32、海と言えば魚だな。
新たな下位ダンジョンをつくり、転移陣を設置した。
これでいつでも海に来ることができる。
さて、海と言えば魚!!
そのためにダンジョンを作ったといっても過言ではない!!
もっと他にすることはあったはずだが、とにもかくにも、魚だ。
米ももう少しで収穫できるしな。
やはり出汁材は海産物に限るしな。
野菜や肉の出汁もうまいことはうまいのだが、毎日食べていると物足りない気がするんだよな。
さあ、漁を始めようか。
といっても沖に出る余裕はないので、準備してきた地引き網をすることにしよう。
まず、砂浜に杭を一本打ち込んで網の端につけたロープの片方を結びつける。
網が出やすい用に丸太舟のせて、丸太舟をギルマンたちに引かせる。
弧を描くように網を入れて行き、反対側につけたロープを陸上にもって来る。
最後にライトカウに同時両方のロープを引かせる。
これであとは待つだけだな。
しかし、地引き網だと、1日1回か2回程度しか漁ができないな。
ある程度時間をおかないと魚が戻って来ないからな。
お、網が見えて来たな。
結構入っているように見えるがなにがとれたかな?
大漁だな‼ほとんどが鰯みたいだが、これは干してイリコかな?
確か片口鰯だったかなイリコは?
う~ん?鰯だとはわかるんだが細かい見分け方は知らんな?
お、鯖が何匹かいるな、鯖節にしよう。
ヒラメ……だよな、顔が左側に向いているし?
鯛もいるし、鯵もいる、タコもいる、エビもいる。
これはたまらないな。
さっさと絞めてメインダンジョンに転送してアイテムボックスに入れないと鮮度が落ちる。
氷があればそこまで急ぎはしないんだが、手に入らないんだよな。
スキルのなかにはあることはあったんだけどマスターポイントが200
も必要なんだよな。
今は無理か。なんとかならんものか?
おっと、今はそれどころではないな。さっさと仕分けしてしまわないと。
まずはこの魚を鑑定して見るか。
《ギタグイガ》
中型のギタグイガ種
白身魚で煮付けがうまい。
え~と、この地方の名前かな?
名はわかったんだがな。
意味わかんないよ。
まあいい、毒のうむだけでもわかればよいか。
見た目で判断しよう。
前世で食った魚とさほど味は変わらんだろう。
イリコにする鰯、鯖節にする鯖、干物にする鯵、鯛、小エビを残し、転送してしまおう。
あとはパペットが処理してくれるだろう。
ギルマンたちには、これからも地引き網漁を続けてもらうとして、それ以外は海草類や貝類、甲殻類の採取してもらおう。
あ、苦汁も少しでいいから欲しいな。
錬金術で作ればよいか。
塩と水分を抜いてしまえばよいだろう、使うときに水を加えれば問題ないと思うんだが、マイヤーに預けておけばなんとかするだろう。
そうだ、確認しておかないと、え~とレギンはどこだ?いたな。
「レギン!!」
「は、お呼びでありますか?」
「此度の漁でポイントが入ったかどうか確認をしたいのだが、どうだ?」
「は、え~、1ポイント増えて降ります。」
やはり、生物であればなんでもよいみたいだな、シースネークも離しておこうかな?
地下ダンジョンを掘らせずに地上部エリアの拡張させておいた方がよいだろうか?
海中の食物連鎖は陸上よりも激しいからな、なにもしなくてもポイントを稼いでくれるだろう。
だいぶエリアの拡張が必要になるがな。
ここでは、魔石の確保は無理だろう、メインダンジョンからダンジョンコアの欠片を持ってこないといけないか。
実験として海中にもコアの欠片を埋めて効果が出るかも確かめておかないといけないな。
こっちも不足ぎみだな。
地下の訓練兼食材、資材確保用のモンスターを増やそうか?
そうするとポイントを消費してしまうな。
マネの方はどうなっているかな、コアの合成限界まで合成できているだろうか?
まだ、無理だろうな、もう少し時間がかかるだろう。
悩んでもしかたないか、海産物をエリーゼのところに持って行こう。
あいつの店の様子も見ておきたい、うまくいっているか確認しないとな。