生徒会のお仕事 act1-4
何とか生徒会室にたどり着き、葵は胸をなでおろした。
大きく息を吸い、ゆっくりと吐き出す。
気持ちを落ち着かせながら、パネルを操作する。押し間違えないよう一つ一つ確認しながら。
小さな警告音の後、扉が開く。
「し、失礼します」
生徒会室には四人の生徒がいた。
部屋はそれなりの広さがあるものの、本棚とコンピュータ関連の機械により、ひどく狭く感じる。
全部で五つの机があり、それぞれ生徒会長・副会長・会計・書記・予備と振り分けられている。
そのどれにも座っていない生徒が葵に話しかける。
「えーと、日向葵さんだね?」
「は、はい」
「よかった。道に迷ったんじゃないかと心配してたんだよ」
高等部の襟章をつけた少年はにこやかに笑った。少年は葵とあまり変わらない身長で、どこか柔和な印象を受ける。
「あれ、もしかして生徒会長さんですか?」
「うん、今日は初日だからね。オリエンテーションを任されたんだ」
生徒会長、三橋涼。高等部三年でありながら、その小さな体と爽やかな笑顔でいつも中等部に間違われてしまうという童顔の持ち主だ。
「それじゃあ説明を始めるから、日向さん、座ってください」
「あ、はい」
葵は部屋を見渡す。
席にはそれぞれ三角錐が置かれており、役職が書かれている。
生徒会長と書かれた三角錐の席に座っているのは厳しい目つきをした少年で、少し小さめの眼鏡をかけている。
書記には先が二股にわかれた帽子をかぶっている、幼い女の子。
会計には見るからにスタイルのよさそうな優しげな眼をした少女が座っている。
葵は、残る「副会長」と書かれた三角錐の置かれた席へと向かっていくのだった。
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