44、対空戦
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リザードマンとハーピーが争い出して一月ほどたった日、バートン配下のワーバットが報告してきた。
「ネス様、ハーピーがリザードマンを傘下に加えてこちらに対し進撃の準備をを開始いたしました。」
「やっと来たか。全軍を戦闘配置につかせ所定場所にて待機させよ。敵の数はどうだ?」
「は、潜入部隊空の報告では推定でハーピー約250、リザードマン100であります。」
思ったより数が少ないか?大分、互いに潰しあってくれたようだな。
「まずは、マイヤー!!」
「は、およびで。」
「各隊指揮官を集めてくれ。」
「承りました。」
しばらくして名持ちのもの内戦闘スキルを持った者が集まった。
「全員集まったな。ハーピーがリザードマンを傘下に収めてまもなくこちらに侵攻してくる。まずはマイヤー!!」
「は!!」
「パペット隊の指揮してリザードマンたちを内陸部まで引っ張って来てくれ。あくまで陽動だ。無理はしなくてよい。」
「承りました。」
「来光は防衛ラインの指揮を。タイミングは打ち合わせの通りで頼む。」
「了解いたしました。」
「バートンは、ワーバットとインプを率いて追撃に備えておいてくれ。
レギンも追撃に控えて待機させよ。」
「「かしこまりました。」」
「俺は、魔法隊を率いて敵の後方に回り込む。他の者は各指揮官に従うように。各員健闘を祈る。解散!!」
「「「「は!!」」」」
さて、うまくいくだろうか?
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川の手前に作った穴の中で上陸してくるリザードマンを待っている。
ん?来たようだな。
さてマイヤーはうまくやってくれるだろうか?
マイヤー隊がリザードマンと接触したようだ。
マイヤー隊は槍持ちパペットを主力で数が100体、数の上では互角ではあるがパペットはそんなに強い訳でもなくランクも負けている。
部隊が崩れず後退できるかが肝だが。
う~ん、やっぱり厳しいな。
正面からいくには倍の数が必要か?
ハーピーどもは上空を旋回しつつ戦況を伺っているようだ。
リザードマンたちが押しているから自分たちが攻撃に参加する必要がないのだろう。
マイヤー隊が数を減らしながら後退して行くが大分数を減らしているな、あともう少し引き付けておいてくれ。
よし‼頃合いか。
「行くぞ‼お前たち!!敵の後方を遮断する‼予定の場所に土壁の魔法で退路をふさげ!!」
隠れていた穴より俺は真っ先に飛び出し地面に土壁の魔法を掛ける。
高さ1,5メートル位の壁をたたてゆく。
配下のものたちも順に繋がるように壁を作り後方を遮断してゆく。
来光隊もこちらの飛び出しに気づいたのか打ち合わせ通り、半包囲に部隊を進め戦闘を始めた。
後方を遮断され、前と左右から攻撃を受けリザードマンたちが混乱している。
それを救おうとハーピーたちが高度を下げ始めた。
そうだ‼そのまま降りてこい‼もう少し、もう少し、今だ!!
「今だ‼合図を送れ!!」
部隊の中の火魔法を使えるものにそらに向かい魔法を打つように命じる。
今まで待機させていた弓部隊が一斉にハーピーに向かい矢の弾幕を張り、ハクイの巣からはバリスタによるネット弾や散弾がハーピーの集団に向かい発射される。
「こちらも負けていられないぞ‼対空戦開始!!」
俺の部隊の土魔法以外の者がハーピーを攻撃し、数を減らしてゆく。
耐えきれなくなったのかハーピーたちが高度を挙げ逃げ去ってゆく。
残されたリザードマンたちはうずくまり武器を手放している。
とりあえず勝ったが、半分ほどのハーピーには逃げられた。
もう少し数を減らしたかったんだが仕方ないか。