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世界の狂う重さ 作者:ん?ん?ん?ん!!
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7話 そうゆうプレイ

「鞘香さんは!?」
部屋に入るなりそう聞いてみる。

「いや、いなかった。いなかったんだが―――」
部屋の奥の方から声がした。
影になっていてよく見えない。

「変わりに千鶴子さんがいた。」
近寄ってみると、確かにそこには千鶴子さんがいた。
両腕を後ろで縛られて、口にはガムテープが張られている。
両足も縛られているようで、床に横たわっている。
英知がガムテープをゆっくりと剥がしていく。
「ぷはっ、どうしたのよ、あなたたち。」

口が自由になるなり千鶴子さんはそう言った。
いやいや、それはこっちの台詞だ。

「千鶴子さんこそ、何があったんですか?」

「何がって、何が?」

何がもなにも。
「どうしてこんな所で、縛られていたんですか?」

僕がそう聞き直すと千鶴子さんは、英知に解いて貰った腕をさすりながらにこやかに答えた。
「あぁコレ?コレはそういうプレイよ。」

いや。

いやいや。

「は?プレイ?」

「そうよ。自分で自分を縛ってたの。自縛プレイ。」

「いや、けど、後ろ手に縛られて………」

「あら?出来るわよ?」
言いながら、英知に解いて貰ったロープを拾い上げる。
「ほら。こうして、こうして、ここを通して、ふぁいごにほほほふひふぇひっふぁれふぁ、ね?」
確かに彼女の両腕は、さっきまでと同じ状態になっていた。
んだけど、問題はそういう事じゃない。

「いや、まあ。自分で縛れるのは分かったんですけど、何でそんな事をする必要があるんですか?」

「楽しいじゃない?」
んん。楽しくはないと思うんだけど。
というかそういう事でもなく。

「あの、そもそもですね、自分で縛る縛らない以前に、この部屋鍵が掛かってたと思うんですけど。」

まさかそれも自分で掛けたとか言うのだろうか。
嫌な予感を覚えて、ドアを振り返る。
しかしそのドアには鍵穴が無く、サブターンも無かった。
どうやら、内側からは鍵が開けられない作りらしい。
………?
何に使われていた部屋なのだろうか。
まぁとにかく、懸念事項の一つを解消できた僕は、改めて千鶴子さんの方を見た。
すると、僕が振り向くのを待っていたらしい千鶴子さんは、

「密室って萌えるよね!!」
と、ビシッと変なポーズを決めた。
それは答えになっていないし、何かもうこの人よく分からん。

「ほら、いいかげんにしてやれよ。茉莉が困ってるだろ。」
今まで静観していた英知が千鶴子の肩に手を置きながら言った。

「えー、もうちょっといいじゃん。茉莉君って、反応がいちいち大きくて楽しいのよ!?」

「ああ、知ってる。でもまた今度にしてくれ。」
知ってるって何だよ。否定してくれてもいいじゃないか。
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