皆さん、お久しぶりです。
活動報告でも述べました通りです。
本当にすみませんでした。
分かって頂けたらと思います。
これからまた頑張りますのでよろしくお願いします。
第十九訓─今は亡き師─
『美しく、最後を飾り付ける暇があるなら、
最後まで、美しく生きようじゃねーか』
何にも臆されることのない強き魂。
何に対しても真っ直ぐであり、決して曲がることのない強き想い。
己の決めた道を悔やむことなく突き進み、その先に見える何かを信じ続ける信念。
己が信じた一面を貫きとおすその武士道。
何事にも負けぬ事無く、堅く決して負ける事のないその人。
行けその人よ
止まるなその人よ
決して下がるなその人よ
無理にでも突き進み、
その先にあるものを信じよ
銀色のその人
諦めるな、銀時よ
†
重々しい沈黙が、辺りに漂う。初めて見る近藤の真剣な顔に、銀時は思わず眉を寄せた。
普段はふざけてばかりいて陽気に笑っていた近藤が、ここまで真剣な顔で。
何だ?何かやってしまったのだろうか?何て、大袈裟に心配するが、とりあえず聞くだけ聞くかと、部屋に入り、畳の上に胡坐をかいた。
「で?何だ?聞きたい事ってよ」
耳をぐりぐりとほじりながら面倒くさそうにそう言い、近藤の返答を待つ。
「………、松陽先生、という方に聞き覚えはないか?」
─────!
その言葉を聞いた瞬間、
その名前が耳から無理矢理入り込む。
そして、頭まで到達すると、
異常な程ぐるぐると駆け巡った。
──心臓がどくりと一層大きく鼓動を打った。
段々、胸がじわじわと締め付けられ、苦しい。
あの人との思い出が、まるで走馬灯のように頭を駆け巡った。
「………さーな」
顔には出さない。
出せば何かが壊れてしまいそうで、どこからか来る不安を恐れぬよう、耳をぐりぐりとほじりっていた手を、また再開した。どうやら無意識のうちに止めていてしまっていたようだ。
「………」
近藤は黙ったまま、こちらをただじっと、まるで何かを探るかのように、見つめていた。
「……んだよ?気持ちわりーんだけど。
いっとくけど、俺ァ雌じゃねーから。山行ってこい、雌が沢山ウホウホ言いながら近寄ってくるから」
ここで、それ明らかにゴリラの事言ってるよね!?と、ツッコミが返ってくるかと思っていたが、何一つ喋る事無くまた沈黙が漂う。
「……………俺、…いや、俺たちは」
そこで、沈黙を破ったのは土方。
「──夢を、見たんだ」
土方が、ゆっくりと、まるで誰かに語りかけるかのようにゆっくりと、そう言った。
「──夢?」
銀時は当たり前のようにそれを聞き返す。
「………
じゃれあってた、アンタが」
「………。」
土方は銀時の顔を窺いながらそう言うと、銀時は眉一つ動かさず、ただそれを聞いている。
だが、もう銀時はどんな夢なのかが目星がついていた。
松陽、銀時、じゃれあい。
この三つの言葉から出されるのは、たった一つ。
幼少時代の、銀時。
恐らく、土方らはその夢を見たのだ。
「……高杉と、桂も」
土方が、そう言って銀時の様子を見る。
「ハッ、俺たちの夢でも見たってか?」
ソレを銀時は鼻で笑い飛ばし、どこか、馬鹿らしいとばかりに笑みを浮かべた。
「松陽先生…か。
先生も、その夢に出てたんだっけ?」
懐かしそうな、哀しいそうな、何とも言い難い表情で銀時は誰に言うでもなく、問う。
「ああ。」
近藤が、力強く頷いた。
「……聞かせてもらえませんか?」
「あン?」
唐突に口を開いた新八。銀時を真剣に見つめ、ただ返答を待っているようにも見える。
「その、…松陽先生は、どんな方だったのか…」
「………」
少し沈黙を貫いた所で、銀時がふっと、薄い笑みを浮かべる。
近藤たちがそれに気付き、俯き気味だった顔を上げると、銀時を見た。
銀時はスクッと音もなく立ち上がると、背をむけ、柱に寄りかかり空を仰ぐ。
「──そーさなァ」
酷く優しい声で、でもどこか哀しみが混じる、遠くに語り掛けるかのようなそんな感じで、銀時が口を開いた。
近藤たちは、ただじっとその先を聞く。
「掴み所のねえ、雲みてーな──いや、空みてーな人だったな」
こんな、空みてーによ、と雲一つない晴天の空を見上げながら、銀時が酷く懐かしそうにそう言う。
近藤たちは、滅多に己の過去を口にしない銀時が、こうも感情を表して語る姿に、違和感を覚える。
・・・
「──俺、…いや、俺たちの中心だった、全てだった。」
“俺たち”その差す人たちはきっと、高杉と桂。この二人であろう。
「……本当に、全て、…だった。」
だった。
過去形で表されている――“だった”。
それはすなわち………。
きっと近々嫌でも知る事となろう。
燃える、ゆらゆらと、火の粉を散らして、パチパチと、木々が音を鳴らして
燃える燃える、もう誰も止められない
目を離すな
耳を塞ぐな
しかと心に刻め
.
……何か意味の分からない事になってますね…
銀さんが銀さんじゃない…(泣)
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