ホンモノ4
目が覚めるとそこは、見慣れた絵梨美のベッドルーム
日頃はホテルを使う私達だが、この部屋を使うことも屡々…
「フフッ…マモルって体弱いんだね?一酸化炭素中毒起こしてた…」
チュッと私の頬にキスをした絵梨美
部屋中を見渡すと換気する気配もなく、窓はすべて閉まっていた
しかもまだ…ガス臭い…
んんっ!
ガスのホースもまだ繋がっていないじゃないか…
慌てて私はガス栓に駆け寄ろうとしたが、案の定体がよろめく…
「私は慣れたわ…寧ろこの部屋から出たくないくらいに…マモルみたいでしょ?フフッ」
と、とにかく…私は錯覚していた。あの"death of mind"は私の意識が途絶えたにすぎず、"death of mind"ではなかったのだ…
私は気が動転して、何を思ったかクローゼットを開けた…
「あっ…そこは開けちゃ…」
ドロドロとした等身大の黒い塊…人?なんだ…
私の方へもたれ掛かってきた…
「ひっ!し、死体か?く、腐ってるじゃないか?」
「そうよっ!臭くて臭くて適わないからガスを充満させて紛らわしたの!!」
「こ、この…この死体はだ、誰なんだ?絵梨美っ!」
「絵梨美よっ!冴えない苦学生の美津河絵梨美よっ!」
絵梨美は何を言い出したやら…私は相変わらずの自分の特殊能力の不便さに頭を悩ませるばかりとなっていた
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