ハヤテのごとく!短編集〜ヒロインは変わる、時のように〜つながりを持たない短編集2(2/3)縦書き表示RDF


ハヤテのごとく!短編集〜ヒロインは変わる、時のように〜つながりを持たない短編集2
作:ユーリ



第1話:桂雪路&薫京之介編〜約20年の想いが叶った日


薫京之介。

白皇学院で体育教師をやっている28歳の独身。

子供の頃からガンプラにハマっており、収入の一部をガンプラ購入に当てている男である。

まぁそれも、恋人がいないからなのだが。

しかし実は、幼なじみで現在同僚である桂雪路に昔から好意を抱いているのだ。

だがなかなか言い出せず、10数年もの間告白できずにいたのである。

そして、今彼は・・・

なぜかその雪路と共に飲み屋にいた。

雪路
「で、ナワ○は最近どうなのよ?」

京之介
「だからオレはナワ○じゃねぇっつうの。オレがナワ○ならオマエはキバ○シかよ。」

いつもの会話が続く。

雪路
「アンタこの前、橘君のメイドさんとお見合いしてたでしょ?」

京之介
「あ、あぁ・・・最後はオマエが妨害したけどな。」

雪路
「アンタって、ああいうタイプが好みなの?」

京之介
「イヤ、そういうワケじゃ・・・」

雪路
「じゃあ、好きな人はいないの?」

京之介は、雪路の顔を見て思った。

今日の彼女は、いつになく真剣な顔だと。

京之介
「イ、イヤ・・・一応気になるヤツはいるんだけど・・・」

京之介は目をそらしながら言った。

雪路
「そう・・・」

京之介
「オマエはいるのか?好きな人。」

今度は京之介が雪路に聞いた。

雪路
「いるわよ。小さい頃からずっと想ってる、ある人がね・・・」

京之介
「え?」

京之介はキョトンとした。

雪路
「覚えてる?私とアンタがまだ高校生だった頃・・・」



回想・・・

10年前

「薫〜!オマエ高校生のクセにガンプラやってんのかよ〜!」

「くだらね〜事やってんな〜!」

京之介は、2人の男にからかわれていた。

1人の男が、京之介の机からガンプラを取り上げた。

薫京之介『当時18歳』
「あ!返せよ〜!!」

「ヘッ!こんなつまんね〜物、こうして・・・」

男がガンプラを上に振り上げたその時、1人の少女がそれを引ったくった。

パッ!

「あ!テメェ二之宮!」

「何すんだよ!!」

二之宮雪路『当時18歳』
「この子が何やろうが、アンタらには関係ない事でしょ?こんな大人気ない事しないの!」

昔の雪路は、現在のヒナギクのように正義感が強かった。

「ヘッ!幼なじみだからってかばってんじゃねぇよ!」

「オマエらデキてんじゃねぇのか〜?」

2人の男が雪路をからかうと、雪路は男達をはたいた。

バシバシ!!

「イッデェ〜!!」

雪路
「そんな事、アンタらには関係ないでしょ!?ホラ、お昼買いに行くわよ京之介!!」

京之介
「あ、ああ・・・」

頭を抑える2人を尻目に、雪路と京之介はお昼を買いに出かけた。



雪路
「フ〜、やっぱ飲物はグレープフルーツジュースにかぎるわね〜。」

京之介
「なぁ、雪路・・・」

雪路
「何よ?」

京之介
「何でオレの事、いつも助けてくれるんだ?」

雪路
「何でって、そりゃ・・・アンタが泣き虫だからでしょうが。アンタを守るのは、幼なじみの私の役目・・・そう私は思ってるから・・・」

京之介
「・・・」

雪路の発言に、京之介は赤面した。

やがて、ヒナギクの6歳の誕生日に雪路達の両親は8000万円の借金を彼女に押しつけて姿を消した。

雪路はコーヒーショップで必死になって働き、何とか借金を返しきった。

まぁ、多少強引な手段も使ったようだが。

その後、雪路とヒナギクは桂家の養女となったのだ。





京之介
「そうだったな、そんな事もあったっけな・・・」

雪路は少しビールを飲んだ。

京之介
「なぁ、雪路。オレの話聞いてくれないか?」

雪路
「良いわよ。話って何?」

京之介
「オレさ、昔からオマエの事好きだったんだ。でも、オマエはオレよりもカッコイイし、人気もあったし・・・正直、オレなんかが雪路と釣り合わないと思ってて・・・約20年も片想いを続けてきたんだ。」

雪路
「・・・」

京之介
「情けねぇよな、オレ・・・日比野がオレにキモイ話だって言うのも、わかる気がするよ・・・」

京之介の話が終わると、雪路は彼に顔を寄せた。

雪路
「アンタ、そんな事でずっと悩んでたワケ?確かに情けないわね。」

雪路はそう言うと、京之介の頬にキスをした。

チュッ!

京之介
「ゆ、雪路!?何を・・・」

雪路
「良い?良く聞きなさい!私はね、アンタの器用な所が好きだったのよ。でも、恥ずかしいからか中々言い出せなくて・・・20過ぎてもアンタに告白できないイライラを、酒とかにぶつけて晴らしてきたけど、やっぱもう限界だわ。」

雪路は言い終わると、頬を赤くさせながら言った。

雪路
「ずっと言えなくて、ゴメン・・・私、アンタの事が好き。アンタさえ良いなら、私と結婚してくれない?」

雪路が言い終わると、京之介は瞳が潤んだ。

京之介
「良いに決まってるじゃねぇか。オレもオマエの事が好きなんだからよ・・・」

雪路
「フフ・・・これからもよろしくね、京之介。」

京之介
「こちらこそよろしく、雪路。」



それから1ヶ月後、雪路と京之介は結婚した。

式にはハヤテ達生徒が多数駆けつけ、2人を祝福してくれた。

雪路はもう、イライラを酒等にぶつける事はないだろう。

ずっと想い続けてきた、幼なじみと結ばれたのだから。

桂雪路と薫京之介。

2人の未来に、幸あれ。



桂雪路&薫京之介編・完












ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう