2、魔術とかあれこれ
何か知りたい時は感想で。
というか、なになにが知りたいと言われた方が書きやすいと叫んでみたり。
強制じゃないんですけども。
各種設定――これは変更はない確定されたもの――の説明を簡単に。
・魔術
魔術とは、学べば誰もが扱えるようになる技術のこと。算数とか国語とかのような様々な分野を、正確に区分せずごちゃ混ぜにしたモノの総称なので、一つ一つ分ければ大体二十近くの分野に、もしくはそれ以上に分野があるため、その全てを極めるのは非常に困難。というか人間なら超天才でもない限り寿命の関係上無理です。
魔術とは、万物に宿る魔力を燃料に、さまざまな事象を発現されたモノのこと。ただしレアスキル<魔術師>を持っていないと、ライターの火とか、うちわ程度の風しか生み出せない。
レアスキル<魔術師>は生まれ持ってしか獲得できないモノで、後から何らかの条件をクリアすることで得られない。魔術師は生まれ持ってレアスキル<魔術師>を持つが故に魔術師と呼ばれる。
原理としては本編にもあるように、スキル特性である“魔力共鳴”によって効果が増幅されるから。その増幅幅には個人差がある。あと魔力コントロールとかの技術でも多少はスキル無しでも効果が大きくなるが、とは言え持っている者と比べれるモノではない。精々二本のライターの火を重ねて大きくする感じ。
あと本編では火系統魔術やら風系統魔術などなど言っているが、ぶっちゃけ他の作品に出てくるように火は水に弱いなどの相性とかはない。優劣は単純に魔術の強さに起因する。だから水が雷を防ぐとか普通にある。
ちなみに〇〇系統に特化した魔術師とは、算数が得意な人とかだと思えば十分。
それは一つ一つの系統魔術は全て違う――物理とか英語とか国語みたいな感じ――構造をしているため。
だから特化した魔術師は一分野を徹底的に学んだ人の事。ただ特化させると他の魔術に対して不得意になるものの、その分得意な魔術に対しては優位に働く補正を獲得する。よって大体は特化させる事が多い。
あと、魔術に振られるルビは全部適当に付けました。フィーリングって大切だよね。いや、センスとか二の次だし。オリジナル性欲しいなーとか思っていたらああなりました。
炎球なのにファイヤーボールとかじゃなく、【焼き爛れる皮膚】とかそんな感じなのはそのため。
・簡易魔術
レアスキル持ちじゃない人達が使う魔術の総称。
正確に表現すれば簡易〇〇系統魔術となるが、メンドーなので簡易魔術と表現される。
生活する環境によって、どの分野の魔術が発展するかは変化する。
寒い→なら暖をとろう→火系統魔術の簡単で効率がいいのを新しく作ろう→火系統魔術発展、とかな感じ。生活の知恵的な存在ですかねぇ。
でも攻撃的な魔術はその地にあったモノが発展すると言う不思議。やっぱり慣れたモノの方が自分に耐性があるためか? と思われる。
冷たい所→ああ、雪? んなもんパッと思い浮かぶわい→魔術構成のイメージ固定容易→本物の雪はこんなもんなんじゃー!! んなパチモンで敵うと思うなー!! →とかな感じで。
・系統魔術
ぶっちゃけこれは人がイメージし易いように、火を造るなら火系統、水を造るなら水系統、と分かりやすい名称がつけられているが、それだけ。イメージし易ければ問題なしです。
つまるところ魔術は人が思い想像した魔術という結果を求めて、魔術陣とか方程式とかを過程にして生み出すものでしかない。
だからメジャーなのは火とか木とか土とか、ごくごく有り触れた一般的に想像できるモノが殆ど。中国の陰陽五行とかそんな感じのモノ。
ちなみに一般人とは違う考えをするのがテイワズみたいな天才、かもしれない。
あと精神に作用する特異系統とか物を補強する強化系統もイメージし易いようにつけられているのは流れ的に同じ。結構テキトーでも意味が通じれば問題無しと言う、結構懐が広いというか、大雑把と言うか、判別に困る分類なのは確か。
・継承魔術
“門の一族”だけが使える<召喚門>や、テイワズやテイワズセカンドだけしか扱えない<降り注ぐ災厄の黒き星>がそのいい例。
これは最初に生み出した者かその血縁者しか扱えない、とっても特殊な魔術の事。常識では考えられない様な効果をもたらすモノばかりで、勇者をこの世界に召喚する唯一の術である<召喚門>はいい例だと思われる。
そして魔術師が目指すべき到達点の一つ。Fate風に言えば、“根源の渦”的なモノ。
でもそれと比べればまだ大した事が無いのは確か。まあ、目指すもんだから同じでよくねー。とか思っていなくもない。
で、使用するのには絶対に魔力以外にも触媒が必要になる。構築も複雑だし魔力量も馬鹿にならないけど、ソレは置いておいて。
<降り注ぐ災厄の黒き星>の触媒は隕石。
効果は本編で言った通り、光速の原子分解攻撃。
ちなみに概念魔術だから、防ぐには何らかの概念をぶつけるしかない。でも光速だから、知ってなくちゃ防げねってー話しです。
<召喚門>は毒妃竜と呼ばれる、“名前付きの魔獣”の鱗一枚が必要。鱗一枚とは言え、リリアドリットさんの大きさ上とてつもなくデカイのですが。
ちなみにリリアドリットは種族名ではなく、個体名。世界で一匹しか居らず、子孫を残すのではなく、死んだらフェニックスのように一定時間をおいて同個体として復活する特性を持っている。だから殺されても殺した相手の記憶とか持ってます。
なぜ復活するかは不明。スキル同様世界のブラックボックスです。深く考えるだけ無駄です。
殺しても殺しても、どんな手を尽くそうとも蘇ります。殺して死骸全てカナメが口で取り込みましたが、結局復活しました。
ちなみにメッチャ強いです。前に書いている様にカナメも一度どんな奴だーって事で四百五十年ほど前――カナメが七十歳前後の時ですね。完全に若気の至りです。まあ、帰還手段を探るという名目がありましたが――に赴きましたが、もう二度と御免だと言わせるほどでした。以来行ってません。殺すのに三日三晩かかるとか、どんな化物って話です。
まあ、未熟だったのは否めません。今ならきっと一日で殺せます。でも一日はかかるというトラップ。
ちなみにこの時無茶したリリーさんは身体の半分を消し飛ぶなどの大怪我に。製作されていたリリー、次女、長男、シャドウキャット、ヘジンまでの五体の機玩具人形は、それぞれ程度の差はあるものの、全て損傷ありでした。一番軽傷なのは遠距離攻撃してた次女と長男だったり。
リリアドリットさんは人間界のど真ん中に聳える霊峰クルーナ山脈の地下大空洞にて常に寝ているので、手を出さなければ実害はありません。が、勇者を召喚する為に軍が出動――でも結果入手どころか全滅とか普通にあるので、勇者が頻繁に召喚されない理由はそのためです。
そのため、なんだよその無茶な条件。召喚門って使えねー、とか思われがちですが、これは勇者召喚の為に必要なモノで、普通に魔獣などを召喚するのなら召喚したい魔獣の一部が有れば事足ります。
人間も可能。腕とか捥いで持ってたら何時でもどこでも呼び寄せられます。まあ、そんな状態の呼んでも役には立ちませんが。
あと召喚するという過程を踏めば、躾けていなくてもある程度は命令通りに動かせるので十分強力です。
ああ、そうそう。リリアドリットさんの鱗の入手方法ですが、誰か犠牲にして注意を引き付け、その隙に寝場所に落ちているのを拾って帰るってのが定番です。
でもそれでも大半は気付かれてゴジャンですががが。
鱗一枚がでか過ぎて持ち運べないとかも余裕でありますががが。
あと最後に。継承魔術全体に言える事だが、一族郎党皆殺しにすれば継承権は強奪可能。殺して初めに使った奴に継承権がもたらされる。
でも一人でも生きていれば無理だとか。あと血の関係上どこからどこまでが範囲内なのかは、神の気分次第である。だから殺すとか諦めて自分で探す方が手っ取り早いかも。
・概念魔術
そう言った効果を持つ魔術。
この一言に集約される。
ちなみに前記の継承魔術はこれの強化版です。
これは細かい事は不要です。そう言うモノだから。
深く考えるだけ無駄です。系統魔術よりも難しいのは絶対。
・権限魔術
魔族の中でも定められた種族しか行使できない、継承魔術にも似た魔術の事。
