表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シムダンジョン  作者: ワッシー
町にいきましょうか
93/96

76、ハジファの町

馬車に揺られ日暮れ前にハフジァの町の入り口にたどり着いた。

ハフジァの町は所謂城郭都市であり城壁の内側に町がある。

東西に門がありそこの詰所につれていかれた。

身分証がないから仕方ない。





「でどこから来た?」


「ダンジョンに潜っているときに転移陣のトラップにかかり転移させられてここに来たって何度も言っているだろう。」


「それでこの町になんのようだ?」


「生活費を稼ぐのと帰る方法を探しにだ、だから何度も言わせるなよ‼」


門番に呼び止められて詰所につれていかれて何度も同じ質問を繰り返されていい加減うっとうしくなってきたがもう少し我慢するか。

こんな下っぱの門番に言っても仕方ないし、こいつだって言いたくて同じ質問をしているわけではない。


同じ質問を繰り返して齟齬がないか確かめるのと余計な話をしないためにしているからな。

もう少ししたらエクレールたちから話を聞いた上役が来るだろうからそれまでの辛抱だ。


ン、上役が来たようだ。


「もういいぞ、エクレール,フォン,グットイイ騎士爵に確認ができている。取り敢えず仮の通行書を渡す。3日以上この町に滞在するなら住民登録するかどこかのギルドに所属してくれ。」


「了解だ、では行くよ。」


「登録することを忘れるなよ。しないと不法滞在になるからな。」


「世話をかけたな。」


「構わん。仕事だ気にするな。」






上役の門番に礼を言い詰所から出るとエクレールたちが待っていた。


「ネス様お待ちしておりました。」


「様付けはやめろ、ここでは建前上であってもお前の方が立場は上なのだからな。言葉使いもため口でよい。」


眷属化しているから俺の方が偉いと認識しているのはわかるが人間社会では爵位を持っているエクレールの方が地位が高く、俺はあくまでも保護された側がだからな。

敬語で話されると回りから変な注目を浴びてしまう。

そこを気を付けてもらわないとな。


「すいません、以後気を付けます。それでこれからいかがなさいますか?」


「だから、敬語をやめろと言っているだろう。まずはギルドで登録と換金だな。後はできればどこかの賃貸でいいから一軒家が欲しいのだが、時間が大分遅いからそれは明日にして宿の確保だな。」


「申し訳ありません。いえ、ごめんなさいね。じゃあまずはギルドにいきましょうか。案内しますね。これでよろしいでしょうか?」


「それでいい、では案内してくれ。」


「では、参りましょうか。あ、イーワ、ガンと一緒に先に宿を押さえに行ってくれるかしら?あと、馬車もお願い。」


「え~と、サンワの音楽亭でよかったかな?」


「ええ、そこでかまわないわ。ネス様用に1人部屋を忘れずにとっておきなさいね。」


「はーい、いってきまーす。ガン早くいくわよ。」


「そんなに急がなくてもよいよ。あそこはそんなに混んでないから。」


「それでも急ぐの!」


イーワとガンは馬車にのって繁華街の外れの方に向かっていった。


「エクレール、サンワの音楽亭とはどんな所なんだ?」


「格で言えば中の上位の宿屋ですがそこの主人がちょっと変わり者、簡単に言えば獣人好きなので店員が獣人ばかりなのであまり流行っていないのです。」


「どうしてその宿をとるんだ?」


「私やイーワの身を守る為です。宿の主人に襲われた女性も多いですから、あそこなら安全ですから。」


「そうか、では問題ないな、それよりもギルドに急ぐとしよう。大分遅くなったからな。」


「わかりました、こちらです。」


「だから敬語はやめろとと言っているだろう」


そう注意しながらエクレールの案内でギルドに向かう。

それにしてもギルドか、ちょっとワクワクするな。

テンプレのようないちゃもんをつけるやつとか出てこないかな。

期待しているぞ。









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