今回で第一章は終わりです。今まで見てくださってありがとうございました。この後番外編があり、その後に第二章が始まります。楽しみに待っていてください。
第一章 俺の人生を狂わせる者たち 高江古武術
「な、なんで!何で君がここに!」
「なんでって、おまえ俺の下駄箱に友達はあづかったって書いてある手紙が入っていたら誰でも来るわ。あと、づじゃなくてずだし。あづかっとくじゃないよ。預かっとくだろ」
掴んでいた手首に力を加えると遠藤の手からナイフが落ちた。俺はそのまま遠藤の手首を逆の方向にひねった。関節技を決め遠藤が泣き叫ぶ。弱いよ。手を離し、襟を掴んで投げ飛ばす。二メートルほど飛んで遠藤は大の字に倒れた。
「しかしまー、やられたな。おーい皆無事か?」
ルルの後ろに結界みたいなので捕らわれている六人に問う。
乃香は元気よくてをふっている。葉音は泣きながら座り込んでしまった。敏樹は笑顔で笑っていた。グライとライルはほっとしたような顔をしている。洋は親指を出してぐーとしている。心配なさそうだ。
ルルは泣いているが笑っていた。
「立てるか?」
「は、はい!」
ルルの手をもって立たせてやった。
にしてもこいつらの前でよく魔法を使う気になったな。
「く、くそおおおおおおおお!!!」
遠藤が起き上がり叫び始めた。
「君は何でいつも僕の邪魔をする!!!」
「いや、してるつもりはねーよ」
「いや!君の存在自体が邪魔なんだ!!!」
そう言うと、歌本を開き怒鳴りながら呪文を唱え始めた。
「この本の契約のもと、歌の解除を求む!第二百の歌により!三体の闇の騎士に出現を求む!三騎士よ我の槍となり、盾となれ!前方に発動!」
呪文を読み終わると遠藤の右の方から大きな黒い穴が出現した。穴の中からゆっくりと黒い鎧と兜をつけた三体の騎士が出てきた。一人は太刀、もう一人が槍、もう一人が双小剣。
「な、最後のページが召喚魔法!」
ルルが驚いているようだが俺はさっぱり。
「いけ!あいつを殺せ!」
遠藤が大声で叫ぶと三騎士は構えた。
「ルル、さがってろ」
ルルは一瞬と惑ったが結界の近くまで下がった。さーて、本気を出すかな。
太刀をもった騎士が突っ込んで来る。太刀を振り下ろした。右に避けたが俺は左から来る双小剣に気づくのが遅かった。真っ直ぐ俺の首元を狙ってくる。
「ひっ!」
葉音の悲鳴が聞こえた。他の皆も唖然としていた。
「は、はははははははあああ!!!呆気ないな!高江 空斗!」
「そ、そんな」
乃香がその場で泣き始めた。
「これで邪魔者はいな「あー、久しぶりに本気出すと疲れるな」・・・・・へ?」
よおく見ると空斗は双小剣を両手で掴んで止めていた。太刀のほうの騎士はお腹の部分がへこんで動かない。もう一人の双小剣を持った騎士の方は剣を止められて驚いている様子。
両手で止めたといっても剣を持っている手首を掴んだだけだ。もち、怪我はしていない。
「さてと、一匹片付いたとして、残り二匹」
お腹がへこんでいる騎士が倒れこみ煙のように消えた。双小剣の方の騎士は急いで俺から離れる。槍のほうはじっと俺を見ている。どうやら遠藤の護衛らしい。
「じゃー、まずおまえから」
俺は双小剣の騎士の方を向き構えを取る。騎士の方も構えを取り戦闘体勢にはいった。
俺が走り出すと騎士は両手の剣で突いてきた。それをかがみ込んで避ける。
「高江古武術、第五の道」
しゃがみこんだ後右手を地面につき両足を地面から離して、右手だけの力でばねのように騎士に向かって両足で蹴りを入れる。騎士の顔にあたり倒れこむ。
その後両足を地面について立ち上がり倒れた騎士の顔に勢いをつけて右手で殴る。
「双脚拳破」
騎士は力尽きたように煙になった。
誰もが口を大きく開けて俺を見ている。
「いっちょあがり」
「な、何なんだ!」
遠藤が震えながら俺を指差す。あ、俺技使うの皆の前で始めてやったからな。
「さっきのは家の長男が継ぐ高江古武術。本当は兄さんが継ぐはずだったんだけど、兄さん喧嘩とが嫌いで、で、俺がついだって言うわけ。ちなみに家の親父は道場の支配人しています。(今仕事で居ないけど)」
「す、すごい・・・」
「すごすぎですわ・・・・・」
ライルと葉音が結界の中で感心している。まー、はじめてみたらそう思うだろうな。
「や、やれえええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!」
遠藤が叫び槍の騎士が駈け寄ってくる。俺が騎士の方を向き構えを取る。騎士は槍を構え勢いを止めずどんどん近づいてくる。ぎりぎりのところで騎士が槍を突いてきた。俺は槍の先端を掴み高々と逆さまになりながらジャンプする。槍は掴んだままで刃の部分を握ったので手から血がたれる。
「騎士!そいつを殺れえええええええええええ!!!!!」
遠藤の叫びと同時に騎士が持っていた槍から手を離し腰につけていた剣を抜き空中に居る俺を切ろうとする。流石の俺も空中では避けることは出来ない。俺は持っていた槍を持ち上げそのまま騎士にぶつけた。騎士はひるみ、なんとか剣にあたらずに済んだ。