杢翁一族の一人である右大臣ギルベルトや、赤竜族のアウラなどが扱えるモノ。
ちなみにギルベルトは生命を育む杢翁一族特有の権限魔術ではなく、生命エネルギーを吸収する権限魔術に目覚めた為、追放された。長生きなのもその為。
あと権限魔術は定められた種族なら女子供関係なしに使えるが、その全てが強力な効果をもたらす為に他族から危険視され、迫害されることも度々ある。数は暴力といういい例かと。
エスカレートすれば種族全体が滅びてしまう事もあり、その顕著な例が赤竜族。カナメが保護しなかったら絶滅してました。
魔獣最強の竜の火と同等のモノを扱えるとか、扱えないモノからすれば脅威でしかありませんので。
・魔術礼装
モノに魔術陣を刻む――これを魔術刻印と言う――事が出来る高位魔術師しか造れない、とっても高価な代物。であるが、カナメが造ったとある作品にて国民の三割――ちなみに他の国では千人の中で四、五人持っていればいい方――がレアスキル<魔術師>を持つアヴァロンでは大量生産ができる便利グッズでしかない。
他の国なら造るのに膨大な金額が必要だったりすので、高くても売れていますがなにか?
でも完成したら一般人でも魔力を注ぐだけで決められた魔術を行使できるので、便利なのは確か。
でも高い。べランボーに高い。
アヴァロンの交易品の一つ。
ちなみに物ではなく自分の肉体なら中位魔術師でも刻めるので、変更できなくなる代わりに決められた魔術を瞬時に発動可能になる。この原理が魔杖レッドクィンの固定魔術膜変換システムに使われている。
・魔道具
モノを収納するポケットなどが代表。
これは魔術によって機能を果たすものではなく、この世界の鉱物とかを組み合わせて造る不思議グッズ。
分かりやすく言えば、テレビとか電話とかに近い。知識と素材と技術があれば誰だって造れます。
でも大量生産はされないので、結構造るのにメンドー。と言いながらアヴァロンはそんなの無視して大量生産しているという理不尽さ。生産系の能力は限度を無くすと努力を踏みにじるといういい例ですね分かります。
蛇足だがポケットはただ丈夫な袋に、希少性が高すぎる時空石と呼ばれる鉱石を混ぜただけの単純な造りなので、他の国でも造ろうと思えば造れる。でも時空石自体がすんごく希少なため、造れないのが現状です。
アヴァロンはカナメが造った巨大な時空石をちょびちょび削ってポケット造ってますが何か?
あとポケットに入れられる重量の変化を齎すのは、時空石の配分量の違いです。
・自由領域
Re:Creator――造物主な俺と勇者な彼女――の本編、第十五話 ああ、無情。露出狂の変態は温泉の街で笑われる。
にて出て来た単語。
アグバウアと呼ばれる温泉地を指して言った。
自由領域とは犯した罪の分だけ自分もしくは周囲のモノに降りかかると言うモノで、何かを盗めば同等の価値を持つ何かを盗まれ、殺しでもすれば自分も死ぬって厄介な所。でも逆もまたしかりで、善行をすればいい事が起こる場所でもある。
そしてどの国にも所属しない特殊な場所の事。神様の土地とでも思っていればいい。そこに難民が集まり、次第に街になったのである。
それと自警団などの実力行使で障害を排除するものは土地の特性上必要が全くなくて、領域内はほぼ安全。でも一歩出たら意味が無いとか、相討ち覚悟だったりすると、あまり意味が無いなどの欠点もあるので気をつけましょう。
王族とかが内緒で訪れたりする。でも一番使うのは世界を渡り歩く商人です。
アグバウア以外にも幾つか同じ所があって、どれもこれも観光地として有名です。
ちなみにこの設定、書いている時に思い付いた。無くてもあっても全然問題ない設定だけど、世界のブラックボックスだから取り除けない。というか面倒だしこんな設定があってもよくね、という怠惰の象徴だったり、そうじゃなかったり。
真偽は個人の見解によって変わる。でもココ異世界だしね。有っても不思議じゃないよね。
取りあえずこんな感じ?
他何たらが知りたい、ネタバレして裏話してとかあったら感想でお願いしま。