74、旅立つ前に
浸食方針を決めたのでエクレールたちをまたハフジァの町にいかせる必要があるな。
宿場の建設の許可を男爵に取らないといけないからな。
それに奴隷や食糧、建築資財の購入してきてもらわないと。
特に奴隷が多目にいるだろう。
戦闘可能な雑用係が4~5人
と経理が出来るもの、調理が出来るものは必要だな。
食糧や建設資財に関してはある程度購入したという実績があれば良いだろう。
不足分はダンジョンから供給すれば良いだろう。
現状のモンスターの数に対して物資は、他のダンジョンマスターに売っても大分余っているからな。
多少放出してもまったく問題ない。
まあ、あまり大量に放出するといらぬ疑いをかけられるので気を付けておかないといけないがな。
実験用の村の下準備にはしばらくかかりそうだし、ダンジョンに戻っても暇だ、やはり一度はハフジァの町に行ってみよう。
一応欺瞞系スキルはもっているがうまくいくだろうか?
ダンジョンマスターとばれないかちょっと心配があるがびびっていたらいつまでたっても人間の多い所にはいけないからな。
開拓村ではたいした情報を得ることができないし、主な情報元がエクレールたちだけではな。
やはり自分の目で見ないとわからないことが多くあるし、物価も肌で感じたい。
なにが不足しているのか、どの程度の物を売って大丈夫なのか、小説によくあるゲーム類は類似の物はないのか、しらべないとわからないことは多くある。
後は魔法関係も調べておかないとな。
どの程度が標準的で、どの辺りが人間として使用可能な範囲なのか。
特に土魔法だな。
防壁や建物の外壁に使用しても問題ないかどうか、確認をしておくべきだ。
やろうと思えば小規模の宿場を作るのに一日もかからないだろう。
居住性や耐震強度を無視すればの話だが。
取り敢えず寝泊まりするには問題ない物は出来るが、いきなり家が数件建ったら問題しされないかな?
その辺の調査もしておかないといけないな。
後は調味料や香辛料の類がどの程度あり、どのぐらいの値段で出回っているのか?どんな調理方があるのか?食材の種類や値段はどうだろうか?衛生面は?宿屋の経営はどんな感じだろうか?
実際に自分の目で見ないとわからないことが多くあるな。
現地人であるエクレールたちには当たり前であるようなことが以外に齟齬をきたすことがあるからな。
例えば紙なんかはそうだ。
植物紙は質が悪いのに羊皮紙よりも値段が高い。
国内生産ができないから輸入している様だが数が出回っていないので高級品あつかいになっている。
ダンジョン内では和紙の生産に成功している。
和紙の製法自体は情報制限外だったため大体の製法はうろ覚えではあるが覚えていた。
もっとも材料であるミツマタやコウゾウの名は知っていたが姿は知らなかったからダンジョンエリアの地上部にある植物の中だでらしいものを片っ端から試して見た。
まあ、試したのはパペットがだが。
普段、書き付けに使う分には和紙の方が書きやすく、保存性も良い。
ただ、魔法との相性はさほど良いとは言えない。
逆に羊皮紙の方が相性がよく、さらにいえば高位モンスターの皮から作った方が効果が高い。
使い道で価値が代わる様だ。
後調べておかないいけないのは何かあったかな?
今のところは思い付かないな。
取り敢えず行ってから考えようか。
しかし1週間の馬車の旅か。
ちょっときついな。
絶対酔うぞ。
酔い止めあったかな?




