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第一章 俺の人生を狂わせる者たち ピンチの後にチャンスあり!?
「はぁ・・・・はぁ・・・・・」

「もう終わり?つまらないじゃないか」

ルルですが、今ピンチの状況です。この人の持っている赤い本、歌本はランクが一つ上の本です。ランクが上ということはより強力な魔法が記されています。その結果、私に魔法では歯が立たない状態になりました。本気でピンチです。

「はぁ・・・この本の契約のもと、歌の解除を求む。第二の歌により風の刃を求む。風は疾風の刃なり。前方に発動!」

私の呪文で目の前に三日月型の銀色の刃が三つ出現した。そして勢いよく学級委員長さんに飛んでいく。

「無駄だよ。壁!」

彼の一声でみんなを囲んでいたガラスの壁が彼の目の前に現れて刃を防ぐ。刃は地面に落ち煙となって消えた。

「ま、また・・・」

「無駄だよ。この魔法は発動している限り、僕の一声で何処にでも作れる」

そんな・・・・・私達はまだ緑と白の歌本の魔法しか知らない。赤に上になると未知の魔法だ。
そんな相手に勝てる勝算は少ない。

「ふっ、この本の契約のもと、歌の解除を求む。第百一の歌により炎の蛇を求む。蛇は我の炎の化身なり。前方に発動」

すると私の身長を軽く超える火に包まれた蛇が現れた。

「な、召喚魔法!」

召喚魔法は全部の歌本に記されておりかく本に五ページずつ。ランクが上がれば上がるほど召喚される物は強力になっていく。

「くっ!ならこちらも!」

ページをめくり一番強力な召喚魔法のところで止める。

「この本の契約のもと、歌の解除を求む。第百五の歌のより風の鳥を求む。鳥は風と共存するなり。前方に発動!」

すると私の右の方から緑色で私が乗れるくらいの大きさのカラスが飛んできた。

「へー、やるね。でも僕の蛇の方が強いよ」

蛇が私の方に体をくねくねさせながら近寄ってくる。カラスが空に飛び蛇に狙いをつけて急降下する。蛇の方はカラスの方を見て鳴きながら威嚇をする。カラスが蛇とぶつかりそうになると蛇の体が先ほどにまして、体の炎を増す。カラスが蛇を見た瞬間少しひるみその隙に蛇がカラスの喉元に食らいついた。カラスは地面に叩きつけられもがく。蛇はカラスをぐるぐると巻きつけ始めた。締めつけられたカラスは一回鳴くと力尽きたように動かなくなり煙のように消えた。

「そ、そんな・・・・」

私からしてみれば最後の切り札だったのかもしれない。カラスが消えた瞬間私はその場に崩れ落ちてしまった。体が一気に重く感じた。学級委員長さんが私に歩み寄る。蛇はその場にじっとしている。
彼が私に前で立ち止まった。私は上を見るとあの無気味に笑った顔があった。その瞬間私の抑えていた恐怖がぞっと沸いてきた。泣いた。私は悔しくて泣いた。

「たいしたことないね君」

「・・・・・・・・・・」

私は下を向いて泣くことしか出来なかった。後ろの方で結界の中から叩く音が聞こえた。みんなの声が聞こえる。でもさっきと同じように聞こえない。分からない。

「弱いなー。弱いよ。僕はこんなにも強くなれた。すばらしい力だよ」

彼が甲高い笑い声が聞こえた。でも聞こえない。

「特別に君たちには教えてあげるよ。僕がどうやってこの力を手に入れたのか」

どうでもいい。でも、みんなを助けたい。そんな気持ちがまだ残っている。私はその気持ちを頼りに意識を集中させる。

「僕は乃香君。君のことが好きだった。だけど君の周りにはあいつが、高江 空斗がいた。僕は彼が邪魔で邪魔で仕方がなかった。彼は喧嘩が強い。拳で戦って勝てる相手じゃない。僕は力を求めていた。そんなある日道端でこの本を拾った。この本の最初のページに書かれていることは魔法が使える。僕は最初は信じていなかったよ。でも日がたつに連れ頼れるのはこの本だけになった。ためしに呼んでみると、どうだ!使えるじゃないか!僕は自我を忘れてその場ではしゃいだよ!ははあはあはははははははははははははははああああああ!!!!!!!」

狂っている。この人はおかしい。何がおかしいかって?全部ですよ!好きな人がほしいだけで他人を傷付ける。おかしい。この人の考えていることはおかしすぎる!

私は自然と彼を睨んでいた。その時の私はどのような表情をしていたのだろうか。怒りに満ちていたのか無表情なのか・・・・・そんなことはどうでもいい。今は彼を倒す。その気持ちが膨れ上がってきた。私は立ち上がり最後のページを開く。彼も気づいたらしく五メートルほど後ろへ下がる。

「この本の契約のもと、歌の解除を求む。第二百の歌より光の弓矢の出現を求む。サジタリウスノ弓矢は天を貫かん。前方に発動」

私の頭の上から五メートルほどの弓矢が現れた。

「へー、まだこんなの使えたんだ」

「うるさい!ここで決着をつけます!・・・・・・発射!」

私の掛け声で矢は一直線に彼のもとへ放たれる。

「無駄だと思うけど。壁!」

遠藤の目の前に結界が張られた。矢は結界にぶつかりものすごい音を立てる。

「ほら無駄だよ」

「・・・・・どうでしょう」

「何?」

矢は消えることはなく壁とぶつかり合っている。するとピキピキと音を立て結界にヒビが入り始めた。

「な、何!?」

学級委員長さんが驚いているようだが、歌本の最後のページは一番強力な魔法となっている。だが強力であるほど魔力の消費が大きい。だからある程度の人は百二十ページほどの魔法しか使わない。
決着をつけようと思った私の賭け。でもいま、私は賭けに勝った。そう思えた。

「く、くそおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

矢がまぶしく光ものすごい音がした。彼の居たところは砂煙で何も見えない。

「か、勝った・・・・・」

私はそう思うと腰が抜けて再びその場に座り込んだ。喜びと歓喜に満ち溢れた。とても嬉しかった。
これでみんなも助か・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「なんてね」

「・・・・・・え?」

私は声が聞こえた。彼が居た場所から。

砂煙が収まってきて人影が見えてきた。そこには平然と立つ学級委員長さんとその前にぐったりと体が半分ないあの蛇が居た。

「今のはちょっと危なかったよ。でもこいつで防いだから僕は無傷」

「そ、そんな・・・・・・」

私はまた泣いた。すると彼がポケットから刃渡り十センチほどのナイフを出して歩み寄ってきた。

私は急いで歌本を開き呪文を早口で唱えた。

「この本の契約のもと、歌の解除を求む。第一の歌により火の玉の出現を求む。火の玉よ魂を集め我に集え。前方に発動!」

シーン

あれ?魔法が発動されない。どうして・・・・・・・

「ルル!魔力がつきたんだ!逃げて!」

結界の中のライルが叫んでいるのが聞こえた。今度ははっきりと。不思議だ。でも、私怖くて動けない。もう駄目かも・・・・・・

「君もここまでだね。あいつの大事な友達が殺されたと知ったらどんな顔をするだろうな?見てみたいよ。君がその第一号だ」

学級委員長さんが私の前で止まる。涙が止まらない。逃げなきゃ・・・・・・・・駄目だ。全然動かない。

「じゃーさよーならー」

彼が勢いよくナイフを振り下ろした。

ごめん・・・・・・・・・みんな・・・・・・・


「たくよ、俺が居ない間に何してんだよ」

え?

私は頭を上げた。その瞬間笑みと涙が同時にこぼれた。学級委員さんの手首を右手で後ろから掴み。

「何ぼっとしてんだよ、ルル」

頭を左手でポリポりとかいている。

「魔力がつきたって?魔法は効率よく使えよ。分かったか?」

「・・・・・・・・・はい」

私たちの強い救世主(くうと)さん・・・・・・
空樹「あ、どうも空斗の兄の空樹です」
海実「姉の海実でーす!」
空樹「テンション高いな・・・・・・」
海実「別にどうでも良いでしょう!それにしても私達兄弟の出番が少ないわね!どうなっているの作者!」
作者「知らん!大体お前ら空斗の一つ上の兄弟だろ。それだったら同じ学校なんだから会いに行けばいいだろ!」
海実「だったらあんたがそうさせれば良いでしょう!」
作者「言っちゃ駄目だろ!そういうことは!」
海実「なんですとー!」
作者「なんですとーじゃねーよ!」
空樹「・・・・・・終わる気配が無いので読者の皆さんこれからも「魔法は効率よく使うべし」を宜しくお願いします。・・・・・・こんな感じか?」


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