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 とりあえず処女作です。読んでくださる方いたら、多謝。微妙さ溢れる短編。

 SFというほどSFでもないし、ホラーと言うほどホラーでもないので、とりあえずSFと。 
時代はシチューである
作:黒道遊訪


 時代はシチューである。

 君はこのことを知っているか?知っていないのなら知るべきだ。





 さて、今日は何時に起きるんだったか。まどろみのなかにいつの間にか意識が戻っているのに気付いて、僕は目覚まし時計に手を伸ばした。

 あれ、ない。手を動かして見ても、見当たらない。ああ、何かの拍子にベッドから落ちたのか。仕方ないな、目を開けてやるか。

 ここはどこだ。まあいい。夢だろう。僕の前には一冊ノートがあった。僕の昔使ってたノートに似ている。夢だからだろうか。他の周囲は全く目に入らない。きっと夢だからだろう。

 何の気なしに、僕はノートを取ってその表紙を見た。表紙にはこうかかれていた。


 時代はシチューである。





 鍋を用意しろ。




 僕は山の頂上にいた。いやこれは崖と言うべきかもしれない。なんだかふわふわする。見晴らしはとてもよくて、雲や木々の自然がとてもきれいだ。僕は散歩したい気分になって、ものすごく良い気分でのんびりと歩いていった。崖は弧を描くようにして続いていて、最後には元の場所に戻る。大きな穴となっているようだ。しかし、崖の反対側は気にならない。きっと夢だからだろう。


 水を張れ。具をいれろ。



 僕は湖の上にいた。めまぐるしいことだ。でも、僕は一日に7回夢を見たことがある。何度も変わる夢があったとしても、全然不思議じゃないはずだ。だって夢なんだからね。

 僕は何かの舟に乗ってるらしかった。ぷかぷかかたかた揺れている小船。水があるからなんだか涼しそうに見える。水面はほとんど波立っていない。穏やかだなぁ、と思っていたら、赤や黄色や緑の大きなものが降ってきたんだ。当然、大揺れ。大変迷惑だよ。そういう変なことしかできないのかい、この夢は。水がはねて冷たいじゃないか。


 あれあれ、周りが黄色い塊だらけ。なんと、飛び移れるじゃないか!早速僕は飛び移ったね。それが当然だろう?なぁに、飛び移るのに危険はないさ。夢なんだから。何だってできる。黄色い島を渡っていくと、何か明かりが見えたよ。まあ、その時初めてあたりが結構暗かったって気付いたんだけど。あれれ、さっきは明るかったんだけどな。大きなものが降って来たときは。まあいいや、ちょっとあの辺まで行ってみよう!




 スイッチを強に。



 だんだん暑くなってきたな。水だらけなのに何でだろう。でも、さっきの明るいところに行くにつれて涼しくなっていく。もう少しだから頑張ろう!と、思った矢先、凄く明るくなった。いやぁ、良いね、明るいって。と、急に湖が白くなっていったんだ。いやぁ、変な夢!





 ことことことこと・・・。




 また暗くなった。ああ、もうやめてよ。暑いんだってば!でも、このあたりは安心、光が見えてるからね。とても涼しいんだ。でも、夢ってこんなに暑いものだっけか。と、その時僕は急に流された。あれ・・・なにがなんだか・・・。


 とと、何があったんだろ。しばらく気絶してたのかな。急に真っ暗になっちゃった。やけにあったかいけど、今度は耐えられないほどじゃない。





 あとは。
 




 おお、なんだか高い声が聞こえるぞ。初めての声だ!なんて言ってるんだろ。
「水を先に入れたの?」
「ええ、そうしないと死んじゃうでしょう?生のものが食べたいと仰せでしたもの」
似たような声。でもなんて言ってるんだろうか。
「じゃあ、お出ししましょ。行ってくるわね」
なんて言ってるんだろうなぁ

 なんだか低い声が聞こえる。
「これが例のあの青い星の料理かね?」
それにさっきの高い声だ
「はい、あの星に最も豊富な素材を加えた特製の品です」
何て言ってるんだ?
「おお、うまそうだ」
暗闇が開けて、目の前にあったのは大きな口だった。


 ノートが閉じた。



「シチューと言うのか。うん、これは良い味だ。こりこりと食感がいい。地球と言ったか。是非、侵略すべきだ!」


 読んでくださり、ありがとうございます。まだ短編ちょちょいとしか書けないものですが、これから色々試して行こうと思っております。

 なにあれ、読んでくれたことに感謝を!













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