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シムダンジョン  作者: ワッシー
2年後
86/96

閑話、暴走?

イーワちゃんでーす。

ネス様が賞品を出してくれると聞いてエクレールがただいま暴走中です。


「オークを発見したわ。いくわよ。」


エクレールが燃えています。


「オーホホホホホホホッ、魔石置いてけェェェ!!」


なんか怖いです。

ストレスを溜め込んでいたんですね。


「イーワ、セーキ何をしているのです。次にいきますよ。」


「「はい‼」」


とても逆らえる様子ではありません。

しかし、セーキさんに対してのわだかまりはなくなったようですね?

テンションが上がりすぎて忘れているだけかもしれませんが。

ゴブリンが出ればゴブリンを切り、オークが出れば魔法で焼き殺す。


エクレールは後衛職だったはずなんですが?

後衛職ってなんでしょう?


ぱたっ


あ、エクレールが倒れました❗

罠にでも引っ掛かったのであれば大変です。


「エクレール!!どうしたんですか?」


あたしはエクレールにかけよりました。


(-_-)zzz


はい?寝ていますね?

どうして急に眠っているのでしょう?

そういえば魔法を使いすぎるとその分の魔力を回復させるために睡眠が必要になるってエクレールが話していましたっけ。

あの暴走を考えれば魔力の管理なんかしていなかったでしょう。

ほんとにびっくりさせてくれます。


さて、これからどうしましょう?

戻るか、留まるか、それともすすむかどうしましょう?


「起きるまでここに留まろう。」


珍しくセーキが言葉を発しました。

普段は寡黙で最低限のことしか言わず、意見をいったことがなかったのですが。


「とどまるのですか?」


「ああ、それが一番安全だ。一度モンスターを倒すと半日は復活しないとネス様がいっていた。」


「それなら戻った方がよいのでは?」


安全面を考えれば一度ダンジョンから出た方がいいのはずです。

しかし、セーキはとどまると言うのです。

なぜなんでしょう?


「いや、こいつが目を覚ました時、地上だったらガッカリすると思ってな。」


「エクレールにあんなに嫌われていたのにですか?」


「ましな方だぞこいつは、いやがるだけで暴力を振るわないし暴言も吐かないからな。理不尽な命令をすることもない。帝国にいたときに比べて格段に待遇通いからな。」


「そんなにひどかったんですか?」


「嫌うということは人として見てくれていると言うことだ。向こうでは家畜同然、人として見られることはない。こんな風に会話することもな。もしこんな風に話したら死ぬまでなぐられるだろうよ。だからな、俺たち獣人を人と見てくれるこいつが頑張っているのだから少し位助けてやりたい。」


人として見てくれてる、あたしたちも同じでした。

孤児は人として扱われませんでした。

その気持ちはよくわかります。

あたしたちもエクレールのためになら死んでも構いません。


「わかりました。ここにしばらく留まりましょう。」


エクレールがあんなになるまで頑張っていたのです。

目的はともかくとしてですが。


色々抱え込んでいたのは確かですし、あんなに食べたがっているんですから協力してあげたいですね。

あたしも食べたいですしね。


早く起きてくださいね。

そんなになるまで頑張っていたのです。

ロックたちに負けてしまいますよ。

賞品をとられてしまいますよ。


いいんですか?早く起きないで?





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