78、ギルドランク
エクレールが帰って来るまでの間にギルドについて色々聞いておいた。
要約するとこんな感じだ。
冒険者ギルドの設立目的
冒険者が活動する為の支援として仕事の斡旋、情報の開示、収集物の買い取り等を行う。
所属する利点
各種講義の受講が可能になる。
ランクに会わせて一部通行許可書の代わりとして使える。
ランク7~10は発行都市及び領地内。
ランク5~6は地域内。
ランク3~4は国内。
ランク2以上の他国に出国可能となる。
ギルドメンバーは徴兵対象にはならない。
人頭税金の対象とはならない。
ランク
ギルドランクと専門ランクに別れる。
それぞれ1~10のランクがあり希に大きな功績があったものにSランクが与えられることもある。
ギルドランクは専門ランク3つの平均値と昇格試験により決まる。
専門ランクは討伐、採取、護衛、探索、工兵、運搬、支援の6つがある。
討伐は主にモンスター退治、採取は植物や鉱石の採取、護衛は商隊等の防衛、探索はダンジョンや未不到地の探索、工兵は危険地帯での建設作業、運搬は郵便等の配達、支援は野外での炊き出しや応急措置等であり、専門的な能力や知識が必要になる。
また、上位ランクに上がるためには人格調査や礼儀作法の試験に合格する必要がある。
リスク
ランク9~10は低年齢(15才以下)用のランクのためなし
ランク7~8は月20ポイント分のクエストをこなす必要がある。
ランク5~6は月40ポイント分のクエストをこなす必要がある。
ランク3~4は月60ポイント分のクエストをこなす必要がある。
※魔石を4ポイントと計算して混合可能。
※余剰ポイントは3ヶ月ストック可能。
ランク1~2及びSランクは現在地の申告を半年に一回する必要がある。
二月以上ノルマをこなすことができなかった場合ギルドランクは失効し除名される。
※休眠届けを出せばランクを維持することはできるが通行書としては使えなくなる。
追記
魔石はギルドにのみ売却すること。
ギルドに所属してリスクはさほどないな。
精々3ヶ月に一回魔石を売りに来ないといけないぐらいだ。
当面ランクをあげる予定はないし、エクレールの領地と男爵の領地を往復するだけだからな。
取り敢えずこの町に拠点を設けておいて、しばらくはダンジョンエリアの拡大整備にいそしむとしよう。
それに町にさえいかなければどこにでも行けるから当面は問題ない。
町や村を迂回して人の立ち入りの少ない所からダンジョンエリアに取り込んでいくことも可能だからな。
その辺りのことはもう少し情報を集めてからだな。
実験と宿場の結果も踏まえてかんがえる必要がある。
図書館とか何かあればよいのだがこういった中世の世界では本は貴重品だからな、閲覧できるかわからんな。
地図も欲しいがまず手に入らないだろう。
国家機密級の扱いだろうからな、手に入っても不正確な略図が精々か。
モンスターたちの調査結果を待った方がよいかも知れないな。
取り敢えず人のいる大きめの町を目指して道をつくって来たんだが、これからは横に広げていこうか。
エクレールの開拓村からハジファの町まで直線距離で70キロといった所だ。
通常のエリア拡張ではここまで来るのはいつになるやらわからんからな。
ダンジョンコアの欠片を用いて格子状にエリアを拡張しておくべきだろう。
格子状であれば一ヶ所や二ヶ所きれても問題ないからな。
後は人に見せる下位ダンジョンの設置場所も探させないといけないな。
ちょうどいい距離に手頃な丘や小山はないかな?