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初心者です。上条さんと美琴センセーが好きなので作ってしまったorz
でも後悔はしてない。このままやってやるぜー!!
一話
学園都市。
ここは学生が八割以上を占める『学生の街』であり同時に超能力を開発する『研究機関』でもある。



「はぁ……。」

残暑厳しい午後の学園都市。例えそれが夕方だろうが暑いものは暑い。
そんな学園都市が夕暮れで赤く染まるこの時間、八割以上が学生のこの学園都市では学生が自由に行動できる時間帯だ。遊びに行く者、友達とダラダラと喋っている者、多くの人間がこの時間動きだす。


そしてその賑やかな放課後の学園都市を歩く『普通の』一人のツンツン頭の少年――上条当麻は一人、静かにため息をついた。


普通の高校生上条当麻は――一言でいうとツイてない。

今日にしたって、上条が起きた時はもう授業開始のチャイムが鳴る十分前だったし、朝食を作れないことを同居人に言ったら問答無用で噛みつかれ、そのゴタゴタで結局学校に遅れてしまい、見た目小学生な担任に補習だと言われ、そのことでクラスの男子から反感を買い殴られ、女子には冷たい目で見られた。それが今日の今に至るまでの不幸だった。
そして今、やっと補習が終わって憔悴しきった体に鞭打って家へと帰っている途中なのである。

しかし、まだ上条の不幸は終わらないのだ。上条にとって『不幸』とは『日常』なのである。

それは上条がいつも通る、『あの』自販機の前を通った時に起こった。


「待ちなさい!今日こそ決着つけるわよ!!」


ダン!っと前から中学生くらいの女の子が大声でそう言いながら上条の前に立ちふさがった。


もし彼女の制服をみた人がいたならそれは驚いただろう。
なぜなら――、彼女が着るその制服は、常盤台中学の制服だったのだから。




常盤台中学。
学園都市のなかでも超エリート、そして超お嬢様が通う男子禁制の街『学舎の園』にある5つのお嬢様学校の内の一つ。生徒全員がレベル3以上であり、入学条件がレベル3以上ないと例え王族であっても入れないという世界的な名門校。


そんな常盤台の制服をきた子が、大声でなんてことのない少年に声をかけているのである。

上条にとって彼女は初めてあった存在ではないのだが、
今は数々の不幸のダメージで弱っているらしく、少女――『超電磁砲』(レールガン)御坂美琴には気付かずに横を通り抜ける

美琴はしばし呆然とした後……勢いよく振り向き、上条の背中に向かって容赦なく雷撃を放った。


「待ちなさいって……言ってんでしょうが―!!」


あまりのテンションの低さ自己嫌悪に陥っていた上条は、後ろから聞こえるバチバチといった音に反応した。それは数々の戦闘で培った本能である。考える前に体が動く。

後ろから信じられないほど雷の槍が、上条を襲う。それを振り向きざまに右手を突き出すことでなんとか消し去る。


「うぉ!?ちょ!あぶねー!!」



なんとか無事雷撃を防いだ上条はそこで初めて美琴に気付いた。


「なにすんだビリビリ!!一歩間違ったら上条さんは一瞬であの世行きですよ!?」
「だからビリビリって言うな!!私には御坂美琴って名前があるのよ!!というかどうせアンタには効かないんでしょ!!」




そう、上条の右手には『幻想殺し』という力が宿っている。右手に触れたものが異能のものから神の奇跡(幸運)を打ち消してしまう能力。それはここ、学園都市の超能力も同様だった。


「だからって!……ああもう!不幸だー!!」


もはや彼の代名詞となったその言葉を放つ。
そしてその言葉に美琴が反応する。

「ちょっと!せっかく私がしゃべりかけてやってるのに不幸ってどういうことよ!?」
「あたりまえだろ!どこの世界に雷喰らって『幸せだー』なんていうやつがいるんだよ!いたとしたらそれはもう人間じゃねぇ!」

