無いわたくしにはなんとなく嬉しい言葉だった。






それから数ヶ月たった。わたくしには乃香や敏樹、洋、そして空斗という友達が出来た。
わたくしはありのままの自分を出し感情がもてるようになった。そしてあの後空斗の事が好きになっていた。乃香もわたくしと同じように彼のことが好きみたいだ。それでも私は友達と言う存在がこんなにもすばらしいものとは思わなかった。

わたくしは空斗から心を教えてもらった。
空斗「そんなこともあったな」
葉音「懐かしいですわねー」
作者「第一章のどっかの話で葉音が最後に心が無いって言っていたから読者の皆さんさっぱり分からんと思ったから書いてみました」
葉音「昔のわたくしは何か冷めていましたわ」
空斗「そうかもな」
作者「ま、話もここまでということで「魔法は効率よく使うべし」をこれからも宜しくお願いします。次回からは第二章です」


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