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正義の学園
作:枕源氏



妖霊万来 「黒蛇」その四


 なんとかるりをなだめ、三人は社務所へと入る。

「さて、それじゃあ詳しい話を聞こうか」
「今さらまじめぶっても遅いですよー」
「ごほん。何をおっしゃる。わたしは常にまじめだよ」
「どの口がそんなこと言うですかねー」

 二人の言い合いに苦笑しつつ、やいこはお茶を差し出す。

「どうぞ」
「ん、ありがと」
「どうもですー。……それで、わたしたちへの依頼はどんな内容なんですかー?」
「はい。もしかしたら、あまり大したことではないのかもしれませんけど……」

 やいこはうつ向き気味に語り始めた。

「ここ最近、この神社周辺の霊的磁場が異常に強くなってきてるんです」
「むー。そう言われればここはちょっと息苦しいかも」
「ええ。敏感な人なら寒気を、瑠璃様ほどの霊力を持つ人ならば息苦しさを感じるほどに。」

 大異変以来、霊が及ぼす影響はより顕著なものになっている。その一つが霊的磁場の増大だ。
 霊的磁場とは、幽霊や妖怪、すなわちこの世ならざるものがいる場所で発生するもので、周囲の人や動物に悪影響を与えるものだ。

「それで、どうして急に霊的磁場が強くなったのか、その原因を調べて、出来るならその原因を取り除いてほしいんです」
「なるほど、わかりました。では早速参りましょうか」
「あれ、ゆうくんもう原因わかっちゃったんですかー?」

 やいこが語り終わるやいなや幽介は立ち上がり、出入り口へと向かう。

「ああ。まあ見ていてください、やいこさん。僕がすぐに片をつけてあげます」

 幽介は自信たっぷりにそう告げた。












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