……美琴にはそのような人間が身内にいるのだが今はそんなことには頭が回らなかった。


「うっ!……だって……、でもそれはアンタが無視するからでしょ!?」

美琴はそう言って上条を睨む。

「はぁ……。」

ため息をついて上条は美琴を見る。

「な……なによ……?」
「……あのな御坂?アンタアンタって言われても俺には一体誰の事言ってるのか全然わかんねーよ。お前にも『御坂美琴』って名前があるんだろ?だったら俺にも『上条当麻』って名前があるのは当然だろ?俺だって名前で呼ばれればすぐに気付くって。」

うっ!っと美琴は小さく声を出した。痛いところを突かれた――。


そう、美琴は上条の事を名前で呼んだことが無かった。いや、正確には呼べなかったと言ったほうがいいかもしれない。

御坂美琴――学園都市が誇るレベル5『超電磁砲』――は、レベル0の無能力者――上条当麻のことが好きなのだ。



なんの力もない、『レベル0』無能力者。超能力を研究するここ学園都市では、彼らは落ちこぼれの存在としか映らない(実際彼らは実験の内容からして『落ちこぼれ』なのだが)。
しかし、だ。

美琴は知っている。
なんの力もない彼――上条当麻が、本当は誰よりも強いということを。
その拳一つで強大な力に立ち向かって行くことを。見る者に安心感を与えるその力強い背中を。絶対に曲げないその信念を。

美琴を絶望の淵から救った、その言葉を。


「お前は、笑ってていいんだよ。」




病院のベットで上条が言ったこの言葉を美琴は一生忘れないだろう。いや忘れるはずがない、忘れることなんてできない。だってー








好き、だから――。









そうして新たな感情に気付いた美琴だが、今まで恋といったことをしたことが無かった。

それゆえに、彼女には上条とどう接していけばどうかわからなかった。上条に会うとをなにも考えれなくなる。それはもう、赤面してしまうほどに。そして言いようのない気持ちを紛らわすために、勝負――という言葉を使ってしまう。たしかに最初ははんとにそれだったのだが、今は微塵もそんな気持ちではない。

『私を見てほしい』、ただその気持ちだけで。
それは上条の名前を呼ぶときだってそうだ。ほんとは、名前で呼びたい、そう思ってるのに。
上条を前にすると、どうしても憎まれ口を吐いてしまう。それでどうしようもなくなって能力を使ってしまう。

そんな美琴は、自分で自分が嫌いになりそうだった。

だから今、上条に名前のことを指摘され、美琴は言いようのない気持ちになっていた。
それは、学校の授業で自分は答えを分かっているのになかなか言い出せない。そんな気持ちと似ていた。
そう、もう答えはでているのだ。あとはそれを言い出す勇気を出すだけなのだが……


顔を赤くしながら俯いている美琴を見た上条は、(名前を呼びたくないほど嫌っているのか?)っとちょっとしたブルーな気持ちになっていた。

このままでは埒が明かないので、上条は美琴に背を向けながら言った。
「そこまで呼びたくないんなら、無理して呼ぶことねーよ。まあ、上条さん的には少しくるものがありますけどね。じゃあなー御坂ー。」

といいながら歩き始めた。

それを呆然と美琴は見るしかなかった。なぜか足がすくんで動けない。動いてくれない。




その言葉を聞いて、その態度を見て、美琴は思った。(無理なんかじゃない。)と。
思った瞬間心の中で感情が爆発した。

(嫌!嫌!嫌!!!そんなこと無理じゃないのに!ちゃんと名前で呼びたいのに!どうして!?どうしてなの!?……好きなのに、こんなにアイツのことが、当麻のことが!!)

(当麻。)と。普段はお風呂屋ベットの中で小さくつぶやくぐらいが美琴の精一杯だった。でもつぶやくだけで美琴は幸せになれたのだ。
しかし今は、今だけは。


(言わないと……。ちゃんとアイツに……当麻に!!)


そう考えをまとめて美琴は駆け出す。
上条の元へと――。




なんか要望とかありましたら遠慮なく言ってください。すぐに意見は採用となります。というかくださいorz


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