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ゆるゆるだんじょん 作者:YUYU
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ダンジョンとはなんぞや

本編始まります。
ダンジョン。
冒険者が日夜戦い、トラップをかいくぐり、宝を探し、そして命を懸けて攻略する場所である。
初心者向けのダンジョンや高ランクの冒険者向けのもの、謎解き成分多めのダンジョンや、秘境にあるような穴場まで多種多様なものが存在している。
だが、共通していることはダンジョンに入ることは覚悟を決めねばすぐに命を落とすと言うことと、完全に攻略すればそのダンジョンに応じて何かしらの力を得ることができると言うことである。

この世界にはたくさんのダンジョンがあり、完全攻略すればそのダンジョンは消えていく。しかし、ダンジョンはなくならない。
ダンジョンは日々ひっそりとその数を増やしているのである。
ダンジョンの近くにある町や村はたまったものではない。
ダンジョンが成長してくると外にまでモンスターがあふれかえり町や村を襲ってくるのである。
よって冒険者たちはダンジョンを見つけると即座に情報収集に奔走し、たくさんの仲間を引き連れてダンジョンを完全攻略しようとしてくるのである。

「よし、いいぞ。いい回答だ」
男が言った。
「いいか、これがダンジョンというものだ」
モニターに映っているのはある冒険者の一団である。数は6人といったところか。
これから入るのであろうダンジョンの入り口が映されている。
「冒険者はこうして基本的に多人数でダンジョンを攻略してくる。なぜだ?そこの青いメガネかけているおまえ」
「はい、ひとりではダンジョンを攻略することは難しく、命の危険性がある以上、生存確率を上げることはダンジョン攻略を行う上で非常に重要であるからです」
秀才風の男が言った。
「座っていいぞ、その通りだ。ダンジョンで生存確率を上げていくことは完全攻略につながる。これから見るものはどのようにして冒険者がダンジョンを攻略しているのかというものである。実際のものであるからしっかりとどういった点を気をつけて行かなければならないかしっかりと見て、考えろ!」
映像が流れ出す
「ああ、あとこの映像を見た際の感想誰かに言ってもらうからちゃんと見とけよー」
部屋中がえーという空気になる。口には誰も出さないが。


―――――――――――――――――――――


「よし、最終確認だ」
鎧男が言った
「これからダンジョンを攻略する。いいか?今回はただの『攻略』ではない。『完全攻略』だ」
「分かってるぜクルト。俺たちはこの半年で強くなったし、このダンジョンの情報もかなり集めた。今回こそ完全攻略してやろうぜ」
「そーよ、ゼスのいう通りだわ。がんばりましょ」
チャラ男とマッチョ女が相づちを打っている。
「ゼスにメグ、僕たち魔法師だって負けられない。ね、ベルティア、マルナ」
ちび男も負けじとしているのか他の二人にも話しかけている。
「まーねー」
「とりあえず、後方はまかせてよ。私たちが補助するし」
帽子女と猫耳女がそれに続く。
全員の言葉に鎧男がうなずく。
「よし、ダンジョン攻略だ」


6人は順調にダンジョンを攻略していく。
時にモンスターと戦い、時にトラップを解除し、着実にダンジョン攻略していく。
鎧男とマッチョ女が前線で戦い、チャラ男が弓で補助する。ちび男が攻撃魔法でモンスターを殲滅していく。帽子女は回復を行い、猫耳女は付与魔術を行う。バランスのとれたパーティーといえるだろう。
典型的なダンジョンである以上、この6人であれば効略のみ行うのであればすぐに出くるだろう。実際、何回か攻略はしている。しかし、完全攻略となると話は別である。ともあれ、6人は何の苦労もせずダンジョンの最奥に到達したのである。


―――――――――――――――――――――――――――――


いったん映像が止まり、男が言った。
「まあ、見ての通りあっけなく最奥まで到達したわけだが、こいつらの言っていた『攻略』と『完全攻略』の違いはなんだ?じゃあ、一番奥の眠そうなちび答えろ」
男に指名された小さな女が答えた。
「ふわー」
あくびをしながら、
「そーですねー、『攻略』はダンジョンの最奥まで行き、帰ってくること。」
はぁ、とため息をついてから、
「『完全攻略』はダンジョンとの、まぁ総力戦ですねー」
実に面倒くさそうである。
「お前はもう少しまともに話せんのか?まぁ、いい座れ。かなりざっくりだったがその通りだ。ダンジョンにはそれぞれ『コア』と『マスター』がいる。」

つまるところ『コア』とはダンジョンを形成している核であり心臓部である。『コア』がなければダンジョンは働かないしダンジョンの外に運んでしまえばそのダンジョンはなくなる。もちろん破壊されてもダンジョンは機能しない。
しかし、『コア』にはかなりの価値があり、冒険者はそれこそ死に物狂いで取りにくる。何せ、小さなコアでも家を一軒買えるくらいの金になるためである。

一方、『マスター』はというとダンジョンの脳ともいえる形は様々で人のようなものもいれば、モンスターと同じ様なものだったり、武具であることもある。まぁ、何でもアリだ。
しかし、『マスター』に関してはどのような形態であれ撃破しておく必要がある。何せ『マスター』は『コア』の生成が可能なのである。せっかく『コア』を奪取しても『マスター』がその『コア』を破棄してしまえば砕け散ってしまう。
そのため『マスター』を討伐し、そのあとで『コア』を奪うというのが完全攻略のセオリーとなってる。

「いいか、『完全攻略』はすなわちダンジョンの死だ。『コア』の奪取または破壊と『マスター』の撃破またはダンジョン外への逃亡の2つの条件がそろってはじめて『完全攻略』となる。」
男の話は続く。
「もちろんダンジョンだって黙って見ているわけではない。よってダンジョンにおける総力戦となるわけだ」


―――――――――――――――――――――――――――――


「さて、『マスター』を探すか。ゼス、マルナどの辺が怪しいんだ?」
鎧男が振り返る。
「かき集めた情報によれば最奥が一番最有力候補だな」
「私も最奥だとは思う。一応ずっと【感知】と【情報収集】の魔法展開してたからここまで引っかからなかったし、たぶんこの先に隠し通路か何かあると思う」
と、二人は何もない壁を見る。
「狩人のゼスと付与師のマルナのどっちも同じとこに目つけたならまあ、間違いはないわね」
と、マッチョ女が続いた。
「でも、これフツーの壁よ~。この前来た時私本気で攻撃したもの」
「メグの本気だけじゃなく僕の魔法でも壊れなかったしね。何か仕掛けがあるんだろう」
ちび男が言った。
「一応条件があるかもって思ったから全ての階層でモンスターとトラッブは潰してきたし、すべての通路の確認したからな。もう後はここだけだ」
鎧男はそういうと、あたりを調べようとした。
「まって」
帽子女が無表情で
「たぶんわかった」
といった。
この話、主人公だれ?
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