宙返りするように着地しひるんだ騎士の右手を掴み引き寄せ左手で首元を狙う。
が、騎士の方も俺の左手を掴まれていない右手で掴み防ぐ。お互いににらみ合い状態だ。
「やるな、でも足技じゃー俺の勝ちだ!」
俺は騎士から離れ再び駆け寄る。
騎士の方も剣を再び構える。
「高江古武術、第十五の道」
騎士が上から剣を振り下ろす。俺はその瞬間少し後ろに下がり剣を避ける。そして騎士の懐に入り騎士の脚を払う。騎士はバランスを崩して横に倒れた。急いで立ち上がり騎士の真上にジャンプする。
「氷雨寒波」
右膝を騎士の喉もとに落とす。人間だろうと化物だろうと首の骨と、喉を潰したら誰だって死ぬ。
最後の騎士も俺が立ち上がると煙となって消えた。
「う、うそだああああああああ!!」
遠藤が叫びながら後ずさりをする。
「何がだよ?」
「この力は絶対に勝てる!君に勝てる力なんだ!」
「でも、負けたし」
「ぼ、僕はまだ・・・・」
俺は遠藤に駈け寄り、鳩尾に一発入れた。遠藤は口からつばを吐きその場に倒れ、気を失って動かなくなってしまった。
「見苦しいからそういうのはやめろ」
俺は上から遠藤を見た。こいつは今まで何を考えてきたかは俺には分からない。でも、俺は友を傷付けるようなことがあったら容赦はしない。これが俺の誓いだ。だから、依頼が会った瞬間依頼した奴は仲間となる。仲間の依頼、頼みは必ず果たす。俺の誓い。心に決めた誓いだ。
「遠藤・・・・・・おまえは欲に負けたんだ。俺にじゃない」
それだけいうと後ろを振り向く。丁度結界が解けたみたいで葉音と乃香が駈け寄ってくる。そして飛びついてくる。
それを右に軽く避け二人は床に倒れた。
「空斗君・・・・・・ひどい・・・・・・・・」
「そうですわよ!わたくし達死ぬほど怖かったんですから!」
「そういうな。助かっただけでもましだろ」
「空斗すごいね」
「ありがとよ、敏樹」
「空斗〜「黙れ」がはっ!」
洋がダイブしてきたので後ろ蹴りで軽く吹っ飛ばす。男のおまえになんで抱き疲れなきゃいけないんだよ?ライルとグライはルルに肩を貸しゆっくりと歩み寄ってくる。
「・・・・・・ありがとう・・・・・・・」
「空斗あんたすごいわね」
「空斗さんありがとうございます」
「別にいいよ」
三人は笑っていたのでほっとできる。
「でも、魔法ってなんですの?」
「「「「・・・・・・」」」」
やばい。葉音、それは今言っちゃ駄目。俺と三人が黙りこむ。ここはやっぱり正直に言ったほうがいいだろう。
俺は長々と四人に説明をする。
〜十五分後〜
『ええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!』
やっぱり絶叫。予想どうりの反応だよ。興奮する四人に落ち着くように話す。四人も疲れてきたらしく一分も立たないうちにおとなしくなった。
「でも、信じるしかありませんわ」
「そうだよね。あの戦いを見たら誰でも信じるって」
葉音と乃香が納得。敏樹も腕組をしながら頷く。洋は三人の前に土下座をして俺にも教えて下さいっていっている。ルルがこっちの世界に人間は使えないということを説明するとその場で駄々こね始めた。邪魔なので鳩尾を蹴って黙らせておく。
「はーで、遠藤はどうするんだよ」
「私の魔法で記憶を上手く操作しておくわ」
するとライルが遠藤のところに行って呪文を唱える。
そのあと俺を狙った理由を聞く。そして乃香の気持ちを聞いたが、
「私はやっぱり他人を傷つけてまで私を好きにさせようと考える人は好きにはなれない」
と、いう事。当たり前だと思った。その辺の記憶もライルが書き換えたらしい。
ここで俺はあることを思った。
「ライルの魔法でこいつらの記憶書き直せば「「「「駄目」」」」はい?」
四人は一斉に反対した。反対した理由はこれからの生活が楽しくなるからとか、もっと三人と仲良くなりたいからとか、俺も魔法を覚えるぜ!・・・・・・・・最後のは無駄だといったばかりなのに諦めたいない馬鹿だ。
「分かったよ。じゃ、戻るか」
俺達の生活が騒がしくなるのは当たり前になってくると思った。これからもこの三人といる限り何かに巻き込まれるような気がした。でも、今は楽しく過ごせているからそれでいい。この生活が終わる日がくるかもしれない。でも、今が楽しければいい。俺はそう思った。
空斗「やっと第一章が終わったよ」
作者「いやー短いようで長かったよ」
空斗「意味わからん」
作者「まー良いだろ。第二章では新キャラ出るから」
空斗「また増えるのかよ!」
作者「YES。ま、そういうことで、読者の皆さん、これからもまだまだ続くので「魔法は効率よく使うべし」を宜しくお願いします」
空斗「感想や意見も待っています」
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