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安楽死制度

作者: 峯岸

パイナップルは胃が荒れる


パパイン消化酵素がオレの胃を分解する。

あっ、あっ、

口から血がっ!

下からも血がっ!


勿体無いから飲むしかない。

ペロペロ

流石に下から出たやつは飲めない。

でも、ゴキブリはうまそうに食べてる


ゴキブリ「うまいでう! 神様!!


ゴキブリが俺の周りをウロウロする。


ゴキブリはキッチンに置いてある皿に卵を産み落とた。さも食べてくれと言わんばかりに。


流石に恩返しなら、それに答えないわけにはいかない。

しかし、ためらう。少なくとも唐揚げにしないとムリだろう。


掃除機で吸うのはかわいそうだし、外はまだ寒いし、添い寝はむりだけど膝枕までなら


翌朝、寝返り打ったら、たまたま口の中に入りました。意外と居心地が良いそうで、なりよりです。


さて、ゴキブリのエサを探さないといけない。今日からオレも同じものを食べないといけないからな。


あ、、


やべえ

呑み込んでもうた。





次の日、おしりから出てきて再会できる奇跡。


ゴキブリ「久しぶりです


昨日あったばかりだよ。


さて、もう口の中はやめよう。内ポケットで十分だ。


窓の外に猫がみえる




俺の相棒を狙っているのか?


そうはさせんぞ!


と、思ったらゴキブリがでてきて猫に挨拶した。


ゴキブリ「こんにちは! いつもありがとうございます


なんだって?

ゴキブリのやつ猫と友達だったんか。人脈が広いなぁ、うらやましい。


うらやましい?

(恨めしい)の間違いじゃないか?

オレは人間なのにゴキブリしか友達がいない。ゴキブリは猫と友達だというのに、


その日からオレはゴキブリと猫に対する嫉妬が止まらなかった。

とても辛い日々だった。愛した相手を憎んでしまったのだから、

しかも二人。

2人を同時に愛するなんて、神様が許すはずがない。

愛しながらも憎んでしまったの

地獄。何度も死のうと思った

いっそ憎みきれて殺せたらどんなに楽だろうか。


そんな日々オレは二人と出会った日について、思い出した。


パパイン酵素がで胃が荒れる


そう、あの苦しみの方が愛し憎みき地獄より、遥かに地獄だったのだ。


オレは悩んだ。あのパパイン酵素の痛みさえ思い出せば、きっと今の破壊的な嫉妬狂も忘れるはずだと



オレはパイナップルを食べた。多々食べまくった。


そして痛みに後悔した。


おのれ、こんな地獄に追いやった

そもそもの原因はあいつらだ

奴らが憎い。

憎すぎる

息を忘れるくらいにイライラする


そうおもった瞬間、出血多量で動けなくなった、。

意識が遠のく



ピーポーピーポー



猫が輸血してくれ、ゴキブリが119してくたようだ。

オレは一命をとりとめた


しかしガンが判明した。余命3年だ。

最初は絶望したけど、猫もゴキブリもあと3年くらいが寿命だそうで、3人仲良くあの世にいけるみたいだ。


俺の使命はひとつ。麻薬と安楽死制度を国会で承認させ、3人で仲良くラリながら『 あの世』に旅立つこと。


その為には、まずどうするべきか相談だ。

ゴキブリと猫の人脈に総理大臣とかおらんか?



副総理でもいい。

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